2018年2月9日

第71回 有限会社中村印刷所 代表取締役社長 中村輝雄さん

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、
有限会社中村印刷所 代表取締役社長 中村輝雄さんをお迎えしました。

 

 

開いた時に真ん中が膨らまない「水平開きノート」

中村さんと、仕事仲間であった製本職人の方と二人で作ったこのノートは、無線綴じで作られているため、水平に開くことができます。

 

このノートは、2年の開発期間を経て、2014年に生まれ、2015年には特許も取得し、周りからも高い評価を受けます。しかし、順風満帆にはいかなかったとのこと。中村さんたちは、今まで、受注産業でやってきたため、オリジナル商品をどのように販売・宣伝すれば良いか分からなかったり、直接訪問で営業に行っても、経営規模は大丈夫なのか、と冷たい目でみられたりなど、大きな壁にぶつかります。

しかし、2016年、元旦に、びっくりする出来事が起こります。それは、会社のホームページの、4千数百だったアクセス数が、突然10万アクセス超えに跳ね上がったこと。そして、三が日が過ぎ、1月4日には、朝から会社へ、電話やファックスが鳴りっぱなし、パソコンにも問い合わせのメールが。テレビ局や週刊誌からの取材の電話も。

この突然の反響の理由は、一緒にノートを開発した製本職人の方の、専門学校に通っているお孫さんが、SNSでこのノートについてつぶやいたことがきっかけ。

 

その内容は、

 

【拡散希望】
うちのおじいちゃんノートの特許とってた・・・
宣伝費用がないから宣伝できないみたい。TWITTERの力を借りる!
どのページを開いても見開き1ページになる方眼ノートです!

 

リツイートは、半日も経たない間に、2万件を超え、最終的には、3万リツイートを超えたそうです。

 

写真は、松風さんと中村さん

 

番組のラストは、中村さんの今後の展望について。それは、工場の立て直して、メンバーを増やし、1日の生産を倍にすること。そして、現在の価格より、少しでも安く作れるようにしたいそうです。ぜひ、この素敵なノートがよりたくさんの人の手元に届いて欲しいですね。

 

最後は、若き、エンジニアへ、中村さんからのアドバイス。
“とある番組で伊集院さんが仰っていた『果報は練って待て』。いい言葉だな、と思います。真面目にやっていれば必ず来ますよ。”

 

中村さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2018/02/06/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20180207003000

 

by vivi

投稿者 : alabo|2018年2月9日

2018年1月31日

第70回 有限会社中村印刷所 代表取締役社長 中村輝雄さん

有限会社中村印刷所 代表取締役社長 中村輝雄さん

 

中村さんのプロフィール

1943年、昭和18年6月14日生まれの現在74歳。東京、浅草で生まれる。戦時中だった1歳半の時に静岡県に疎開し、小学校5年生の時に、東京へ戻る。中村さんのお父さんは、戦前、浅草で印刷業を経営していたが、東京に戻って来た昭和29年(1954年)には、北区で会社を再開業する。町工場の印刷所で勤勉に働く両親の姿を見て、中村さんは、都立工芸高校 印刷科に進学。専門の知識と技術を習得し、1962年に卒業、そのまま、実家の中村印刷所に就職。そして、1978年、35歳の時に、二代目として社長に就任。そこからおよそ15年は、順調に運んでいたが、バブル経済の崩壊、そして、印刷業界にもITの波がやってきて、事態は一転する。それまでの印刷会社は、お客さからの受注で成り立っていたが、今後それだけではやっていけない、異業種に仕事を取られてしまうということで、オリジナル商品を作り出す必要性を感じ、挑戦を始める。
2007年、自社開発商品第一号としてできたのが「紙フィルム」。当時、この技術は画期的で、中小規模の印刷会社から反響を呼び、2010年には、東京都北区「未来を拓くものづくり表彰」新製品・新技術部門を受賞。翌年2011年には、特許も取得する。
しかし、不況は一向に良くならず、IT化、更に、印刷物の電子化の波が訪れ、ついに長く付き合いがあった印刷関連業種、製本業の企業が、会社をたたむこととなった。その会社の経営者であり、製本職人であった人は、全国でも屈指の技術の持ち主ということで、中村さんは。彼を会社に招き入れ、タッグを組む。
その新しい相棒との、ふとした会話から実現可能と知った「開いた時真ん中が膨らまないノート」。2年の開発期間を経て、2014年・夏、夢のノート「水平開きノート」が完成。特許も取得する。製品として評価は高かったが、多くの在庫を抱えることになる。しかし、2016年、SNSがきっかけとなり、”おじいちゃんの方眼ノート”としてブレイクする。
バブルの崩壊や、印刷業界にIT化の波が訪れたことにより、オリジナル商品へ挑戦を決意した中村さん。
様々な苦境の中でも、長年付き合いのあった製本業者の方とともに、2年の歳月を経て、「水平開きノート」を実現させます。このノートの製本は、無線綴じという針金や糸を使わない方法なので、重要になってくるのは接着剤。あらゆる接着剤を取り寄せたり、ホームセンターに行き片っ端から実験をしたりなど、たくさんの努力から2年の歳月を経て、完成しました。
特許も取得し、周りからの評価の高い水平ノートでしたが、なかなか順調とはいかず、多くの在庫を抱えることに。しかし、SNSがきっかけで、大人気商品となります。来週はこの「水平ノート」のブレイクのきっかけについて、詳しくお伺いします!

著書:『おじいちゃんのノート 下町の職人魂がオンリーワンを生んだ』
こちらもぜひチェックしてみてください!

中村さんのインタビュー。
そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
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A-LABO INDEX | bayfm78 | 2018/01/30/火 24:30-25:00
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ノートを開いているとは思えないほど水平です!

by vivi

投稿者 : alabo|2018年1月31日

2018年1月24日

第69回 株式会社扶桑 富田暁さん 富田成昭さん

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、株式会社扶桑 富田暁さんと富田成昭さんをお迎えしました。

写真は、富田暁さん(左)と松風さん(中央)と富田成昭さん(右)

 

松風さんが手に持っているものは、番組の中でも紹介したNDシールを貼った靴とスマホのケース。NDシールとは、なんでも貼れる(ND)という名前の通り、いろいろな場所や物に貼ることができ、『貼りやすくて、取れなくて、飽きたらはがせるもの』というお客様からの難しい要望に応えたシールです。(様々な素材の布にも貼ることが可能)シール自体の素材が薄いため、もとの生地にもなじみやすく、自然な見た目であり、しっかりと貼ることができるのに、市販のシール落としで簡単にはがすこともできるとのこと。

NDシールについて → http://kkfusou.co.jp/ndseal.html

 

そして、もう一つの最新シール、リアルタトゥーシールについて。このシールも、お客様の要望に応えて生まれたシール。伸縮性があり、肌になじみやすく、まるで本物のような質感であることがポイント。シールなら、すぐにはがすことができるため、誰でも気軽に楽しむことができますよね。また、このシールの最大の特徴は、安心安全で、肌に優しいということ。ボディシールは、肌に貼るものですが、雑貨品の扱いであるため、特に規制はないとのこと。しかし、肌の弱い人、子供が使ったり、肌の敏感な部分に貼ったりもするため、安全なものを提供することを一番大切にしているそうです。

リアルタトゥーシールについて → http://kkfusou.co.jp/tattooseal.html

 

これらの特殊印刷シールの技術が、「葛飾町工場物語」認定製品として認定されたことをきっかけに、社会貢献活動にも取り組み、地位貢献につながる地域の催しには積極的に参加されているそうです。お子さん向けにNDシールと無地のバックを使ったデコレーション体験のようなワークショップの開催をしたり、葛飾区が行っている『おでかけあんしん事業』では、NDシールが採用されているとのこと。

葛飾区HPのおでかけあんしん事業について → http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/1000052/1002144/1016400.html

 

おしゃれで楽しいだけではなく、教育や医療現場など、様々な場所で活躍することができるシール。今後の広がりに注目です!

 

最後は、若き、エンジニアへ、富田暁さんからのアドバイス。
“何事に対しても、興味を持って、こうしたらどうか、ああしたらどうかというような、無駄だと思うようなことでもトライしてみる。これが一番大事だと思います。”

富田暁さんと富田成昭さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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A-LABO INDEX | bayfm78 | 2018/01/23/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20180124003000

 

by vivi

投稿者 : alabo|2018年1月24日

2018年1月17日

第68回 株式会社扶桑 富田暁さん 富田成昭さん

写真は、松風さん(左)と富田暁さん(中央)と富田成昭さん(右)

株式会社扶桑
HP → http://kkfusou.co.jp/index.html

株式会社扶桑は、創業当時、主に、自転車のフレームやスキー板に貼るメーカーのロゴマークの転写シールを製造をしていたが、後に、ファンシー関連のシールにも、活路を見出す。
そこから派生して、ネイルシールなど、ファッションアイテムも手掛けるようになるが、お客様のからの要望で、女性のストッキングの補修シールの開発を依頼されたことがきっかけとなり、2012年、さまざまな布生地に転写可能なNDシールを開発。また、2015年には、ボディペイントシール、いわゆるリアルタトゥーシールを開発。これらの特殊印刷シールの技術が、2016年、葛飾ブランド「葛飾町工場物語」認定製品として認定。2017年には、第11回TASKものづくり大賞優秀賞や、東京ビジネスデザインアワード テーマ賞を受賞。

普通、生地とかには、熱転写、いわゆるアイロンなどでつけますが、扶桑のシール「NDシール」は、アイロンなど必要ないんです。
また、生地以外にも、スマホのケースなど、アイロンを使えないものや、アイロンを充てるには、面積が小さいものなどにも便利なんです。
次回は、この「NDシール」について、たっぷり伺います。

株式会社扶桑 代表取締役社長 富田暁さんのプロフィール

1940年(昭和15年)サハリンで生まれ、戦後は富山県、そして山形県に移り住む。
山形県立鶴岡工業高校 建築科に入学した2年後、家族の東京移転に伴い、日大付属鶴ケ丘高校に転校、その後、日本大学獣医学部に入学するが、事業により、中退。

1964年に父親が創業した、株式会社扶桑の前身となる会社に勤務し、何度か転職を考えつつも、半世紀を超え、今に至る。

株式会社扶桑 営業部主任 富田成昭さんのプロフィール

平成2年生まれの現在27歳。会社がある東京都葛飾区が出身地で、社長とは、親子関係。
東京都立葛飾商業高校卒業後、株式会社扶桑へ就職するが、必要性を感じて、大原簿記学校へ。簿記・情報処理を専攻する。
その後、空撮・測量・ドクターヘリなど航空事業を展開する東京の大手企業、朝日航洋に就職、建設コンサルタント 営業として、新潟県に転勤し、3年間勤務する。そして、2015年、株式会社扶桑に再び戻り、現在は、営業・経理・総務関連全般を担当。

当たり前のように見かけるシール。そのシールの裏側には、様々な苦悩や、努力があるんですね。
お父さん 暁さんの発明を、商品としての形にし、さらに、販路を広げていく息子の成昭さん。
お2人の二人三脚が素敵です。

インタビューのフルバージョンでは、息子の富田成昭さんが、一度退社した株式会社扶桑へ再び入社するに至るまでのお話などを聴くことができます。ぜひチェックしてみてください!

富田暁さんと富田成昭さんのインタビュー。
そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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A-LABO INDEX | bayfm78 | 2018/01/16/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20180117003000

by vivi

 

投稿者 : alabo|2018年1月17日

2018年1月10日

第67回 株式会社今野製作所 エンジニアリング&サービス部 主査、東京町工場 ものづくりのワ 営業担当リーダー 稲葉真さん

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、 株式会社今野製作所 エンジニアリング&サービス部 主査、
東京町工場 ものづくりのワ 営業担当リーダー 稲葉真さんをお迎えしました。

写真は、松風さんと稲葉さん

同業種3社が結成したプロジェクト「東京町工場 ものづくりのワ」。
今週は、このプロジェクトについて、詳しくお話を伺いました。

このプロジェクトの内容について。

1、3社協働のものづくり
2、技術を深めていく
3、人材育成
4、業務の効率化(システムを使う)
5、提案型協働受注(きちんとお金を生んでいくプロジェクトして進めていく)

より詳しい内容はHPで。ぜひチェックしてみてください!東京町工場 ものづくりのワのHP → http://machikoba.tokyo/

「ものづくりのワ」ということで・・・

このプロジェクトでは、現場の職人たちがお互いの工場を行き来して技術の交流を行っています。これは通常の町工場ではあまりないこと。”繋がり”を大切にしているこのプロジェクトだからこその取り組みです。最初は、少し不穏な空気が漂っていても、同じ課題に向き合っているうちに気が付くとお互いに教えあっていたりと良い雰囲気に。小さい会話がどんどんと広がっていく不思議な光景になるとのこと。とても素敵なお話です。
他にも、1社だけでは気づかなかったことが3社でやっていると見えるところが増えたということもこのプロジェクトの成果の一つ。他の会社のここが良くないと思ったところが、実は自分の会社も同じだったり、自分たちを見つめ直すいい機会になったそうです。

また、現在では、職人さんたちの仕事を助ける様な現場で役立つIoT器具を開発中!
実現したら、職人の世界が変わるかも・・?

そして、稲葉さんの”ものづくり”への信条や、大切にしていることについて。
それは、今野製作所のテーマ『職商人(しょくあきんど)』になること。これは職人としての面と商人としての面を持つという意味。
職人さんは凄い技術を持っているけど寡黙で話しづらく怖いというイメージ。そういった職人の気質やプライドは絶対に必要なモノですが、これはお客様に向いていないと意味がないこと。だからこそ、商人としてお客様の話を聞き、それを最大限に努力することで期待以上のものを結果としてだすことが今後のものづくりに大切。今までと同じことをしていては生き残ってはいけないからこそ、『職人』と『商人』の両方を兼ね備えて、新しいことにチャレンジしていくべきであると、稲葉さんは考えているそうです。

最後は、若き、エンジニアへ、稲葉さんからのアドバイス。
“現代は、情報や物であふれているが、本当に欲しいものは自分で作ってしまえばいい。エンジニアリングとしてないものを作っていくことが最大の魅力。だからこそ、若い方にはいろんな機械に触れてもらいたい。ものを作っていくということを体験していく中で、最初はうまくいかなくても、使っているうちに自分が思い描いていたものが手の中にできていき、それが自信になっていき、そこから新しいものを作っていこうという考えになっていく。そういうことを大切にしていくとエンジニアリングって楽しいのかなって思う。いいエンジニアというのは、自分だけではなく、しっかり相手に合わせられるということが大切。だからこそ、人といっぱい話をして、いろんな話を聞いて、自分の知見を広げて。さらにはいろんな機械を触って、自分でものを作ってみて。そしてエンジニアリングとしての楽しさをどんどん追及していってもらえればいいなと思います。”

稲葉さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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A-LABO INDEX | bayfm78 | 2018/01/09/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20180110003000

 

by vivi

投稿者 : alabo|2018年1月10日

2018年1月3日

第66回 株式会社今野製作所 エンジニアリング&サービス部 主査、東京町工場 ものづくりのワ 営業担当リーダー 稲葉真さん 

新年、あけましておめでとうございます。年が明け、最初のA-LABO INDEX。
今年も、たくさんのレジェンドエンジニアを紹介していきたいと思いますので、よろしくお願いします!

 

株式会社今野製作所 エンジニアリング&サービス部 主査、
東京町工場 ものづくりのワ 営業担当リーダー 稲葉真さん

ちなみに、2人がやっているポーズは、「東京町工場ものづくりのワ」のハンドサイン。
稲葉さんから考えてくれと言われました(笑)

 

稲葉さんのプロフィール

1978年、神奈川県鎌倉市で生まれ、東京都江戸川区で育つ。父親が、金型彫刻の職人であったため、生まれた時からものづくりの世界がそばにあり、自然と金属加工に慣れ親しんでいく。自転車・バイク・車に興味を持ち、中学時代からは、今も趣味にしているマウンテンバイクに熱中。そのうち「市販されていないパーツは、自分で作れば良いんだ!」という考えに目覚め、設計やアルミの溶接を学ぼうと思うようになる。そして、日本大学 生産工学部 機械工学科で学び、卒業後の2001年4月、トステム株式会社、現在のLIXIL(リクシル)に入社。厨房機器製造ラインで現場管理を担当する。
大企業で働く中で、「本当のものづくりは中小企業にあるのではないか」と感じていた稲葉さん。27歳の時、同じ想いを持った、今野製作所の今野社長に出会い、転職を決意。2005年9月、株式会社今野製作所に入社。金属板金加工部門で納期管理・調達から、設計・営業まで、幅広い業務を担当。その後、技術営業担当となり現在に至る。(今野製作所は、油圧つきジャッキを日本で初めて商品化した会社で、長年のものづくりの経験を活かして、着脱可能な、下肢障がい者用 手動運転装置「SWORD(ソード)」を開発。平成24年度の東京都ものづくり人材育成大賞を受賞。)
稲葉さんは、これらの高い技術を持ちながらも、これまでの中小企業では、技術伝承と人材育成が進んでいない現状があると感じ、「それを変えていきたい」、さらには、「そこから生まれる新しいビジネスを作り出していきたい」という想いを抱く。その結果、2013年、東京都足立区と江戸川区の同業種3社が結成したプロジェクト「東京町工場 ものづくりのワ」が誕生する。

大学卒業後、当時のトステム株式会社(現・リクシル)に入社した稲葉さんでしたが、大手企業で仕事をしている中で、衝撃を受けた(驚いた)ことがあったそうです。それは、何十年も地道に仕事をして『一人前』と言われる世界があれば、2日で一人前に働ける世界があるということ。例えば、大手企業では、パートタイマーの方が入って、2日後には、生産要員として不自由なく働けるということ。稲葉さんは、幼い頃から、腕に覚えのある職人さんたちの努力を見て育ってきたため、違和感を持ったそうです。
また、そうして働いていく中で、稲葉さんは、日本には、ドイツのマイスター制度のようなものが必要だと強く感じたのだとか。マイスター制度とは、専門技術職の資格のようなもののこと。ドイツでは、幼い頃から、職人を育てる仕組みが、国の教育のプロジェクトとして整っていて、マイスターを取得すると、大学卒業と同等としてみなされるのだとか。(日本の職人さんは、学歴(中卒、高卒)に負い目を感じてしまう人が多い。)このように、学歴を持つことができる状況になれば、もっと職人の世界に踏み込んでいける人が増え、この世界がどんどん広がることが期待できますよね。
そして、稲葉さんは、27歳の時、同じ想いを持った、現在所属している会社、今野製作所の今野社長と出会い、転職を決意。今野製作所で働くことになります。(当時の面接で、マイスター制度について4時間近く語ったそうです。)
稲葉さんが、今野製作所で仕事していて、外部との関係も増えてきた時に、技術の向上を目的とした社内研修をやっていこうという話が持ち上がります。しかし、自分たちだけでは限界があることや、講師をどうやって探せばいいのかも分からなかったりと、手探り状態に。しかし、絶対にやってやるという熱い想いを持ち、動いていくうちに、同業の方たちと一緒に研修をすれば良いのではないかという発想が生まれ、「東京町工場 ものづくりのワ」のスタートに繋がっていきます。

「東京町工場 ものづくりのワ」は、『西川精機製作所』、『エー・アイ・エス』、『今野製作所』の同業種3社で結成されたプロジェクト。
スタートから4年、たどってきた道のり、そして今、見えてきたものは何か、この続きのお話はまた来週!

稲葉さんのインタビュー。
そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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A-LABO INDEX | bayfm78 | 2018/01/02/火 24:30-25:00
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次回もお楽しみに!

by vivi

投稿者 : alabo|2018年1月3日

2017年12月27日

第65回 株式会社小川製作所 営業・技術担当取締役 小川真由さん

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、
株式会社小川製作所 営業・技術担当取締役 小川真由さんをお迎えしました。

写真は、松風さんと小川さん

修業をしていた町工場の業務を、半分のれん分けという形で、引き継ぎ、家業へ戻った小川さん。
元々家業としてやってきた板金加工と、新しくずっと向き合ってきた精密機械加工の二系統の技術を武器に、一からスタートします。(ちなみに、この二つの技術があることによって、図面さえあれば基本的になんでも形にできるそうです。)
さらに、小川さんは、この技術に加え、三次元CADの技術も使うことができるのだとか。(以前働いていた富士重工業での設計や、修業をしていた会社で、三次元CADで図面を三次元モデルに起こす業務の経験から)

写真の小川さんが手に持っているものは、小川さんの顔を三次元スキャナーで読み込んで形にしたもの。ちなみに三次元スキャナーは持ち運びが可能なため、取り外せない部品なども、その現場に行ってスキャンすることができるそうです。
番組の後半は、小川さんが、大事にしていることについて。一つは、技術職に就いている限り、最先端のものづくりに常にチャレンジしていかなくてはいけないということ。そして、もう一つは、失われつつあるものや、継承していかなくてはいけない技術を進化させていきながら継承していくということ(時代のニーズに適応していくということ)。小川さんのものづくりに対する熱い想いを感じます。

最後は、若き、エンジニアへ、小川さんからのアドバイス。
“若い方にはぜひ実際の現場ではどうなのかを見て経験してもらい、それを自分の設計にフィードバックしてほしい。エンジニアリングとは理想的なものと現実的なものの折り合いをつけること。理想は机上でいくらでも生み出すことができるが、現実は現場にしかない。そういった真のエンジニアリングを生み出すため、足しげく現場に顔を出し、実際に作る人と話をして、いいアウトプットを出せるような形にして頂ければなと思っています。”

小川さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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インタビューのフルバージョンでは、小川さんが、今までを振り返って正直ピンチだったことや、今後の夢や展望など、もっと深いお話を聴くことができます。ぜひチェックしてみてください!

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A-LABO INDEX | bayfm78 | 2017/12/26/火 24:30-25:00
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by vivi

投稿者 : alabo|2017年12月27日

2017年12月20日

第64回 株式会社小川製作所 営業・技術担当取締役 小川真由さん

株式会社小川製作所 営業・技術担当取締役 小川真由さん

 

小川さんのプロフィール

1980年11月6日生まれの37歳。東京都葛飾区で生まれ育ち、実家は町工場を経営。
小川さんは、慶應義塾大学 理工学部へ進学し、その後、大学院の修士課程へと進む。(大学院では航空宇宙工学を学ぶ。)
修士課程修了後は、富士重工業株式会社 航空宇宙カンパニーに就職。そこでは、新しく開発していた航空機の開発業務に携わり、設計及び試験担当者として従事する。
25歳の時、結婚して家庭を持つことになったため、将来のことを考え、富士重工業を退職。実家の家業を引き継ぐために、町工場で修業をする。その町工場では、金属加工に関わるあらゆる業務を経験し、2012年に、家業である小川製作所に入社する。

小川さんが入社したことにより、元々行っていたステンレスの板金加工に加え、航空機などにも使われる精密機械加工部品の技術も導入。また、エンジニアとしての経験を生かしての設計業務と、町工場で技術以外にも培った、営業、財務面の業務を繋げて一つのものを作り上げる”ものづくりのインテグレータ”の重要性を感じ、日本のものづくりの未来のため、日々取り組む。それと同時に、ボランティア活動として「TOKYO 町工場HUB」という取り組みにも参画。(この活動は、東京の町工場の技術を連携して、国内のみならず、海外のものづくりの需要に応える窓口になること。)
※ちなみに現在の小川さんの肩書である、営業・技術担当とは、営業や技術のどちらか一方の専門に特化するのではなく、お客様がどんなものを求めているのかを直接聞き、そして、実際にそれを形に落とし込むところまでの一連の流れを担当することだそうです。

 

大学時代は、アメリカンフットボールの同好会で活動をしつつ、理工学部で航空宇宙工学の研究をされていた小川さん。卒業後は、富士重工業へ就職します。インタビューのフルバージョンでは、大学時代のお話(アメリカンフットボールの同好会のことや、当時行っていた研究の内容についてなど)や、富士重工業で働いていた時のお話を詳しく聴くことができます。ぜひチェックしてみてください!

そして就職から3年後の26歳の時、転機が訪れます。それは、富士重工業を退職し、実家を継ぐための準備として、実家近くの町工場へ入社したこと。小川さんは、結婚をし、子供ができたとわかったタイミングで、自分の将来像を考え、この道を選びます。また、この町工場に転職する決め手となったのは、”5軸加工”(5軸加工とは、金属加工の技術で、最先端の工法の一つ)に魅力を感じたから。5軸加工を検索サイトで検索した際に、真っ先にこの会社の名前を見つけたそうです。こうして、小川さんは町工場で修業を始めます。

しかし、修業して4年目の31歳の時、会社の社長からリーマンショックの影響で、会社が倒産するかもしれないと、告げられます。小川さんは、社長や、当時の同僚、そしてお客さんからの応援もあり、半分のれん分けという形で、会社の業務の一部を引き継ぎ、家業に入ることを決意します。

こうして、家業に入ることになった小川さん。このあとの奮闘のお話はまた次回のA-LABO INDEXで!

 

小川さんのインタビュー。
そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

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A-LABO INDEX | bayfm78 | 2017/12/19/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20171220003000

by vivi

投稿者 : alabo|2017年12月20日

2017年12月13日

第63回 株式会社BONX 代表取締役CEO 宮坂貴大さん

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、
株式会社BONX 代表取締役CEO 宮坂貴大さんをお迎えしました。

写真は、松風さんと宮坂さん

 

「BONX」の開発にあたって、最初に直面した問題、それはお金のこと。今週は、このお話の続きから。

この問題を乗り越えるため、宮坂さんが、最初に行ったことは、クラウドファンディング。そして集まった金額は、2500万円を超え、クラウドファンディング史に残る高評価を受けます。しかし、実際、それだけでは、開発する資金は足りませんでした。そこで、宮坂さんは国からの援助を受けるため、申請を出します。そしてその申請が、無事に審査を通ったことで、「BONX」がスタートしました。

「BONX」のアイディアは、スノーボードがきっかけでしたが、他にも、幅広いスポーツでの活躍が期待されます。「BONX」によって、新しいスポーツの楽しみ方が、どんどん広がりますね。商品について、詳しい内容は公式サイトで。

BONX公式ウェブサイト → https://bonx.co/ja/

 

番組の後半は、宮坂さんの”ものづくり”への信条や、大切にしていることについて。

それは、ユーザー側としての発想を持てる存在であること。
宮坂さんは、自分自身がエンジニアではないため、自分で手を動かして作れないことにもどかしさを感じる時もあったそうです。しかし、専門の職人ではないからこそ、価値観に囚われることなく、自由な発想を持つことができるとのこと。またその中で、自分だからこそできたこともあったそうです。作り出すことだけがものづくりではなく、ものづくりにはいろいろな形があるのだと、宮坂さんの言葉であらためて気づくことができました。

 

最後は、若き、エンジニアへ、宮坂さんからのアドバイス。

“やりたいこと、自分の好きなことに真っ直ぐになることが一番大事。それが何かをちゃんと探して持ち続けること。それを意外とできない人が多いので。周りの目を気にせずにやり続けることからだと思います。”

宮坂さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

インタビューのフルバージョンでは、「BONX」の名前に込められた意味や想いについても。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください!

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2017/12/12/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20171213003000

by vivi

投稿者 : alabo|2017年12月13日

2017年12月6日

第62回 株式会社BONX 代表取締役CEO 宮坂貴大さん

株式会社BONX 代表取締役CEO 宮坂貴大さん

宮坂さんのプロフィール
神奈川県川崎市出身。東京大学 教養学部 地域文化研究科アメリカ分科 卒業。※在学中、ニュージーランドのオタゴ大学 観光学部に、1年間の留学をする。 その後、東京大学大学院に進み、総合文化研究科 地域文化研究専攻 修士課程を修了。2011年、ボストン コンサルティング グループに入社し、ハイテク領域・消費材領域のプロジェクトに従事する。ある時、ウェアラブルカメラの「GoPro社」の創業エピソードを知り、それをヒントに、スノーボードの世界がさらに広がる「耳に装着するウェアラブルコミュニケーションデバイスを開発しよう」と決意。3年半在籍した会社を退職。
2014年11月、チケイ株式会社を設立、代表取締役CEOに就任。そして、2015年10月、ウェアラブルコミュニケーションデバイス「BONX」を世に発表。(クラウドファンディングで2500万円以上を集める。)
2016年6月には、社名を株式会社BONXと改める。

写真は、ウェアラブルコミュニケーションデバイス「BONX」(ボンクス)

「BONX」は、耳に装着して、相手と会話することができるウェアラブルデバイス。宮坂さんが、この「BONX」を作ったのは、大好きなスノーボードのため。それは、スノーボードをしている最中に、もっと簡単に仲間とコミュニケーションが取りたいという想いからでした。当時、仲間と連絡を取る方法は、スマートフォン(携帯電話)かトランシーバーだけだったため、なかなか気軽に話をしながら、滑ることはできなかったそうです。宮坂さんは、スマートフォンと、スキー場にある電波を使って、もっと良いコミュニケーションツールを作ることができるのではないかと考えました。そこで開発したのが「BONX」でした。
この「BONX」の使い方は、まず、スマートフォンで専用アプリをダウンロードします。そしてBONX本体(イヤフォン型で耳に装着する)とスマートフォンをBluetoothで接続。こうして連動させることによって通話することができるようになります。ちなみに、この「BONX」には、マイクが2つ内臓されているため、ノイズキャンセルもばっちり。クリアな通話にもこだわりがあるのだとか。また、しゃべると自動的に通信が開始されるため、電源のON/OFFは必要ないとのこと。(人の声であるのか、そうではないのかを区別できるそうです。)

ちなみに実際に装着すると、こんな感じ。

ポップな見た目でとっても可愛いですよね。
また両手を使わなくても通話することができるため、スポーツ以外の様々な場所でも活躍が期待されます。
番組の後半は、宮坂さんの人生の転機について。

宮坂さんが、「BONX」のアイディアを思いつき、会社を起業したのは29歳の時で、人生の大きな転機の一つ。このアイディアをひらめいたきっかけは、ウェアラブルカメラ「GoPro」を生み出したニック・ウッドマンの話を知ったから。ニック・ウッドマンは、自らがサーファーで、「自分が波に乗っている姿や、そこから見える風景を撮影したい」という想いから、製品を開発したとのことで、この話にインスパイアされたそうです。(20歳の時にニュージーランドにスノーボード旅行に行って違う世界を知ったことや、24歳の時に子供ができ、結婚して、就職したことなど、インタビューのフルバージョンでは、会社を起業する前の宮坂さんのお話を聴くことができます。ぜひチェックしてみてください!)
こうして、「BONX」の開発へと繋がっていくのですが、問題になるのは、やはりお金のこと。
そこで、宮坂さんは、クラウドファンディングをすることに決めたのですが・・?
この続きは、来週のA-LABO INDEXで!

宮坂さんのインタビュー。
そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2017/12/05/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20171206003000

by vivi

投稿者 : alabo|2017年12月6日

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