2019年7月31日

第148回 千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター・fuRO 所長 古田貴之さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、「未来の未来」。

レジェンド・エンジニアは、未来ロボット技術研究センター・fuRO 所長 古田貴之さんです。

未来ロボット技術研究センター・fuRO 所長 古田貴之さん

古田さんのプロフィール

1968年東京都生まれ。2歳から7歳までは、お父さんの仕事の都合もあり、インドで過ごした。3歳の頃、「鉄腕アトム」に惹かれて、アトムを作る天満博士に憧れ、将来、ロボット開発者になり、人を幸せにしたいという思いを持っていた。しかし、中学生の時、脊髄の病気から、車いすの生活に。この時、お医者様から、「一生、車いすだ」と宣告される。車いす生活をする中で、「車いすの車輪が足だったらいいのに」と考えていた。そうすれば、自分と同じ境遇にいる人たちはきっと喜ぶに違いないだろうと思っていた。古田さんの病気は、何千人に一人は歩けるようになる人がいて、古田さんは、奇跡的に歩けるようになった。この出来事が、古田さんの人生観を作り、本格的に、ロボット開発者への道を進むこととなった。

工学博士となり、2000年、(独)科学技術振興機構 ERATO 北野共生システムプロジェクトに、ロボット研究グループリーダーとして所属。研究に没頭する日々を過ごした。そして、2003年から、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター・fuRO 所長に就任。2014年からは、学校法人千葉大学常任理事を兼務している。福島第一原発では、唯一全フロア踏破可能な災害対応ロボットを開発・提供。政府の原発冷温停止ミッションを遂行・成功させた。

2018年7月、現代の最新ロボティクス、AI技術をプロダクトデザインで融合させることで生まれた未来の機械生命体「CanguRo」を発表するなど、次々と新しく、人を幸せにする未来を創りだしている。

『今から5,6,7年くらいで、世の中の衣食住は、ロボット技術で大きく変わります。』
今週のA-LABO INDEXは、古田さんの宣言から、番組スタートです。

私たちは、ロボットというと、人型の手足があるものを想像しがちですが、『ロボット技術』とは、それだけではないとのこと。家、家電、乗り物、都市から宇宙まで、いろいろなものが、大きく変わっていくことが運命・宿命であると古田さんは考えていらっしゃいます。

☆未来の乗り物について

ロボット技術が進むにつれて、乗り物は形から大きく変わっていくとのこと。今の乗用車のような形ではない乗り物が、どんどん町を走り出すだろうと古田さんは考えています。古田さんが開発された未来の乗り物を少しご紹介。

「ILY-A」
4つの形に変形するとのこと。座り乗りや、立ち乗り、荷台の役割をこなすことが出来るのだとか。

「CanguRo」
人工知能ロボット+乗り物。人を認識して後ろをついてきたり、人が乗ろうとすると、自動で電動変形し、乗り物のようになるとのこと(人の表情で認識しているそうです)。また、CanguRoは、乗っていなくても、自動操縦でスマホに表示された地図で指定した場所へ向かわせることもできるのだとか。つまり、迎えに呼ぶことも、帰らせることもできるということ。

「科学者なので、真実しか言うつもりはありません。希望的観測じゃないからリアルです。」
古田さんのお言葉通り、既に形となっている『未来の乗り物』に、驚きとわくわくが止まりません。

「ILY-A」、「CanguRo」の写真は、fuROのHP内の紹介ページから引用させていただきました。HPでは、番組内でも話題にでていた実際の動画も見ることもできます。ぜひチェックしてみてください!
fuROのHP内ロボットの紹介ページ → https://www.furo.org/ja/works/index.html

古田さんが大切にされているキーワードは『convivial(コンビビアル)』
いろんな人と、手を取り合いながら社会を盛り上げていきたい、ワクワクな未来を創るお手伝いをしたいという思いが、古田さんのロボット作りの原動力。古田さんの優しさや情熱を感じる素敵なお話です。

古田さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

ワクワクが止まらない未来のお話。続きはまた来週。お楽しみに!

by vivi

投稿者 : alabo|2019年7月31日

2019年7月24日

第147回 パナソニック株式会社 アプライアンス社 事業開発センター  Game Changer Catapult 深田昌則さん 真鍋馨さん 

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、「未来のカデン」

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、パナソニック株式会社 アプライアンス社 事業開発センター  Game Changer Catapult 深田昌則さん、そして、今週は、「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」立ち上げにも従事し、複数の新規事業責任者も務める、事業開発統括の真鍋馨さんのお二人をお迎えします。

写真は、松風さん(左)、深田さん(中央)、真鍋さん(右)

事業開発統括、真鍋馨さんのプロフィール

大阪大学大学院基礎工学研究科修了。ケンブリッジ大学経営学修士(MBA)、そして、中小企業診断士でもある。パナソニック株式会社入社後、乾電池事業の調達業務を担当。そして、英国留学後、本社経営企画部にてグローバル経営体制構築・M&A推進、冷蔵庫事業部で経営企画、グローバル事業戦略立案・推進責任者を経て、2016年から、深田さんと共に、新規事業創出活動「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」の立ち上げに従事する。現在は、事業開発統括として、複数の新規事業責任者を務めている。

先週のラストでは、様々なアイディアが日々生まれているというお話を伺いました。
今週は、その中で選ばれ、生まれたアイディア製品のお話。

☆「自動おにぎり製造機 ONIROBOT(オニロボット)=オニロボ」
先日、タイのバンコクで開催された展示会にも出展された機械。(ちなみに、この事業は、自動でおにぎりを握るロボットだけではなく、無人店舗のような形で提供できるサービスが一つのパッケージになっているとのこと。)
このアイディアが生まれるまで。
現在の外食産業で問題となっているのは人手不足。単純にロボットを使えばいいという考え方もありますが、お客様の要望に応えるのが難しいといった課題もあります。特に食に関してはベジタリアンなど、バリアがある人も多いため、お客様のニーズに合わせることはとても重要になります。そこで注目したのが「おにぎり」。「おにぎり」は中身の具材を簡単かつ自由変えることができるため、こうした課題をクリアすることができます。また、私たち日本人は昔から馴染みがあるためうまく「おにぎり」を握ることができますが、海外では握ることが出来ない人が多いとのこと。そのため、「おにぎり」を自動で握ってくれる『オニロボ』は「おにぎり」を世界に広めるきっかけになることも期待されているのだとか。
ONIROBOT(オニロボット)のHP → https://gccatapult.panasonic.com/ideas/onirobot.php

☆健康グッズ、KajiTrainer(カジトレーナー)
日常の家事を運動に変えるというコンセプトで発案された製品。エプロンのような見た目でセンサーデバイスが搭載されており、着けた人の動きを検知し、データ化、そして、トレーニングのサポートをしてくれるもの。また、専用のアプリでその日の結果をすぐにチェックすることもできるます。日ごろ行っている家事が、運動に繋がっているということを見える化させることで、モチベーションアップの効果も期待されています。他にも、遠くに住んでいる家族が今日も元気に家事をしているといったような確認ができる見守りの役割を果たすことやトレーニング結果を競争したりなどコミュニケーションのきっかけにも。
KajiTrainer(カジトレーナー)のHP → https://gccatapult.panasonic.com/ideas/kajitrainer.php

そして・・・
☆totteMEAL
栄養バランスに優れたランチタイムを提供するという目的で作られたシステムで、移動時間や待ち時間なくランチが食べられるIoT×調理家電と連携した新たなウェルネスライフスタイル。
お弁当が必要な時間にお弁当の保管冷蔵庫に自動的に届けられているんですが、このお弁当用の保管冷蔵庫はもともとあるものが使用可能で、それに、スマートロック(予約した人だけが開けられるロック機能)機能、スマートペイメント(支払い)機能 、稼動モニタリング(何が足りないかをつねにチェック)機能を付加することで使用可能になるというシステム。

ゲームチェンジャー・カタパルトは「未来のカデン」をカタチにする活動を行っていますが、未来とはわからないもの、逆に想像することはリスクがあることだと考えているそうです。だからこそ、真鍋さんたちが、行動指針として大切にしていることは、「アンラーン&ハック」。現代、スマホなどインターネットが普及している中、過去の経験だけで物事を判断することはリスクが高いとのこと。一旦、過去の体験を忘れる、つまりラーンの反対の「アンラーン」。そこから、今の自分に必要なものを学び直すことが大切だという意味。そして、「ハック」は、自分の目的を早く実現させるという意味。
この「アンラーン&ハック」の精神で、社会を変えていきたいと考えているそうです。

最後は、若き、エンジニアへ、深田さんと真鍋さんからのアドバイス。

“作りたいという気持ちはあるかと思うが、その前に、なぜそれをやるのか、誰のどんな課題を解こうとするのかが先だと思う。あれを作りたいこれを作りたいとなりがちだが、お客様だったり、世の中の課題や、ニーズに寄り添って、そこからものづくりのほうへ、ソリューションとして考えていくと、もっと世の中にいいものが出ていくと思う。―真鍋さん”

“エンジニアの世界では、専門性を問われることが多いと思うが、今、求められているものは、多様性で、一つの専門だけに限らず、二つ三つ、視野を広げるようなことができるといいなと思う。それぞれの得意分野にプラスして、全く違う分野へ視野を広げると、新しい進化がもっと見えると思う。文系理系問わず、いろいろな分野の勉強をしたり、知見を広げていくと良いと思う。―深田さん”

深田さんと真鍋さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

松風さんか手に持っている冊子はこちら。

ゲームチェンジャー・カタパルトから生まれる様々なアイディア。
今後、私たちの生活に登場してくる日が、楽しみですね!

by vivi

投稿者 : alabo|2019年7月24日

2019年7月17日

第146回 パナソニック株式会社 アプライアンス社 事業開発センター  Game Changer Catapult 代表 深田昌則さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、「未来のカデン」。

レジェンド・エンジニアは、パナソニックで未来のカデンをカタチにする活動を行っている、パナソニック株式会社 アプライアンス社 事業開発センター Game Changer Catapult 代表の深田昌則さんです。

パナソニック株式会社 アプライアンス社 事業開発センター
Game Changer Catapult 代表 深田昌則さん

 

深田さんのプロフィール

1989年、パナソニックに入社。入社後、AV機器の海外マーケティング、海外市場向け宣伝マネージャー、オリンピックプロジェクト・リーダー、パナソニック・カナダ市販責任者などを経て、2016年からは、パナソニックで「未来のカデン」をカタチにする活動「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」の代表を務めている。

昨年2018年からは、アメリカのベンチャーキャピタル スクラムベンチャーズとパナソニックが合併で立ち上げた新規事業投資会社 BeeEdgeの取締役を兼任。また、神戸大学大学院経営学研究科修士課程も、修了している。

現在、ゲームチェンジャー・カタパルト代表の深田さんですが、パナソニックに入社されて、現在に至るまで、携わった業務は様々。特に、音楽関係の業務を担当することが多く、AV機器の海外マーケティング、海外市場向け宣伝マネージャー、他にもテクニクスの担当をされていたことから、World DJ Championshipの審査と表彰式の担当経験もあるそうです。また、その他にも、「オリンピックプロジェクト・リーダー」という担当も。具体的には、IOCとのトップスポンサーの交渉や、各地域のオリンピック組織委員会とパナソニックの機器を使ってもらうための交渉などを行っていたそうです。(スタジアムにある大画面やオーディオ機器など。最近では、プロジェクターなども)。オリンピックは宣伝という意味もありますが、一番の目的は、パナソニックの技術で世界を一つにする、ということ。パナソニックの経営方針でもある社会貢献にも繋がっています。

「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」について。

☆「生まれた経緯」
価値観の多様化や、技術の革新がどんどん加速している中で、パナソニックも新しい分野にチャレンジしていきたいと考え、自分たちが変わっていくためのチャレンジができる環境や、仕組みを作ろうと思い、新しい事業として、立ち上げられたとのこと。
☆「名前の由来」
既存体制を変えられる人、という意味で、ゲームチェンジャー、新しい事業を世の中に発射していける発射台、という意味でカタパルト。(カタパルトは、飛行機や、軍艦を射出するための機械)この二つを組み合わせて、ゲームチェンジャー・カタパルトという名前に。
☆『未来の「カデン」をカタチにする』ための活動。
「家電」は従来型のハードウェア、つまり電化製品を指します。それに対して従来型のハードウェア(電化製品)に限らず、私たちが生活で必要としてる「サービス業」の要素も含めたものがカタカナの「カデン」。その主な取り組みのひとつは、社員のビジネスコンテスト。「未来の『カデン』をつくる」ための事業アイデアを募集し、半年間のメンタリングを通じてブラッシュアップしていくそうです。そして、厳しい審査を経て最終選考まで残ったアイデアをお披露目し、事業化を目指すプログラムとのこと。

現状のさまざまなIDEAはこちらで。
https://gccatapult.panasonic.com/ideas/

詳しくはHPから → https://gccatapult.panasonic.com/ideas/amp-world.php

社内では、まだまだこれから広めていくといった段階とのことですが、社外からの反響はとても大きいのだとか。この情報を聞きつけた学生が興味をもってくれたり、海外からも注目集めているそうです。様々な発想が提案されている中で、化けるアイディアを見極めるのはとても難しいこと。また、実際に、採用されるためには、提案されたアイディアだけではなく、その企画したチームが柔軟に対応できるメンバーなのか、というのもの選ぶ基準に入っているそうです。

番組のラストは、今の『カデン』に求められているものについてのお話。

1、お客様や、社会に共感をもってもらうこと
2、お客様や、社会との関係性を強化していくこと
3、社会課題解決型のサービスであること

この3つが今のカデンに求められていることだと深田さんは考えているそうです。

深田さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

来週は、同じくゲームチェンジャー・カタパルトから、面白い企画を担当している真鍋馨さんにもご出演頂きます。お楽しみに!

by vivi

投稿者 : alabo|2019年7月17日

2019年7月10日

第145回 株式会社ストロボ 代表取締役社長 下山哲平さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
先週に引き続き、株式会社ストロボ 代表取締役社長 下山哲平さんをお迎えしました。

今週のテーマは「未来の自動運転」

写真は、松風さんと下山さん

下山さんの「自動運転ラボ」は、「自動運転が広がった後、そこから起こる産業や常識がビジネスとなっていく」という点に着目したメディア。自動運転の技術がもたらす未来についてのお話です。今週はその続きから。

「自動運転」でついて。

自動運転と聞いて、私たちが乗っている「車の自動運転」を思い浮かべる人が多いかと思いますが、実際は、人を乗せていない機械が動く技術も、自動運転といいます。例えば、宅配便が自動で届くなども、自動運転技術の一つ。つまり、自動運転の本質は、車に限った話ではないということなのだとか。

自動運転ラボは、様々な「自動運転」に関する情報が集まるメディア

現在、自動運転ラボで扱っているトピックスは、自動運転社会の技術の発展を応援すべく、技術に関する情報が、全体の半分の割合を占めており、残りの半分が、車が自動で動くことによって、新しく生まれる未来のビジネスについてのテーマの情報が発信されているとのこと。

今の自動運転技術について。

自動運転の技術は、専門的には、レベル0~5までの段階で定義されているとのこと。現在は、レベル2がメイン。この段階では、基本的には、人が運転し、機械がサポートをするという形で、あくまでも、人間が主である状態なのだとか。そして、レベル3以降は、機械が主になり、人がサポートする形になるそうです。ちなみに、レベル3では、まだ人のサポートがかなり必要になってくる状況であるとのこと。次のレベル4は、特定の道路だったら、サポートはいらなくなり、そして、レベル5は、どんな道でもサポートする必要がないといったステップになるのだとか。ちなみに、レベル4までは、近い将来に実現すると言われているそうです。

番組のラストは、下山さんが注目している3つの「自動運転トピックス」について。

1つ目は、小売業の発展。コンビニや、スーパーマーケットで買うようなものは、現在、オンラインショッピングには向いていない商品ばかり。(通販だと、次の日に届いたり、送料がかかって元の値段より高くなってしまったりするため)しかし、自動運転技術が発展すれば、欲しい商品が少量でもすぐ届くようになったりするとのこと。例えば、今、ネギ一本欲しいと思った時、1時間後には届く、みたいなこと。また、人を乗せずに、コンビニやスーパーから家庭へ届けるだけならば、速度もそんなに必要ではないため、安全性も上がるので、実現がしやすいのだとか。自動運転の発展により、小売業が行かなくても来てくれるという世界に変わってくるだろうということが、今の下山さんが一番注目しているトピックスだそうです。
2つ目は、広告が活性化していくということ。自動運転で移動する中で、広告を目にする機会が増えるようになると考えられることから、広告の活性化が期待されるとのこと。
3つ目は、2つ目のトピックスに関係した話で、広告があるということは利用料が下がってくる、つまり、移動にお金がかからなくなる時代が来るということ。この3つが、下山さんの今、注目しているトピックスなのだそうです。

自動車以外の面で考えても、自動運転は、私たちの生活を劇的に変える可能性をたくさん秘めています。世の中のすべてに関わる「自動運転」の今後に大注目です!

最後は、若き、エンジニアへ、下山さんからのアドバイス。

“今の時代、エンジニアなろう、エンジニアに興味を持っているというだけでチャンスでしかない。全てがエンジニアリングでしか実現しない。どんな革命を起こすにも、エンジニアなしでは絶対生まれない。もっとも貴重で重要な職種。不足することが恐らくない仕事だと思う。あと、いろんなことができるエンジニアは素晴らしいけど、どうせなら自分の好きなテーマで。メジャーな職種になってしまっているからこそ、なんとなくする人が増えていると思いますが、どうせなら、ものづくりなので、のめり込んでやってもらったほうがいいなと思います。”

下山さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年7月10日

2019年7月3日

第144回 株式会社ストロボ 代表取締役社長 下山哲平さん

A-LABO INDEXは、この7月から、3か月おきにテーマに沿って、番組をお届けすることとなりました。この7月から9月のテーマは「未来の〇〇」。これまでも、様々な日本の未来の姿をご紹介してきましたが、日々進化する技術や、その技術を利用したシステムなど、未来の生活をより具体的にイメージをしてもらう3か月となります。

初回となる今週のテーマは「未来のメディア」

下山さんは、現在、自動運転の情報を集めるWEBサイト「自動運転ラボ」をメディアとして立ち上げていらっしゃる方。これまでの下山さんのお仕事についてのお話から「未来のメディアの形」、そして、「自動運転ラボ」が見る「未来」について、お伺いしました。

株式会社ストロボ 代表取締役社長 下山哲平さん

下山さんのプロフィール

高校までは、バンド一筋で過ごし、高校卒業後は、大学に行かず、富裕層向けの輸入車専門のチューニングショップ、カーショップを経営することとなる。その後、大阪のWEBマーケティング系ベンチャー企業に入り、トップセールスを記録しながら、京都の同志社大学に入学。そこから、大学生と社会人の2足のわらじを履いて、仕事と勉強を両立させる。(元々大学へ通う気持ちはなかったそうですが、4大卒は、中途採用の応募条件では、必要な経歴になるるとのことから、より高みを目指すために、働きながら大学に通ったそうです。)
在学中に、所属するWEBマーケティング系ベンチャーで仕事が認められ、そのベンチャー会社の、最年少執行役員に就任。そして、念願の大学卒業を期に、大手デジタルマーケティングエージェンシー、株式会社アイレップへ転職。アイレップでは、入社9ヶ月で執行役員昇格、その後、最年少取締役として上場企業取締役としてのキャリアを積んでいく。
アイレップは、SEO・コンテンツマーケティング等の事業開発に重視。同業上場企業とのJV(共同事業体)を設立したり、複数のM&Aによる新規事業開発をリードし、年商100億から700億規模への急拡大を果たした。
その後、2016年、大手企業におけるデジタルトランスフォーメーションを支援する㈱ストロボを設立。ストロボは、大手企業が行っている大きなメディア(インターネットのサイトなど)の運営の支援・サポートをするという立ち位置のビジネスをしている会社。設立3年で、グループ4社へと拡大。現在、デジタル系事業開発に従事しているが、2018年5月には、自動車産業×デジタルトランスフォーメーションの一手として、自動車運転領域最大級メディア「自動運転ラボ」を立ち上げ、業界最大級のメディアにに成長させていく。下山さんは、講義実績も多く、「自動運転ラボ」は、立ち上げから1年で、あらゆる自動運転系の技術・会社の最新情報が最も多く集まる存在になっている。

WEBサイト「自動運転ラボ」について

「自動運転ラボ」は、自動運転を作る技術側ではなく、自動運転が実現された時、こうしたビジネスができるという情報を布教していくメディアなのだとか。つまり「将来的に、自動運転が広がっていくと、乗っている人は、運転をする必要がないため、暇になる、その暇な時間、広告や動画を見たりする、それがビジネスに繋がる」という考えに着目したメディアということ。下山さん曰く、自動運転が広がっていく未来の、その先の未来の展望を発信していくサイトなのだとか。

自動運転ラボのサイトのリンクはこちら → https://jidounten-lab.com/

ワクワクする未来のお話。このお話の続きは、また次回のA-LABO INDEXで。

下山さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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by vivi

投稿者 : alabo|2019年7月3日

2019年6月26日

第143回 株式会社ナウケミカル 代表取締役社長 金城純一さん

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、
株式会社ナウケミカル 代表取締役社長 金城純一さんをお迎えしました。

写真は、松風さんと金城さん

右も左もわからない中、社長として、奮闘する金城さん。莫大な借金を抱え、さらには、赤字体質だった会社を黒字体質にすべく、行動しますが、既存の仕事も減ってしまうという結果に。そんな中、金城さんは、辛い状況を跳ねのける策を思いつき、ピンチを乗り越えます。今週は、その続きのお話から。

きっかけは、知り合いの方のアドバイス。

当時知り合いの元銀行員の方に、アドバイスを頂こうと、決算書を見てもらったところ、言われた言葉は、「アドバイスしようがない程、ひどい」とのこと。しかし、その後、「ここで諦めたら会社は確実に潰れる。諦めなければ、何とかなるかもしれない。」と言われ、これ以上、苦しいことはない、後は上を目指すだけだ、と金城さんは、いい意味で開き直ることができたそうです。

こうして、金城さんは、気持ちを切り替え、新しい策を思いつき、行動します。

それは、付加価値を高めるため、あえて難しい仕事(他の会社が断るような仕事)を手掛けるというもの。つまり「他の会社よりも安くできる」といった価格競争をするのではなく、「他の会社ではできないこと」をして、仕事の付加価値を高くするいうこと。金城さんは、父親が残してくれた会社の技術力活かして、難しいことに挑戦していこうと考えたそうです。最初の頃は、社員に、「今度の社長は難しい仕事ばかり持ってくる」と言われ続け、なかなか受け入れてもらえなかったそうですが、根気よく説得を続け、少しずつ理解を得ていったそうです。

「最後の砦」

難しい仕事を手掛けていくうちに、更に字術力を高め、周りからは、「ナウケミカルは、最後の砦」として評価をしてもらえるようになっていたそうです。そして、その究極形が、10ミクロン径の粉体へのめっき。ちなみに、粉体へのめっきは、その美しさから、アイシャドウなどの化粧品にも使われていたりもするそうです。金城さんも予想していなかった展開だったそうです。

スタジオにも、めっきされた製品をお持ち頂きました。ちょっとだけご紹介。



ウイスキーの瓶や、粉体へのめっきなど。

高い技術力と、諦めずに挑戦するという気持ちで、ピンチを乗り越えた株式会社ナウケミカル。「苦しければ苦しいほど、乗り越えたとき、大きな喜びある。」それを伝えることによって、やりがいを感じてもらうことが自分の仕事だと、金城さんは考えているそうです。

最後は、若き、エンジニアへ、金城さんからのアドバイス。

“大学時代に、漠然とエンジニアになりたいと思っていた時期はあるんですけど、実際に社会人になって、希望通りの職種につけたとは思ってなかったんですね。社会人になると、やりたいことはどんどん変わっていくし、やりたい仕事に就いても、やってみたらあまりあわないな、と思うこともある。今、年を取って大切だなと思うことは、今の仕事がやりたい仕事とちょっと違うと思っても、与えられた仕事を精一杯こなすことが必要だということ。もしかしたら好きになるかもしれないし、だめかもしれなけど、やらずに決めてしまうのは良くないことだと思います。社会人になっても、自分探しをしながら、やりがいのある仕事を自分で見つけられるように頑張っていただきたいなと思います。”

金城さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
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by vivi

投稿者 : alabo|2019年6月26日

2019年6月19日

第142回 株式会社ナウケミカル 代表取締役社長 金城純一さん

株式会社ナウケミカル 代表取締役社長 金城純一さん

 

金城さんのプロフィール

1968年、東京生まれ。高校生の頃、父親が経営するめっき会社、ナウケミカルを継ぐ気はないと父親に宣言し、群馬大学 工学部 機械システム工学科に進学。大学ではワンダーフォーゲル部や山岳会に入っていた。

大学卒業後の1993年、光学メーカーとしての技術を誇る日東光器株式会社に入社。入社当時は工場勤務をし、装置のメンテナンスや改造、光学設計等を行っていたが、その後、営業部にて光学部品の販売も経験している。

サラリーマン生活を送っている中、父親から、業績が悪化しているナウケミカルを手伝ってもらいたいと頼まれ、1年間悩んだ末、2001年、株式会社ナウケミカルに入社する。

ナウケミカルは、主に電子部品へのめっきを行っているが、一般的にめっきが難しいとされている「光ファーバー」「粉体」特許も取得した「金錫合金めっき」をはじめとして、他の会社との共同研究開発も行っている企業。

金城さんが入社した当時は、大手の通信メーカーから「Au(金)とSn(錫)の合金めっき」ができないか、と依頼されている真っ最中。しかし、当時の文献には、Au(金)とSn(錫)のめっきは不可能と書かれていたとか。金城さんの父親は「不可能と言われるものこそ、やりがいのある仕事である」という考え方の持ち主ゆえ、開発に20年以上もの時間を要し、ついに、開発のめどが立ち、商品化。そして、それを販売するのが入社したての金城さんの仕事だった。しかし、その商品は、使ってもらえるレベルに達していないことが発覚。更に3年程の時間をかけ、実用できる商品として完成させた。ところが、父親が急死、2013年3月に、金城さんが代表取締役に就任することになるが、その時には、莫大な借金があり、会社を継ぐべきか、廃業するべきか、悩むほどだったとのこと。

金城さんが大切にしている言葉は、「超えられない人に、試練は来ない。」

株式会社ナウケミカルのHP → http://www.now-chemical.co.jp/
(HPでは、会社の紹介をした漫画を見ることができます。ぜひチェックしてみてください!)

株式会社ナウケミカルは主に電子部品へのめっきをしている会社。具体的には、電気製品の中に入っている部品や光ファイバーへのめっき、粉にめっきをするなど、私たちが直接的に目にする機会はあまりない特殊なものにめっきをされているそうです。ちなみに、めっき加工とは、塗装の違い、電気を流しながら、化学変化でくっつけること。そのため、素材同士の相性も関係し、くっつけずらいと言われるものあるのだとか。(チタンへの金めっきなど)その中で、「金錫合金めっき」は、株式会社ナウケミカルにしかできない技術で、特許も取得されています。

身近にある「めっき製品」について
私たちが使っているスマートフォンなどの通信機器の中には、微細な金めっきが施されています。こうした機器は、年々、小型化が進んでいるため、金城さんたちがめっきする部品は、どんどんと小さくなり、現在では、「粉体」にめっきをすることも可能のなのだとか。さすが、特殊めっき加工のスペシャリストです!

自分で決めた道を進みたいという思いから、父親の会社を継がないと考えていた金城さんでしたが、2001年頃、バブル崩壊で経営難となった父親から、会社を手伝って欲しいと相談を受け、悩んだ末、入社を決意されたとのこと。また、大手の通信メーカーから、「金錫合金めっき」の依頼を受け、研究を重ねていたのも、同じ時期。(開発費がかさんでしまったことも業績悪化の要因の一つでもあったそうです。)そして、20年以上の時間を要して、この開発に目途が立ちます。(当時、この商品を販売するのが、入社したての金城さんのお仕事だったそうです。)しかし、その段階では、客先では使ってもらえるレベルには達しておらず、商品化するには、さらに、3年程の時間を要したのだとか。絶対にゴールをしてみせる、諦めずに、やり遂げてみせるという強い意志で、客先へ何度も足を運び、評価をしてもらって、持ち帰るを繰り返したそうです。

会社の経営が軌道に乗らず、苦しい中、お父様が亡くなられ、会社を継ぐことになった金城さん。社長業のイロハさえ分からない中、莫大な借金があり、銀行から融資ももらえないという辛い状況でのスタートだったそうです。ある金融機関の担当当社からは、「おたくは借金の垂れ流しだ」という言葉を掛けられたこともあったのだとか。その後、何とか会社を継続することができましたが、経営がうまくいかず、既存の仕事さえも減ってしまい、社員から詰め寄られ、責められることもあったそうです。

辛い状況の中、金城さんは、社長として奮闘していきます。このお話の続きはまた来週。

金城さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

 

by vivi

投稿者 : alabo|2019年6月19日

2019年6月12日

第141回 東京理科大学 工学部機械工学科 小林宏教授

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、
東京理科大学 工学部機械工学科 小林宏教授をお迎えしました。

 

写真は、松風さんと小林教授

 

小林教授が開発した「マッスルスーツ」は、現在、国内では、トップのシェア率を誇っています。また、海外でも、こうしたアシスト装置(※海外ではエクゾスケルトンというそうです)はあるそうですが、マッスルスーツほどは売れていないとのこと。つまり、現段階で、小林教授は世界一!そして、マッスルーツは、今後、海外展開もしていくそうです。

ちなみに、欧米では、腕の補助がメインとのことですが、マッスルスーツは腰を補助する装置。小林教授が、全体を見渡した時、腰を痛めている人が多いと感じたことから、腰の補助の装置を作ろうと思ったのだとか。ちなみに、海外で腰の補助の装置が作られていないのは、その必要性があまりないから。海外の人は、腰を痛めるまで無理なことはしないそうです。それに比べ、日本人は、体を張って頑張りすぎてしまうため、腰を痛める人が多いのだとか。日本人特有の悩みから生まれた発明です。日本は、少子超高齢化の社会。だからこそ、それに対する対策をきちんとできるシステムが作れれば、世界最先端を突っ走ることが出来るということ。日本人の、繊細なモノづくりが得意という特性を生かし、ピンチをチャンスに変えて、へこんだ日本を何とかしたいと小林教授は考えているそうです。

 

2014年に販売が開始された「マッスルスーツ」

 

最初に作られた「マッスルスーツ Power」は、人工筋肉を4本使っており、約35キロの補助力も持ちます。外部からコンプレッサーで空気を入れるタイプで、一番パワーが強いそうです。しかし、コンプレッサーとチューブで繋がれているのが嫌だという声も寄せられたとのこと。そこで、2年後に開発されたのが、「スタンドアローンタイプ」。これは、コンプレッサーなどの外部からの供給もなく、電気も必要ないタイプのもの。また、スイッチもないとのこと。最初に、手動で空気を入れて溜めておき、使うそうです。(ボイル=シャルルの法則)そして、その後、スタンドアローンタイプをより軽く、コンパクトにした「マッスルスーツ Edge」を販売。さらに、腰と腕と両方を補助する「マッスルアッパー」の販売を開始されたとのこと。こうして、マッスルスーツは、現在、4種類あるそうです。詳しくはHPをチェックしてみてください!

株式会社イノフィスのHP → https://innophys.jp/

 

小林教授の最終目標は、「動けない人を動けるようにする」「生きている限り自立した生活を実現する」ということ。現在、小林教授は、寝たきりの人の歩行器を開発をされているそうです。その歩行器は、まだプロトタイプですが、これから製品化のプロセスに入っていくとのこと。小林教授の今後の発明に、大注目です!

 

最後は、若き、エンジニアへ、小林教授からのアドバイス。

“使う人の身になって、その使う人が本当に欲しているものは何かという本質を考えて、本質を考えたうえで、課題とか優先順位をつけて開発を進めていくことがとても大事。そこがブレちゃうと全然できない。あと、エンジニアリングにはセンスがとても必要。センスがないと厳しい。じゃあ、センスは磨けないかというと、必ずしもそうではない。日本最古の工学書である『機巧図彙(からくりずい)』で(作者の)細川頼直が言っているように、とにかく、見ることだ。ものをみること。自分でみて、メカニズムを考えて、それを心に留めて置くこと。それをずっと繰り返していくと、こういうときはこれを使うなど、想像ができる。それがセンスに繋がる。色々なものを見て感じるということが大事。”

小林教授のインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年6月12日

2019年6月5日

第140回 東京理科大学 工学部機械工学科 小林宏教授

東京理科大学 工学部機械工学科 小林宏教授

小林教授のプロフィール

1966年生まれ。
1995年、東京理科大学工学研究科機械工学専攻博士課程修了。
1996年~1998年、日本学術振興会海外特別研究員としてチューリッヒ大学計算機科学科に留学。
帰国後、1998年に、東京理科大学工学部の講師になり、1999年に、助教授に。
2008年から、教授となり、現在に至る。(小林教授のご専門は、知能機械学、福祉工学、画像処理、ロボティクス、メカトロニクス)

これまでの研究には、顔表情の認識に関する研究、顔表情ロボットの開発、ロボットのコミュニケーション知能に関する研究、マッスルスーツに関する研究、アクティブ歩行器に関する研究などがある。

小林教授は、ユニークな研究に取り組んでおり、企業に負けないコンセプトや技術力をもち、複数の企業と製品化、実用化のための共同研究や開発を推進している。特に、人の筋肉の力を補強することで、作業を楽にする装置型の動作補助装置「マッスルスーツ」は、小林教授の研究室が、独自に開発・実用化したもので、この「マッスルスーツ」を事業化・販売するために、東京理科大学発ベンチャー「株式会社イノフィス」を創業した。

「マッスルスーツ」の開発では、2015年、第13回 産学官連携功労者表彰で、日本経済団体連合会会長賞を内閣府より、受賞。2018年、「腰補助マッスルスーツ スタンドアローン」が、世界発信コンペティション 東京都ベンチャー技術奨励賞、また、アメリカのレッドへリング社の、世界で最も革新的なベンチャー企業100社「Global Winner」に選ばれるなど、様々な賞を受賞している。

 

チューリッヒ大学への留学

小林さんは、現在、母校である、東京理科大学で、教授をされていらっしゃいますが、1996年から1998年の2年間は、チューリッヒ大学に留学し、人工知能研究所にいらっしゃったとのこと。言語を抜いて、人間同士のコミュニケーションに必要なのは、55%が表情なのだと、実際の研究結果が出ていたこともあり、当時の小林さんは、表情の自動認識や表情を出すロボットを研究し、人工知能を極めたいという思っていたそうです。

人間のような知能を持つロボットを作りたいと思っていた小林さんですが、留学して1か月で、自分が生きている間に、それを実現するのは難しいと感じたとのこと。(ちなみに、小林さん曰く、現代の人工知能と、30年前の人工知能は、まったく変わってはいないそうです。結局、今も昔も、人工知能は自我をもつことができないため、進んでいるとは言えないとのこと。今後、基本的なコンピューターのアーキテクチャ(計算の仕方)が変わらない限り、進歩することはないそうです。)

こうして、小林さんは、留学中に、科学的なことを学びながら、自分がやりたいことは何かをあらためて考えたそうです。そして、エンジニアとして、人の役に立つものを作りたいと強く思うようになり、帰国後は、それに集中しようと決意したそうです。

 

マッスルスーツのアイディアが生まれるまで。

まず、最初に、小林さんが、生きていくうえで、一番嫌なことは何かを考えたとのこと。小林さんにとって嫌なこととは、『自立ができなくなること』で、誰かの助けがないと生きていけないことが、一番嫌なことだと思ったそうです。そこから、小林さんは、「だったら、(体を補助する装置)つけて、自由に動けるようなものを作ろう」と考え、マッスルスーツのアイディアに至ったそうです。現在、マッスルスーツは、腰の補助がメイン。介護や、農業、建設業など、あらゆる肉体労働の現場で活躍しています。

 

マッスルスーツの仕組み

マッスルスーツはモーターを使わず、人口筋肉を使っているとのこと。モーターは、力を大きくすると、固く、大きく、重くなるため、柔らかく適当な動きをする人間とは、違うものになってしまうとのこと。それに対して、人工筋肉は、軽く、柔らかく、だけど、力は強いとのこと。(具体的には、マッスルスーツの場合だと、1本(120グラム)で5気圧の圧縮空気で、250キロぐらい引っ張る力があるそうです。)また、人間の筋肉の仕組みに近いため、人口筋肉と呼ばれているそうです。

来週は、マッスルスーツについて、更に詳しくお伺いします。お楽しみに!

 

小林さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

 

by vivi

投稿者 : alabo|2019年6月5日

2019年5月29日

第139回 株式会社西川精機製作所 代表取締役 西川喜久さん

写真は、松風さんと西川さん

株式会社西川精機製作所は、江戸川区で、主に金属加工を営む町工場。総合的な技術力を強みとして、部品作りはもちろん、各種産業・医科学機器を一貫として企画設計・製造や、産学連携を通じて自社ブランド開発を進めている会社です。

前回のラストでは、純国産アーチェリーの復活プロジェクトについてお伺いしました。今回はその続きのお話。

もともと西川さんがやりたいと思って始めたアーチェリー。自分の道具が欲しいと思った時、純国産のアーチェリーがないことを知り、復活させようと思ったことから、この復活プロジェクトは始まりました。ちなみに、アーチェリーは、日本でも、昔は製造していたそうですが、今は、すべて撤退。現在、アーチェリーのブランドは、アメリカや、韓国が主力とのこと。

アーチェリーの基本情報について、ちょっとだけご紹介。

アーチェリーの持ち手の部分の名前は、『ハンドル(ライザー)』といいます。そして、ハンドルの上下に板バネがついていて、これを『リム』というそうです。これに弦を貼ると、弓の形は出来上がるとのこと。しかし、アーチェリーは、西川さん曰く、完璧な工業製品・機械であるとのこと。そこには様々な技術が施されており、突き詰めれば、突き詰めるほど奥が深いものなんだとか。西川さんは、自分たちが食い込めるだけのフィールドがあると感じ、のめり込んでいったそうです。

もちろん会社である以上、経営者として、実際の問題はどうなのかを考えていた西川さんですが、国産メーカーがなくなってしまった中、あれば欲しいなという声をよく耳にしたこともあり、これはニーズなのではないかと考え純国産アーチェリーを復活させようとエンジンがかかったそうです。復活させたら欲しがってくれる人がいてくれる、その人たちの気持ちに応えたいという思いが、西川さんの純国産アーチェリーの復活の原動力に繋がっているのだとか。

こうして、純国産アーチェリーの復活を決心した西川さんたちですが、いきなりすべてを作ることは難しいので、まずは、アーチェリーの一番の要となる『ハンドル』の製造を中心に始めたそうです。そして、現在、その製品の仕上がりは、ほぼ出来上がってる状態とのこと。実際に撃つこともできるそうです。

日本での競技人口は、まだまだ少ないアーチェリーですが、海外では爆発的に人気な競技。国産アーチェリーが復活することによって、日本での広がりも期待されます。今後の展開に大注目ですね!

最後は、若き、エンジニアへ、西川さんからのアドバイス。

“物を作る世界にいるからこそ思うんですが、やはり何をみても人のニーズは重要です。そのニーズに対して、自分は何をするのかしっかり考えて。どのようなモノだったらそのニーズに対応できるんだろうという答えがでたら、まずは手を動かせ。ロジックと実行、思考とトライ。この二つは両輪だし、どっちが欠けても、ものづくりの進歩がないような気がする。もし若いものづくりを目指されている方がいるのなら、しっかりしたロジックで、思考で、物を考えて。考えたら、手を動かして作ってみる。その後の評価は他の人がしてくれる。間違いなくいいものを作れば、それに対する評価はOKだと思う。それにはまずしっかり考えてね。”

西川さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年5月29日

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