2017年10月25日

第56回 NPO法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ 代表 山川宏さん

NPO法人 全脳アーキテクチャ・イニシアティブ 代表 山川宏さん

山川さんのプロフィール

1965年2月8日、埼玉県生まれ。
高校時代に、物理学と心理学に興味を持ち、悩んだ末、物理を学ぶことを選び、東京大学 理学部 物理学科に進学。 1987年、大学卒業後、東京大学大学院 理学系研究科 物理学を専攻し、1989年に修士課程を修了する。 在学中に、東京大学の中野薫先生の授業を受けたことがきっかけで、ニューラルネットワークに興味を持ち、さらに、東京大学大学院 工学系研究科に進み電子工学を専攻し、博士課程を修了する。1992年、株式会社富士通研究所に入社。1994年には、同社から通産省リアル・ワールド・コンピューティング・プロジェクトに参加。
その一方で、脳に学んだ人工知能を目指すため、2013年12月から「全脳アーキテクチャ」という勉強会を中心とした活動を始め、現在ではFacebookグループに4300人ほどが参加する活動となっている。その勉強会に、2014年、ドワンゴの川上会長が参加。程なく、ドワンゴ人工知能研究所の設置のオファーを受け、その年の10月、株式会社ドワンゴ 人工知能研究所 所長に就任。翌年の2015年には、NPO法人、全脳アーキテクチャ・イニシアティブ 代表に就任。その他、人工知能学会 編集委員長、電気通信大学大学院 情報システム学研究科客員教授、玉川大学脳科学研究所 特別研究員、産総研人工知能研究センター客員研究員など多くの顔を持つ。

山川さんが、人工知能に興味を持ったのは、大学時代、当時流行っていたニューロコンピューティングに衝撃を受けたことがきっかけ。今回、番組では、このニューロコンピューティングについて、詳しくお話をお伺いしました。(ちなみに、インターネットのフルバージョンでは、山川さんの高校時代に行なった『友達とはいつから友達といえるのかという実験』についてなど、びっくりなエピソードが聞くことができます。気になる方はぜひチェックしてみてください!)

そして、番組の後半は「全脳アーキテクチャ」について。
もともとニューロコンピューティングを使って人工知能を作ろうと考えていた山川さん。2013年頃から日本に伝わり始めてきた、ディープニューラルネットワーク(ディープラーニング)に目をつけます。このような技術があれば、人間の脳のようなものも実現できるのではないかと、同じ考えを持つ、東京大学の松尾さんと産総研の一杉さんと、毎月会って話し合いをしていたのだとか。その後、3人だけではなく、より多くの人と話し合うために、2013年の12月に第一回目の全脳アーキテクチャの勉強会を開きました。(当時、最初の勉強会にそんなに人は集まらないだろうと思い、50人ぐらいの規模の会場を予定していましたが、募集を始めたら、100人ぐらい集まったため、100人規模の会場に変更したのだとか。)今現在では、約4600人がFacebookのグループに参加しています。

全脳アーキテクチャの勉強会について → http://www.sig-agi.org/wba

そして、この勉強会(第3回目)で、山川さんは、ドワンゴの川上会長と接点を持ちます。山川さんの人生の大きな転機となる川上会長との出会い、このお話の続きは、次回のA-LABO INDEXで!

山川さんのインタビュー。
そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2017/10/24/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20171025003000

by vivi

投稿者 : alabo|2017年10月25日

2017年10月18日

第55回 有志団体「CART!VATOR」代表 中村翼さん

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、
有志団体「CART!VATOR」代表 中村翼さんをお迎えしました。

写真は、松風さんと中村さん

空飛ぶ車「Sky Drive」を開発中の「CART!VATOR」。中村さんの信念は、諦めないで続けていくこと。一回辞めたら続かない、とにかく、どんなことがあっても続けていくという思いで、開発に取り組んでいるそうです。中村さんたちの強い意志が、空飛ぶ車の実現に繋がっています。

そして、今年、2017年5月には、「CART!VATOR」にトヨタ自動車をはじめとするトヨタグループ15社が、今後、3年間で、4250万円を出資すると発表しました。理由は、中村さんたちの心意気を買ってもらったことや、今後の技術者の育成のため。中村さんたちの努力が認められた証でもあります。

大きな後ろ盾を得ることができた「Sky Drive」。これからの予定は、これまでの試作機で見えてきた課題を織り込み、改良したものを、来年の春頃には、無人で飛ばすことです。具体的には、数十メートルの高さで、100キロぐらいの速度を出しながら飛ぶことを目的にしているのだとか。そして、直近の目標は、2020年の東京オリンピックの聖火台に、空飛ぶ車に乗って火をつけること。現在、技術や日程的には可能であり、あとは、法規とオリンピックとの交渉だけ。中村さんたちは、この目標の実現に向けて、日々奮闘しています。

お金のためではなく、夢を実現させるために、開発を続ける、有志団体「CART!VATOR」。
だからこそ、技術は、自分たちだけで囲うのではなく、できる人たちと一緒にやるため、オープンにしているそうです。

空飛ぶ車は、子供たちだけではなく、たくさんの大人たちの憧れでもあります。「Sky Drive」の未来がとても楽しみです!

最後は、若き、エンジニアへ、中村さんからのアドバイス。

“2020年、東京オリンピックで聖火台に火をつける「Sky Drive」。ぜひご注目ください!”

中村さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
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A-LABO INDEX | bayfm78 | 2017/10/17/火 24:30-25:00
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by vivi

投稿者 : alabo|2017年10月18日

2017年10月11日

第54回 有志団体「CART!VATOR」代表 中村翼さん

有志団体「CART!VATOR」代表 中村翼さん

中村さんのプロフィール

東京都世田谷区出身。小学生の頃からフェラーリに魅せられ、クルマに憧れを持つ。 慶応義塾大学の理工学部に進み機械工学を専攻。流体力学の研究に携わる。 学生時代の課外活動はレーシングカーを制作し競いあう「学生フォーミュラ」に参加。 大学1年生の頃からチームリーダーとしてを務め、クルマの開発とチームマネジメントを極める。 この活動が学業と両立したことが認められ大学の理工学部創設者の賞を受賞。 その後、車業界と航空業界にアプローチをし、大手自動車メーカーに入社。
2012年の夏、業務外の有志活動、CARTIVATORを発足。「若者や子供をひきつける、夢のある乗り物をつくりたい」という思いから、空飛ぶ車「Sky Drive」の開発に着手する。
その後、ビジネスコンテストでの優勝などをへて、仲間を集め、現在に至る。

子供のころから、車が大好きだった中村さん。プラモデルと作り始めたときに出会ったフェラーリのカッコ良さに魅せられて、小学生の時から自動車エンジニアになろうと思っていたそうです。フェラーリに夢をもらって自分の人生は決まったといっても過言ではないとのこと。
そして、今、中村さんが有志で作ろう思っているのは、空飛ぶ車。若者の車離れになんとかアクションをしようと思ったことがきっかけ。さまざまなアイディアを出して、最終的に自分たちが一番ワクワクして夢を感じられるものとして空飛ぶ車を作ろうと決めたそうです。
最初は、どうやってやればいいのか、模索していたそうなのですが、いろいろプロトタイプを作ることによって、少しずつ実現させていくことができました。

その後、どんどんと仲間が集まっていき、2012年にCARTIVATORを発足します。 ※CARTIVATORの名前は、”車のcar”と”開拓者という意味のcultivator”をかけた造語であり、乗り物を使って新しいことをやっていこうという意味が込められているそうです。

現状、中村さんの中で、この”空飛ぶ車”は、車とも飛行機とも似つかないようなもの。近い存在はドローン。 プロペラがあり、垂直に上がり飛んでいくもので、映画『バックトゥーザフューチャー』に登場する”デロリアン”を理想とし、アメリカで見かけたドローンが具体的なイメージに繋がったそうです。(作り始めた当時、ドローンは日本ではあまり馴染みがなかったそうです。)空飛ぶ車「Sky Drive」。開発するうえで、いろいろと困難もありました。特に大きかったのは、お金の問題。
最初に作ったものは5分の1サイズのもの。パーツの1つ1つのパーツが高価で、完成させるのに50~60万ぐらいお金がかかったのだとか。それから、また次に、少し大きく作り、実験。かかる費用も増えます。開発には、メンバーそれぞれの自費で部品などを購入していたため負担も相当大きかったそうです。そんな困難の中、現在ではフルスケールで2m×3mの車サイズ、重さ160キロ近くあるものを飛ばせるまでになりました。もちろん、サイズが大きくなるにつれて、安定的に飛ばすことは難しいそうですが、今のところ壊れるような失敗はないとのこと。理論上、飛ばすことが可能だとしても実現させるのは難しいこと。たとえ目の前が真っ暗になることがあってもやりたいことだからやり続ける、中村さんたちの努力を感じます。
これほどまでに、中村さんを突き動かすものは、小さい頃に、フェラーリからもらった夢。”自分はその夢をもらって生きてこれたからこそ、次の世代にそれを繋げたい。そして、それは、そのままの形ではなく、自分なりに解釈してより面白いものにして返していきたい。” 中村さんの熱い思いを感じる素敵なお話でした。

中村さんのインタビュー。
そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2017/10/10/火 24:30-25:00
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by vivi

投稿者 : alabo|2017年10月11日

2017年10月4日

第53回 株式会社 Sigfoss(シグフォス)代表取締役社長 森英悟さん

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、
株式会社 Sigfoss(シグフォス)代表取締役社長 森英悟さんをお迎えしました。

写真は、松風さんと森さん

 

日本IBMから、ノキアジャパン、ノキア本社、そしてユニデン代表取締役と、華麗な経歴をお持ちの森さんですが、実際の面接試験のお話を伺ったところ、とてもレベルの高い試験の内容ばかり。

一般企業の面接ではよくある質疑応答のような面接だけでなく、テレビ会議のような面接を何回もしたとのこと。その面接では、限られた時間の中で、現場のエンジニアや、プロジェクトマネージャーなど、それぞれの役職の方と、その人なりの面接をしたのだとか。

例えば、プログラマーの方との面接では、実際に一緒にプログラミングして、意見を出し合ったりなど。

試験官として面接をするのではなく、一緒に仕事をしていけるかどうかをポイントとして、人選をしていたのではないかと、その面接を受け、森さんは感じたそうです。

 

番組の後半は、今、森さんが注目しているシステムについて。それは、ディープラーニング。

ディープラーニングとは、人工知能、機械学習のこと。ネットワーク型の学習で、人間の脳を彷彿したようなシステム。ベースになるアイディアは、20年、30年前からあって、急に発明されたものではないとのこと。

ただ、今、注目されているのにはいくつかの理由があるそうです。その一つは、コンピューターの発展により、今までできなかったことができるような機械が作られたこと。実際にやってみたらびっくりするような結果になったのだとか。

そして最近の話題では、囲碁や、将棋で、人が勝てなくなってきたことです。
囲碁や、将棋は、とても複雑で、何十年先まで人は負けないと言われてきましたが、今の新しいディープラーニングでは、既に人に勝てるレベルになっているとか。ディープラーニングの学習には驚かされます。

 

教えたことを早くやるコンピューターから、新しい発見をして、ものを見つけていくコンピューターに。
もちろん、良い点ばかりではなく、人間社会に対するリスクもあります。

例えば、コンピューターの発展で仕事がなくなってしまうとか。
他にも、自動運転の技術が発達していけば、いずれ、人間が運転するよりも、機械が運転するほうが安心で安全だと言われる未来が来るかもしれません。しかし、これは、止められない流れ。だからこそ、森さんは、その中に身を置いて、どういう形で貢献して、みんなが幸せになれるかを一緒に考えていきたいと思っているそうです。そしてこれはエンジニアとしての特権であり、大事にしていきたいとのこと。

人間社会があってこその技術。そこにどう関わっていき、応用していくか。
“エンジニア”という職業の、新しい視点を森さんのお話から教えていただきました。

 

最後は、若き、エンジニアへ、森さんからのアドバイス。
“エンジニアは素晴らしい仕事。日本で思われている以上に世界的には人気職種でリスペクトの対象。給料も高いですし、異性にもモテる!(笑)その人が力をもって勉強して、どんどん伸びていくと、その人のエンジニアとしての価値も上がってく。若いエンジニアはライバルだと思っています。切磋琢磨していきたいです。”

森さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2017/10/03/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20171004003000

by vivi

投稿者 : alabo|2017年10月4日