2019年10月9日

第158回 株式会社ネイキッド ディレクター 川坂翔さん

現在「アーティスト/表現者たち」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週と来週は2週にわたり、映像コンテンツの匠が揃う『株式会社ネイキッドのアート』をフィーチャー。

レジェンドエンジニアとして、株式会社ネイキッド ディレクターの川坂翔さんをお迎えしました。

株式会社ネイキッド ディレクター 川坂翔さん

【『株式会社ネイキッド』について】

1997年、代表の村松亮太郎さんを中心に、映像ディレクター、デザイナー、CGディレクター、ライターなどが集まり設立されたクリエイティブカンパニー。メディアやジャンルを問わず、映画、広告、TV、インスタレーションなど様々なクリエイティブ活動を続ける。また、近年はプロジェクションマッピングをはじめとした様々な技術や美術造作、演出を組み合わせ、光を使った空間演出を手掛けている。ちなみに、ネイキッドとは、日本語で『裸』という意味。つまり、色々な服を着ることによってどんどん変わるっていくということ。そこには、『本質を突き詰めつつクリエイティブであればどんなことでもやる』という意味が込められているのだとか。

【これまでに携わったコンテンツ】

☆通算100万人を動員した「CITY LIGHT FANTASIA BY NAKED」
2014年度よりスタートしたネイキッドが企画・演出・制作を手がける大人気夜景イベント。展望台から見える夜景とプロジェクションマッピングの演出を融合させ、新たな夜景体験、展望台のエンタテインメントとして生まれた。その土地ならではの特色を生かした演出で各地のナイトエンタテインメントスポットとして、これまで東京タワー、あべのハルカス、名古屋テレビ塔などの全国タワーや展望台で実施している。
その最新が、2019年11月24日まで開催されている「CITY LIGHT FANTASIA BY NAKED-Kagawa Art Viewing-」。「広がる輪、繋がる未来」をコンセプトに高松市内から世界的にも評価の高い瀬戸内海の島々へ、海を通して回遊する没入するプロジェクションマッピング。香川県庁舎本館21階展望室から眺めることのできる香川の夜景とネイキッドが創出する幻想的なアート空間によって広がる夜景アートエンタテインメント。
また、東京タワーでは、11月4日まで「TOKYO TOWER CITY LIGHT FANTASIA ~HELLO WORLD TOKYO TO KYOTO」を開催。京都の街を舞台にしたアニメ映画『HELLO WORLD』との特別コラボレーション。映画の劇中に登場する京都の美しい秋の風景や紅葉と共に主人公の出会いなどのシーンも。東京の夜景をバックに、東京と京都、最新と最古の街のコントラストを圧倒的な映像美で描いている。

☆ネイキッドは、「食」、レストランもプロデュース。
代々木公園にあるレストラン「TREE」では「TREE by NAKED yoyog park ディナー体験コース 2019 秋Ver.」がスタート。秋は「代々木公園の銀杏並木」をテーマに屋内にいながら公園で紅葉と秋の夜風を感じながら、実りの秋とともに紅葉狩りを楽しめる。

☆「HUMANOID DJ プロジェクト」も進行中。
エイベックス・エンタテインメントとのコラボ。会場にいる観客の表情からAIにより性別、年代や感情の起伏を解析し、会場の音楽をコントロール。観客と音楽がリンクした空間を演出する。「HUMANOID DJ」は、今後、あらゆる空間演出をプロデュースするアーティストとして活動する予定。

☆幻のイベント『東京駅のプロジェクションマッピング』
ネイキッドといえば2012年の東京駅のプロジェクションマッピング。このイベントは3日間行われるはずでしたが、あまりにも人が集まりすぎてしまい、危険と判断され、二日目で中止になってしまいましたがネイキッドが有名になったきっかけの作品でもあります。

数々のクリエイティブな作品を手かげている株式会社ネイキッド。そして、今回、お話を伺った川坂さんが携わった作品も、私たちの身近にあります。その作品を少しだけご紹介。

まずは、花びらが舞うプロジェクションマッピングが印象的な石原さとみさんが出演されている『花王 フレア・フレグランスの「香りの扉」編』のCM。
https://www.youtube.com/watch?v=AA7b-mnkhXw
このCMは、『イメージの世界、ニオイの可視化』がテーマで、ここはどこか、どこにいるのかわからないというような世界観を出すことに拘ったとのこと。花びらが舞う様子は、花の香りが広がっているようなイメージを浮かばせる演出なのだとか。CGとは違う、『実際に存在している感』を引き出すことができるのが、プロジェクションマッピングの魅力の一つです。

このほかにも、イベント系では、『大阪中央公会堂プロジェクションマッピング』や、『京都南座「ミライマツリ2019」でのハイパー縁日 ばい NAKED』も担当されたそうです。

番組の後半は、『水族館とネイキッド』。

ネイキッドは、多数の水族館とのコラボをなさっているとのことですが、特に、アクアパーク品川さんとは、いろいろなコラボを行っており、中でも、イルカショーは、ビックなイベントなのだとか。水柱のようなウォータースクリーンにプロジェクションマッピングを映し出し、イルカのパフォーマンスと連動させているそうです。こうして、様々な水族館とコラボをされてきたネイキッドですが、今度は、水族館ではないところを、デジタルアートの水族館にしてしまうというイベントを開催されるとのこと。ちなみに、このイベント、既に、上海では、大成功を収められています。
それは、「OCEAN BY NAKED ~ 光の深海展」。10月11日(金)から横浜・アソビルでスタートします。このイベントのテーマは、『生命』。色鮮やかな光で海の世界を演出し、本物の魚がいない中、光で、生命を表現されているとのこと。まるで、本当の海の中にいるような感覚になる展示なのだとか。

そして、この「OCEAN BY NAKED ~ 光の深海展」のお話の続きはまた来週。次回は、実際の上海でのリアクションや、制作の詳しいお話についてをお伺いしたいと思います。お楽しみに!

https://ocean.naked.works/

イベントが開催される 「アソビル」横浜駅直結です。
https://asobuild.com/news/7209/

 

川坂さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年10月9日

2019年10月2日

第157回 ソニー・ミュージックスタジオ 鈴木浩二さん 堀内寿哉さん

現在「アーティスト/表現者たち」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、「アートな音の匠」。
特に、アナログ盤、レコード盤にスポットを当ててお届けします。

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、ソニー・ミュージックスタジオ 鈴木浩二さんと堀内寿哉さんです。

写真は、松風さんと鈴木さん(右)と堀内さん(左)

技術の取得まで、3年かかると言われている『カッティングエンジニア』。
堀内さんは、決められた期間の中で以前レコードに関わっていたOBや、現役でやっている方に機械の使い方などの基本的なことを教わったとのこと。そして、それと同時に、レコードという『メディアの音』を知るために、レコードをたくさん聴いたそうです。いい音を知らないと、良いカッティングはできない、デジタルやCDとは違う、レコードの良さを知るということを大事にされたそうです。そして、前回の放送では、レコード盤ができるまでの流れを、ほんの少し伺いましたが、今週は、『カッティング』について、もっと技術的な面でのお話を伺いました。

☆カッティングについて
アルミにラッカーが塗られた『ラッカー盤』(金属板に塗装されているようなもの)に、ルビーやサファイアでできたカッティング用の針で音の溝(音源を流し、その音により、針が振動して溝が切られていく)を刻んでいく作業のことをカッティングと呼ぶそうです。ちなみに、溝の幅は、60~70ミクロンとのこと。そして、CDアルバムだと、大体20分ほどなので、決められたエリアに、約660本ぐらいの溝を切るのだとか。いかに効率よく、エリア内におさめるかという設計は、カッティングエンジニアのお仕事になります。こうした高度なエンジニアの技術によって、レコードは生まれています。

番組の後半は、鈴木さんと堀内さんへのご質問。

☆ものづくりで大切にされていること。
鈴木さんは、『アーティストの想いを届けること』。アーティストには、一曲一曲に伝えたい想いを持っているとのこと。鈴木さんは、その伝えたい音楽を理解して、共有して、その音楽をマイクや機材を使ってスピーカーから表現することを大切にされているそうです。もちろん、それには、それぞれのアーティストやプロデューサーとの相性も大切になってくるため、色々な人と出会うとのこと。こうして、広くいろいろな人と一緒にやっていけることが、この仕事の楽しいところなのだと、鈴木さんは思っているそうです。
堀内さんは、『”音”を扱う仕事ですが、それ以上に、”音楽”を扱うという意識』。ものづくりとして、きちんとしたものを作るという基本にプラスして、音楽を扱っているという意識が重要なのだと、堀内さんは考えているそうです。

☆これから必要だと思うこと。
鈴木さんは、『新しいメディアや新たな視聴環境を模索して、新しい技術へ挑戦していく』ということ。どんな状況や環境でも、感動できるような音楽を届けるということを常にしていくことが大事だと鈴木さんは思っているそうです。
堀内さんは、『伝統的なものをうまく現代に融合していく』ということ。レコードのような伝統的な良いものを現代だからできることとうまく合わせれば、伝統を継承していくと同時に、より良いものが生まれるのではないかと、堀内さんは考えているそうです。

そして、最後は、若き、エンジニアへ、鈴木さんと堀内さんからのアドバイス。

“自分を信じて、いろいろことに挑戦していって欲しい。失敗もプラスに変えて常に前を向いて走り続けるということが大切かと思います。―鈴木さん”

“いっぱい疑問をもって欲しい。それが普通だと思っていることでも、違う見方をしたら違う方向で解決できる方法もあると思うので、いっぱい疑問持つことで先に進めることができるような気がします。あとは、専門以外のことにもいろいろ広く目を向ければ、そこに何か今まで自分の専門では考えられなかったことが、他のところでは普通にやっていたりとかあると思うので、それが一つのアイディアになったりするのかなと思います。―堀内さん”

マニアにとってはたまらないアナログの世界ですが、若い世代にとっては新しいメディアとなります。
それを日本の音楽エンターテインメントの要の1つであるソニーが手がけるということは、さらなる展開が望めるのではないでしょうか?
音の匠たちのこれからの活躍、そして、生み出す作品。楽しみにしたいと思います。

鈴木さんと堀内さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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by vivi

投稿者 : alabo|2019年10月2日

2019年9月25日

第156回 ソニー・ミュージックスタジオ 鈴木浩二さん 堀内寿哉さん

3か月おきにテーマに沿って、番組をお届けしているA-LABO INDEXですが、
今回のテーマは、「アーティスト/表現者たち」。

そして、初回となる今週のテーマは、「アートな音の匠」。
特に、アナログ盤、レコード盤にスポットを当ててお届けします。

レジェンド・エンジニアは、ソニー・ミュージックスタジオ 鈴木浩二さん 堀内寿哉さん

ソニー・ミュージックスタジオ

チーフプロデューサー レコーディング&マスタリングエンジニア 鈴木浩二さん(右)
マスタリング&カッティングエンジニア 堀内寿哉さん(中央)

鈴木さんのプロフィール
1962年、神奈川県生まれ。1985年、CBS・ソニー入社。ソニーミュージック信農町スタジオでレコーディングエンジニアとして、10年のキャリアを積んだ後、マスタリングエンジニアとしてのキャリアもスタートさせる。これまでにレコーディングエンジニアとしては、数々の名盤レコーディングを手掛け、特にジャズ、クラシックなど、アコースティックを中心とした作品で高い評価を得ている。新譜のマスタリングから旧譜のリマスタリングまで、数多くの作品を手掛け、近年では松田聖子や尾崎豊などのハイレゾリマスタリングでも注目を集めている。

現・ソニー・ミュージック ソリューションズ パッケージソリューションカンパニー  ソニー・ミュージックスタジオ チーフプロデューサー レコーディング&マスタリングエンジニア レコーディング・ルーム、マスタリング・ルーム課長を務め、現在は、クラシックのホール録音やジャズ、ミュージカル等のレコーディングから、マスタリングまで、マルチで行っており、「日本プロ音楽録音賞」では、多くの作品で受賞している。

堀内さんのプロフィール
1968年生まれ。幼少時代から音楽に触れ、大学在学中に「エンジニアになりたい」と漠然と思い、ソニーミュージック信濃町スタジオに飛び込みで押しかけ、採用されたとのこと。大学在学中に、飛び込みでアルバイトとしてキャリアをスタートさせ、その後、手腕を認められて、マスタリングエンジニアに。流行に流されない、解像度が高くダイナミクスに溢れるマスタリングに定評があり、ゲームミュージックからジャズ、ロック、ポップス、クラブミュージックまで、幅広いジャンルの作品を手掛けている。2000年代初頭に、ソニー・ミュージックグループが、過去のマスターテープのデジタルアーカイブを始めた際には、アーカイブ・ルームに異動。マスターアーカイブの基礎を固めることに尽力した。その後、マスタリング・ルームに復帰し、アーカイブで得たマスターに関する知識と技術で現在のマスタリングを支えてきた。そして、2017年のカッティング・ルーム新設に合わせて、カッティングエンジニアとしてのキャリアもスタートさせた。

お二人の共通のお仕事であるマスタリングエンジニアとは、どのようなお仕事なのか、鈴木さんのお話を踏まえて、少しご紹介。

☆マスタリングエンジニアとは。

発売される商品メディア(CDなど)に合わせた音作りをすること(レコーディングされた音源をCDに合わせたフォーマットに調整するということ)をマスタリングといい、その作業を行う人がマスタリングエンジニア。また、レコーディングされた音源は、録音した人や機材によって音圧・音量・音質が異なるため、それを一つのCDにまとめることもお仕事の一つ。マスタリングによって、そのCDで表現される物語の起承転結が決まっていくので、アーティストの想いを伝えるためは、大切な作業になります。そのため、アーティストからイメージを聞くそうですが、それは抽象的なオーダーが多く、例えば、鈴木さんは「地球が響くような、唸るような感じにしてほしい」と言われたこともあるそうです。こうした抽象的なオーダーを数字に変えて表現していくのがマスタリングエンジニアのお仕事とのこと。

今回、ご出演をお願いしたのは、「アナログ盤」の見直しがあげられます。実際、これまで、海外のある場所でしかアナログ盤は制作していなかったのですが、
アナログ盤人気に押される形で、ソニーミュージックグループは、昨年、自社一貫性アナログレコードを、29年ぶりにリリースしました。
そんな背景もあり、話は、アナログ盤、レコード盤に。

まずは、堀内さんのお仕事でもある『カッティングエンジニア』についてのお話から。

☆カッティングエンジニアとは。
カッティングとは、レコードの元になる『ラッカー盤』を制作する作業のことで、これを行うのがカッティングエンジニア。ちなみに、堀内さんが、カッティングエンジニアになったのは、ソニー・ミュージックスタジオに、カッティングレース(レコード原盤を切り込む装置)を導入するとき、やってみないかと声を掛けられたことがきっかけで、興味を持ち、やることを決めたからなのだとか。

次に、レコード盤ができるまでを、簡単にご紹介。

レコード盤は、このカッティングと言われる『ラッカー盤』(原盤)を作る作業がスタジオで行われた後、工場へ送られ、メッキ工程(その原盤にメッキをかけて、レコードを作るためのスタンパーを作る)を行い、プレス工程を経て、レコードが出来上がります。

ソニーミュージックグループが、昨年、29年ぶりにリリースした、自社一貫性アナログレコード第一弾は、ビリー・ジョエルの「ニューヨーク52番街」と、大瀧詠一作品集Vol.3の「夢で逢えたら」でした。実は、この2作が選ばれた理由は、1982年に初めてCDとしてリリースされた作品だったからとのこと。もちろん、当時大ヒットしたビックタイトルの2作なので周りの持っている印象を大切にし、さらに今できる技術と音質を提供するという面では苦労したことも多かったそうです。当時の初回のレコードを聴いたりリマスタリングされたCDを聴いたりし、変化を理解しながらどこに落とし込もうかということを鈴木さんと堀内さんは二人で試行錯誤しながら詰めていったのだとか。

今週のラストは、アナログ盤、レコード盤の魅力について。

アナログは、聴く段階で、まず、レコードを置いて、針を置く、そこから少し待って音が再生。A面が終わったらひっくり返してB面を再生。この一連の所作をすることで、より音楽に集中することができるということが、魅力であるとのこと。今の時代は、スイッチを押すだけで、気軽で簡単に音を出すことができます。これはメリットでもありますが、やはり、手間を掛けるからこそ、その空間や時間を作り出すことができるのだと、堀内さんは考えているそうです。

また、レコードには、レコードならではのこだわりがあります。例えば、レコードの内周は音圧に弱いため、歪み率が上がるとのこと。そのため、内周にいくほど、優しい静かな音源を入れるのが定番なのだとか。こうした、特徴も考えながら、レコードの中の物語は作られているそうです。

次回は、アナログ盤が出来上がっていくお話をお伺いします。お楽しみに!

鈴木さんと堀内さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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by vivi

投稿者 : alabo|2019年9月25日

2019年9月18日

第155回 神奈川工科大学 教授 一色正男さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、「未来の家」。

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、神奈川工科大学 創造工学部 ホームエレクトロニクス開発学科 スマートハウス研究センター所長 一色正男先生です。

 

写真は、松風さんと一色先生

スマートハウスを広げるために、必要な通信仕様『ECHONET Lite』。先週は、この『ECHONET Lite』について大きくお聞きしましたが、今週は、更に詳しくお伺いしました。

☆『ECHONET Lite』について
通信プロトコルの名称。プロトコルとはコンピューター同士の通信をする際の手順や規約のこと。つまり、家電や設備機器を繋ぐ通信仕様のこと。この『ECHONET Lite』は、国際規格になっていて世界中で使うことができ、現在、日本のほとんどの家電が、この規格で動かせるそうです。そして、この規格は、オープンであるため、ベンチャー企業が参入しやすいということも良い点。大手企業とベンチャー企業が協力し、たくさんの人が求めるニーズと特定の人が求めるニーズをうまく埋め込んでいけば、小さなビジネスがたくさん回っていくことが期待できるとのこと。新しい世界に新しい仕事が出てくることが大事で日本中が元気になれば成功である、と一色先生は考えているそうです。

家電と設備機器メーカーの製品が全て標準コマンドで動くようにするためには、電力会社やたくさんのメーカーの統一が不可欠となります。そこで、出来上がったのが『HEMS』という管理システムです。

番組の後半は、この『HEMS』のお話。

☆HEMSとは
「Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)」の略で、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システムのこと。太陽光パネルでエネルギーを集め、余ったエネルギーを蓄電池に溜めておくこともできます。また、このシステムの中に、電気自動車も組み込むこともできるのだとか。家庭の様々な電気機器を自分で管理することが可能となるそうです。

非常時用の電池になることや、一括管理することで省エネにつながることから、現在、政府は2030年までにすべての家庭に『HEMS』をつけることを目指しているそう。そして、家がネットワークの世界に入っていくことで住宅一軒だけの話ではなく、地域や町で役に立ったりと、大きな社会的な流れを作り、より豊かな生活と緊急時にも幸せな生活ができる未来が期待されています。こうした技術によって、人は繋がり、大家族のようになっていく、技術が人を幸せにするといいと一色先生は思っているそうです。

番組のラストは、一色先生へのご質問。

☆これからのものづくりに必要なことについて。

「『人を幸せにする技術』を考えてほしい。あとは世界がいずれこうなるだろうという見通しに対して、正しい方向を向かなくてはいけない(技術者として、嘘はつけない)と思うので、若い人は自分が思う正しいと思った世界はきっちり押さえて生きてほしい。それが人を幸せにするし、世界を変えるかもしれない。」とのこと。

☆今後の、夢、展望について。

このスマートハウスが世界に広がっていくことやスマートハウスを通じて人と人が繋がっていく未来をつくることが、今後の夢であり展望。そして、それは、素敵な世界をつくることや、人の『幸せ』を大事にしたいという一色先生の強い想いに繋がっています。

☆『ものづくり』で大切にされていることについて。

ハードウェアを考えなくてはいけないということ。つまり、手で触る触覚がものづくりで一番大事なことだと、考えているそうです。

まだ先のようで近い未来のお話。スマートハウスが作る未来の生活が、楽しみですね!

最後は、若き、エンジニアへ、一色先生からのアドバイス。

“4つのHを提供したい。
1つ目は、Hard:物の形を大事にソフトウェア開発をやってほしい。
2つ目は、Humor:楽しく素敵に思うこと。面白くないと始まらない。
3つ目は、Horizontal:人生にはいろんな道がある。ぶつかっても水平思考で横を見て違う道を探して欲しい。必ず道がある。
4つ目は、Hope:思いを持つ。思いがないといい仕事はできない。お前の思いが大事。若者、ちゃんと思いをもって。”

一色さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年9月18日

2019年9月11日

第154回 神奈川工科大学 教授 一色正男さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、「未来の家」。

レジェンド・エンジニアは、神奈川工科大学 教授 一色正男先生

神奈川工科大学 創造工学部 ホームエレクトロニクス開発学科
スマートハウス研究センター所長 一色正男先生

一色先生のプロフィール

1982年、東京工業大学理工学研究科修士卒業。1999年には東京農工大学大学院工学部博士後期課程修了。社会人スタートは、東芝の富士工場で、家電技術研究所、研究所所員として騒音振動の低減技術者として勤務し、多くの製品化と特許化を取得、設計技術者を支援された。その後、本社に転勤し、40歳の時に、企業人ドクターとしての博士課程に入り、博士号を取得。そして、世界初の東芝スマートハウスサービスの事業を立ち上げ、社会人30年目に慶應大学特任教授へと転身、2009年1月から2015年3月まで務め、2012年からは神奈川工科大学教授に着任されている。

現在は、神奈川工科大学 創造工学部 ホームエレクトロニクス開発学科 教授、スマートハウス研究センター所長。その他、情報処理学会会員、シニア会員、CDS研究会幹事、ほか、機械学会会員、ECHONET(エコーネット)コンソーシアム2008 運営委員長などを経て、現在フェロー。また、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム、HEMS(ホーム エネルギー マネージメント システム)認証支援センター長でもあります。

 

☆一色先生の『人生の転機』について

エンジニアとして活躍をされた後、大学教授となった一色先生ですが、今に至るまでの『人生の転機』となった出来事について、お話をお伺いしました。

【その1】大学3年生の時に留年!(少し恥ずかしそうにお話なさっていました・・・)

第二外国語(フランス語)の単位を落とし、留年になってしまったとのこと。とてもショックを受け、勉強が必要だと思い、大学院を受けるため、人生初めて勉強をされたそうです。ちなみに、最初の大学入試は、エスカレーター式だったため、ほとんど勉強をせずに入学ができたとのこと。

【その2】会社に勤めて、10年たった時に企業人ドクターとして博士号を取得!

エンジニアとして、約15年ほど働かれていた一色先生。東芝の富士工場で、騒音振動の低減技術者勤務されていたとのこと。具体的には、エアコンの室外機、室内機の騒音を下げる技術をやっていたそうです。

【その3】52歳の時、会社を辞めて、新しい仕事を始める。第二の人生、大学へ!

一色先生は、神奈川工科大学のホームエレクトロニクス開発学科で教授をされていますが、この学科は、世界に一つしかない『家電』。家電の技術者だった経験からこの学科の教授になってほしいと言われて教授になったそうです。

☆スマートハウスのお話

一色先生は神奈川工科大学のホームエレクトロニクス開発学科の教授であると同時にスマートハウス研究センター所長でもあります。(もともと、東芝で働いている時から、スマートハウスの事業化をされていた)。様々な定義があるスマートハウスですが、現在、スマートハウスと呼べる日本の住宅は1%ぐらい。そして、今後、もっと広めていくためには、たくさんの課題があるとのこと。その一つがスマートハウスの『標準化』。いろいろなメーカーが自社のものだけを詰め込むのではなく共通にしていかないとネットワークは成り立たない、ネットワークは繋がることで、初めて価値がでるもの。ビジネスとして、こういった課題は、日本はあまり得意な領域ではないそうですが『共通の基盤』がないとみんなが困ると一色先生は考えています。そこで、一色先生たちは、共通の規格として、家電や設備機器にしっかり通信でき、IPベースで動く規格を探し、日本のメーカー約300社で話し合って、数ある規格の中から、『ECHONET Lite』を利用することを決めたそうです。ちなみに『ECHONET Lite』は、主に、現在、アジアで使われているものなんです。

『ECHONET Lite』について、更に詳しいお話は、また次回。お楽しみに!

 

一色さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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by vivi

投稿者 : alabo|2019年9月11日

2019年9月4日

第153回 ソースネクスト株式会社 代表取締役社長 松田憲幸さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、「未来のコミュニケーション」。

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、ソースネクスト株式会社 代表取締役社長 松田憲幸さんです。

写真は、松風さんと松田さん

様々なソフトウェアを開発してきたソースネクスト株式会社。今週は、最新作である「ポケトーク」について、詳しくお話をお伺いしました。

☆「ポケトーク」

ポケトークは、世界74言語に対応した携帯できるAI通訳機。2017年12月に販売され、現在、50万台の出荷を突破されたとのこと。発売にあたって、松田さんが重視したことは、値段と翻訳の精度、そして、商品の買いやすさ。手間の掛かる契約などがなく、一度きりの支払いで使うことができるため、商品を購入するハードルが下がり、誰もが気軽に買い求めることが出来るとのこと。また、Wi-Fiがなくても使えるのだとか。また、翻訳のスピードも速いため、スムーズなコミュニケーションを実現することも。

現在、海外から日本へ来る人の数は、年々増加しています。2020年には、東京オリンピックの開催も。これからの広がりに大注目です!

価格や、製品の詳しい情報は、HPで。ぜひチェックしてみてください!

ポケトークのHP → https://pocketalk.jp/?i=pwt_gnav

最後は、若き、エンジニアへ、松田さんからのアドバイス。

“いろんな今、会社に勤めている方がいらっしゃると思うんですけど、その会社の看板で食べてるとやはり難しいなと。私の場合、IBMだからとなると、IBMの松田になる。IBMから離れられないわけですよね。エンジニアっていうのは一人でも食べていける職業ですので、自分の名前で勝負できるというのを目指すと良いんじゃないかなと思います。”

松田さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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by vivi

投稿者 : alabo|2019年9月4日

2019年8月28日

第152回 ソースネクスト株式会社 代表取締役社長 松田憲幸さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、「未来のコミュニケーション」。

レジェンド・エンジニアは、ソースネクスト株式会社 代表取締役社長 松田憲幸さん

ソースネクスト株式会社 代表取締役社長 松田憲幸さん

松田さんのプロフィール

1965年、兵庫県生まれ。大阪府立大学工学部数理工学科を卒業し、同年、日本IBMに入社。IBMでは、メインフレームからPCまで、銀行や証券会社のシステムの構築、インストール、アプリケーション設計、コーディングにいたるまで、およそエンジニアが関わるすべての仕事を行っていたそうです。そして、得意の英語を活かし、海外の仕事も増えてく最中、いつしか組織の中で自分が思うように評価されるのは難しいと感じ始めます。それは、海外のソフトメーカーとの仕事でプログラムの設計図となるソースコードが手元になく、簡単なバグ1つ治すことができず、つらい想いを体験されたこともあったからです。そして、IBMの4年目にヘッドハンティングを受けたことをきっかけに、独立を決意。
1996年8月、パソコンソフトを提供するソースネクスト株式会社の前身となる「株式会社ソース」を設立。自ら、店頭に立ち、家電量販店でソフトを売ることもあったそうです。そんな中、リアルに何が必要なソフトなのかを感じ、「驚速」と「特打」を開発、販売。2003年、大半の製品の販売額を1980円に統一。2006年業界常識を打破した更新料0円のウイルス対策ソフト「ウイルスセキュリティ ZERO」を販売。現在まで累計5000万本以上のソフトウェアを販売したしました。2008年、東証一部上場を果たし、その後、2012年からシリコンバレーに移住する。シリコンバレーに集まる世界中のCEOと直接取引をし、次々に契約を結び、優良なコンテンツを集めることに成功。そして「言葉の壁をなくす」というミッションの元、2017年に、語学学習ソフト「ロゼッタストーン」の独占販売権などの権利を取得し日本法人を買収。もともと高かった商品を手に取りやすい値段に設定し発売するこが可能になりました。それと同時にIoT事業に参入し、第1弾となるAI通訳機「ポケトーク」を販売。「ポケトーク」は累計出荷台数50万台を突破し、日本経済新聞社「2018年日経優秀製品・サービス賞 最優秀賞 日本経済新聞賞」を受賞しました。

現在は、シリコンバレーにお住いの松田さん。IT企業で成功している企業はすべてシリコンバレーにあることから会社のビジョンである”世界一エキサイティングな企業を目指す”ためには、『それ以外の選択肢はない』とのこと。実際に、シリコンバレーには様々な国の人が集まるため、いろいろな人に出会うチャンスもあり、そこからビジネスが生まれていくとのこと。こうした出会いが松田さんが開発された素晴らしい製品の開発に繋がっています。

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IBMでシステムエンジニアの経験を経て、独立へ

IBMでは、システムエンジニアとして、一通りのお仕事をされていた松田さんですが、そもそも、IBMに入社しようと思ったのは、『英語力』を活かすため。松田さんが、英語を学ぼうと思ったのは、大学生の時、教授が、「今後、コンピューターは英語だ」と言っていた言葉に共感をしたことから。大学2年生の時、英会話学校に通い始めたそうです。そして、IBM入社後は、英語ができたことから、すぐにニューヨークへ出張に行かせてもらったとのこと。その時、松田さんは、益々、コンピューターと英語はもっと学んでいかなくてはいけない、と感じたそうです。

その後、松田さんは、独立を決意し、「株式会社ソース」を設立します。(後に、名前を変え、ソースネクスト株式会社となる)そして、開発されたソフトが「特打」や「ウイルスセキュリティ ZERO」など。

☆「ウイルスセキュリティ ZERO」
更新料がかからないウイルスセキュリティソフトは、多くの人の支持を集めました。当時、ウイルスセキュリティソフトの更新料が負担であるという声が多かったため、松田さんは、思い切って0円にしたそうです。

 

☆「特打」
遊びの中で、ブラインドタッチを身に着けることができるタイピング練習ソフト。松田さんは、ニューヨークから帰国して、会社に戻った時、周りの社員が、指一本で入力をしている姿に驚いたそうです。ちなみに、アメリカでは、ご年配の方も、早く打つことが出来るとのこと。当時、ファックスもまだ手書きが主流でしたが、松田さんは『今後メールなど絶対にタイピングをしなくてはいけない時代が来る。このままでは、日本人はコミュニケーションが取れなくなり、仕事効率が落ちて、海外に負けてしまうかもしれない』と思ったとのこと。そこで、松田さんは、日本人のために、このようなタイピングソフトを開発されたそうです。

こうした人気ソフトの販売だけではなく、大半の製品の販売額を、1980円に統一にしたことも、多くの人の支持を集めた理由の一つ。当時、家電量販店でしか、こうしたソフトを買うことが出来ませんでしたが、松田さんは、本屋や、コンビニでも買えるようにしたいと思い、この値段での販売を決めたそうです。もちろん、その値段で売ることに対し、他の会社から、文句を言われることもあったとのこと。しかし、松田さんは、『どんな高いものでも、同じ値段で提供できる。開発費が高くなってしまっても、その分、数を売ればいい。』と考えていたそうです。

ソフトウェア業界に新風をもたらしてきた松田さん。来週は、最新作の「ポケトーク」についてのお話を伺います。お楽しみに!

松田さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年8月28日

2019年8月21日

第151回 アサヒグループ食品株式会社 片山健一さん 鈴木章子さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、「未来のフード」。

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、アサヒグループ食品株式会社 片山健一さんと鈴木章子さんです。

写真は、松風さん(中央)と片山さん(左)と鈴木さん(右)

健康食品、お菓子、フリーズドライ食品など、アサヒグループ食品には、さまざまな食品があります。今回は、中でも、「未来のフード」の要素が高い、フリーズドライ食品について、2週にわたってお話お伺いしました。

前回は、その代表格でもある「おみそ汁」についてお話を伺いましたが、今週は、さらに進化したフリーズドライ食品を少しだけご紹介。

どんぶりシリーズから、中華丼、親子丼、そしてにゅうめんなど、いくつか商品をご紹介して頂きましたが、今回、実際に、作らせていただいたのは、こちら!

期間限定商品の「チキンカツの玉子とじ」です!

袋から取り出すと、こんな感じ。

これを器に入れて、お湯を注ぎ、馴染ませると・・。

 

あっという間完成!

お肉も凄いんです!

短時間で、こんなにもクオリティの高いチキンカツが食べれるなんて、驚きですよね。

こちらの「チキンカツの玉子とじ」は、期間限定の商品ですが、アマノフーズの商品は、魅力的な商品がたくさんあります。ぜひHPをチェックしてみてください!

アサヒグループ食品のHP内フリーズドライ食品の商品情報はこちらから
https://www.asahi-gf.co.jp/products/freeze-dry/

番組の後半は、お二人が、ものづくりで大切にされていることについて。

片山さんは、”苦しくても一歩前に進む”ということ。ものづくりは、孤独な作業ですが、山登りと似ていて、いつか山頂に着く、だから足を動かし続けることを意識し続けているそうです。

鈴木さんは、”自分がそれを欲しいと感じるか・買いたいと思えるか”ということ。また、鈴木さんのお仕事である広告販促側からいえば、”自分がどれを『心から面白い』と感じたか、目にしたり、耳にした時に『ワクワクしたか』という直観力も大切にされているとのこと。ただ、それだけではく、「仮説だて」や「それに至るまでの分析」「戦略作り」もしっかりと行っているそうです。

アサヒグループ食品のフリーズドライ食品は、通販はもちろん、全国の何か所かで購入することができます。関東では、東京駅丸の内にあるKITTEの地下1階に、アンテナショップがあるとのこと。その他の販売場所等は、アマノフーズのHP内をチェックしてみてください!

アマノフーズのHP内アンテナショップについて
https://www.asahi-gf.co.jp/special/antennashop/

最後は、若き、エンジニアへ、片山さんと鈴木さんからのアドバイス。

“。自分が本当にやりたいことを見つけてもらいたい。言われたからとか、やるって決まっているからということが最近多い。自分がこれだと感じることを見つけることは難しいことだと思いますが、ぜひそういうことを見つけて進んでもらいたいな、と思います。―鈴木さん”

“。どんなことも線で捉えていくといい。小さなことが起きて、その時、その場でネガティブに捉えがちですが、数年後は良い経験になって、次に繋がっていったりすることがある。やりたいことを一度決めたらそれをやり抜くことが大事だと思います。―片山さん”

片山さんと鈴木さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

進化を続けるフリーズドライ食品。まさに「未来のフード」のお話でした!

by vivi

投稿者 : alabo|2019年8月21日

2019年8月14日

第150回 アサヒグループ食品株式会社 片山健一さん 鈴木章子さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、「未来のフード」。

レジェンド・エンジニアは、アサヒグループ食品株式会社 片山健一さんと鈴木章子さんです。

アサヒグループ食品株式会社

食品マーケティング部 副課長
アマノフーズブランド 商品開発担当 片山健一さん(中央)

食品マーケティング部 担当課長
アマノフーズブランド 広告販促 鈴木章子さん(右)

片山さんのプロフィール

1977年、岡山県倉敷市児島出身(ジーンズで有名な町)。大学では、香川大学、生物資源科学科で、稲の光合成に関する遺伝子の研究を専攻。その後アサヒグループ食品株式会社にて、食品の製造現場、品質管理、中身の開発、それを経て、マーケティング部在籍6年目。片山さんを始めとする企画・開発チームは、驚くべきフリーズドライ食品のヒット・話題商品を次々と生み出している。また、片山さんは、現在、通販向けの商品企画パートを担当されており、特に、フリーズドライ食品の期間限定の商品などの企画をするチームのリーダーをされているとのこと。

鈴木さんのプロフィール

1971年、神奈川県横浜市出身。幼少時代から、食べることや料理することなど、「食」にまつわる分野に興味を持ち、それが高じて、大学では、食物学部に入り、卒業後、国家試験を受けて、管理栄養士になる。卒業後は、都内の健康増進センターにて、管理栄養士として栄養指導の業務に1年間携わった。その後、1995年2月、現在のアサヒグループ食品の前身となるアサヒビール薬品に入社。サプリメントの商品企画のマーケティング・開発を経て、広告宣伝・販促・PRを担当する。(「クリーム玄米ブラン」「1本満足バー」などの健康菓子の広告宣伝・販促も長い間、従事されていたとのこと)
鈴木さんは、現在、食品事業部の中で、メディアチームのリーダーをされており、アマノブランドに関しては、広告販促業務を担当されているとのこと。具体的には、アンテナショップの新規の立ち上げや、既存店の運営、Webマガジンの発信・運営などを行っていらっしゃるそうです。

アサヒグループ食品は、健康食品、サプリメント、「ミンティア」などのタブレット菓子、ベビーフードなど、様々な食品、食にまつわるものを企画・製造・販売をしている企業。
今回は、その中でも、『アマノフーズブランド』の『フリーズドライ食品』をクローズアップして、お話を伺いました。

☆アサヒグループ食品のフリーズドライ食品の歴史

アサヒグループ食品のフリーズドライ「アマノフーズブランド」の代表格である、お味噌汁は、1983年に販売を開始し、その歴史は、35年以上前から。その中でも、人気NO.1は「いつものおみそ汁」シリーズの「なす」とのこと。当時、お味噌汁の具材は、わかめや、豆腐などが一般的だったため、茄子のお味噌汁は珍しく、開発の際、調理法や、茄子の品種など、試行錯誤しながら、「いつものおみそ汁」シリーズの「なす」は生まれたとのこと。他にも、炒め野菜や、あさりのお味噌汁も販売されています。ちなみに、この「あさり」は、貝の殻も入っているとのこと。家で作るお味噌汁により近づけて、見た目からも、楽しめるようにされたそうです。

☆そもそも、『フリーズドライ食品』とは

フリーズドライ製法という技術がベースとなって、商品が出来上がっているとのこと。
(フリーズドライ製法とは、調理した食品を約-30℃で凍結させ、真空凍結乾燥機に入れて、真空下で乾燥させるという技術のこと。)私たちの身近なところでは、カップラーメンの具材(かやく)など使われているとのこと。昔は、カップラーメンの具材のようないわゆるパーツでしたが、最近の技術革新で、お味噌汁のような、それ自体が主役となっています。

☆「いつものおみそ汁」シリーズの「なす」について

当時、フリーズドライ茄子というものが、世の中になかったため、使うために最適な茄子の品種を探すことから始まり、最終的には、皮が薄く、アクの少ないものに落ち着いたとのこと。そして、最大の難関は、茄子の加熱方法で、最初は、ボイルするという形で加熱をされていたそうですが、色が抜けてしまい、茶色くなってしまったのだとか。何度も試行錯誤を繰り返した結果、”素揚げ”という方法になり、綺麗な紫色を保つことに成功したと、当時のメンバーから聞いているそうです。

番組の後半は、通信向けの商品開発を担当されている片山さんが手掛けている、オンライン専用商品ついて。

☆「金のだし」シリーズについて

“何かに拘ったお味噌汁を作ろう”と考えていた片山さん。当時、世界的に和食がブームになっていたり、濃厚な商品が流行っていたり、だしパックなど、だしへのこだわりがトレンドになっていたとのこと。そこに着眼して、生まれたのが「金のだし」シリーズ。この商品は、一言でいうと、「金色のかつおだしのおいしさが味わえるお味噌汁」。この商品の一番の特徴が、より『だし』を効かせるために『重ねだし製法』を使っているとのこと。そして、作りたての美味しさをそのままフリーズドライしているため、家庭でもそのままの美味しさを味わうことができるそうです。ちなみに、この商品、ネーミングに、とても苦労されたのだとか。どのような言葉を使えば、このかつおだしの美味しさがより伝わるのかを考え、出した候補は、なんと、150個も。1人で悶々と考えていらっしゃったそうです。(アイディアの中には、”かつお魂”なんて名前もあったそうですよ。)

美味しさはもちろん、見た目にもこだわりを持つ、アサヒグループ食品のフリーズドライ食品。
いくつか商品をご紹介させていただきましたが、来週は、更に驚きの商品をご紹介します。
「未来のフーズ」のお話、ぜひお楽しみに!

片山さんと鈴木さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

 

そして、こちらはお味噌汁の実際の写真。
お湯を注ぐとあっという間に完成!

by vivi

投稿者 : alabo|2019年8月14日

2019年8月7日

第149回 千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター・fuRO 所長 古田貴之さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、「未来の未来」。

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター・fuRO 所長 古田貴之さんです。

写真は、松風さんと古田さん

☆古田さんにとって、ロボットとは、『感じて、考えて、動く、賢い機械』

世の中の人は、目で見たものを信じ、目で見たもので定義しようとするから、「人間型ロボット」なんていわれることが多いですが、古田さん曰く、『目に見えるものが全てではない』とのこと。重要なのは、『それで、何ができるか』。現在、自動操縦や、家電製品などの賢い機械には、ロボット技術が使われており、多くのロボット技術者が開発に携わっているとのこと。そして、将来的には、ロボットだけではない、ロボットと人工知能と宇宙と海洋資源と金融工学が融合した世の中のシステムを作る未来が必ず来るようになっている、とのこと。

「この世の幸せに使おうよ」

人工知能は、私たちの生活に身近なものになりつつありますが、古田さんは、その技術を、もっと世の中が幸せになるために使うべきだと、古田さんは考えています。

”この世の幸せのために”をモットーに、様々なロボットを開発されている古田さん。今週も、古田さんが作ったロボットを少しだけご紹介。

☆原発ロボット
日本大震災で被災した福島第1原発の建物の調査に使われたロボットは、実は、古田さんが作り、無償で提供したもの。多くの人が、できない、技術がないと、言ってる中、古田さんは、建物の全部の階を動ける唯一のロボットを開発されました。古田さんにとって、大切なのは、「そこに愛はあるのか。」ということ。「お金がないなら持ち出せばいい。技術がない、できるできないなんてことに、興味がない。どうしたらできるか」福島の人を幸せに、という想いが古田さんを動かす一番の原動力。志が重要であると、古田さんは考えています。

そして、古田さんは、この経験から、学んだことがあるそうです。それは、どんなに優れた原発ロボットを作っても、それを扱うのは、素人であるということ。原発の建物は、どうしても政治的な理由で、中に入ることができません。つまり、開発者が直接、ロボットの操縦ができないということ。だから、凄い技術でもちゃんと簡単に誰でも扱えるようにしなくてはいけないと感じたそうです。当初、現場の作業員の方々は使ったことのない機械に対し、消極的だったとのこと。そこで、古田さんは、教習所、教習マニュアル、教習ビデオを作ったとのこと。そして、最も重要な、現場の人たちが、自分たちがこれを使ってやるんだ、という気持ちになれるように取り組んだそうです。そうすることによってはじめて、原発ロボットを使うという文化ができていくのだとか。こうした考えは、前回の放送でもお話にあった、「ILY-A」や「CanguRo」の開発にも繋がっているそうです。技術者が技術のことについて言っているだけではだめで、最終的には、みんなのやる気にならないとだめであると古田さんは考えています。「何に対しても、やらされてるだけでは、作業になってしまう。本当にこの世を作るのは、クリエイティブな心。自分からやるぞという気持ち。」これは、古田さんの信条なのだとか。

2週にわたって、古田さんの開発したロボットをいくつか紹介させて頂きましたが、どれも量販店には売っていないもの。では、実際に、私たちの生活に、古田さんの発明品が入ってくるのはいつなのか。番組のラストは、これから発売される商品についてのお話。

それは、こちらのロボット掃除機。

fuRoとパナソニックが共同で開発している商品とのこと。

番組のお話にもでていた縦置きでの充電はこんな感じ。とってもコンパクトです。

最先端AI技術のディープラーニングを用いており、レーザーセンサーで周りのものを認識し、自動的に本体を持ち上げで乗り越えたりすることも可能なのだとか。また人に追従することもできるため、掃除してほいいところを歩けば、後ろからついてきて掃除をすることも。

写真は、パナソニックHP内から引用させて頂きました。更に詳しい内容は、パナソニックHP内の記事で。
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/11/jn181101-3/jn181101-3.html

また番組でも話題のなった動画はこちら。
https://channel.panasonic.com/jp/contents/24725/

”人を幸せにする”ものづくりを大切されている古田さん。古田さんのこれからの活躍に大注目です!

古田さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年8月7日

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