2018年2月14日

第72回 ソニー株式会社 AIロボティクスビジネスグループ 事業企画管理部 統括部長 矢部雄平さん

ソニー株式会社 AIロボティクスビジネスグループ 事業企画管理部 統括部長 矢部雄平さん

 

矢部さんのプロフィール

大学卒業後、ソニーへ入社。プレイステーションに16年関わった後、現在の部署へ。
プレイステーションは、1994年に誕生しましたが、矢部さんが加わったのは、1999年の終わりから。(ちょうどプレイステーション2の発売の少し前から)

そして、今回、番組でご紹介する「aibo」の歴史

最初の「AIBO」は、アルファベット大文字で、「AIBO」と表記される。
1996年6月、世界初の家庭用エンタテインメントロボットとして発売。
名前の由来は、自律型ロボットであることから、「AI(Artificial Intelligence)」と「ロボット」という組み合わせでつけられた。また、目を持ち、自分で判断するため、「EYEを持つロボット」、そして”相棒”という意味もある。

最初に登場したのは、イラストレーター、空山基さんのデザインによるシルバーメタリックで未来的なデザインのロボット「ERS-110」。外部からの刺激に対して、機嫌次第で自律的に行動したり、感情表現などの動作を行う。また、適応学習、成長機能も搭載されており、ほめる、しかるなどのコミュニケーションで成長。そして、18か所の関節を持ち、なめらかに動くことができ、当時の命令コマンドは、音階の組み合わせで、形成されていた。

そして、2000年に「ERS-210」が発売。(ライオンのこどもがモチーフとなった「AIBO」)
人の声を認識する「音声認識」機能が搭載され、およそ50語を理解。また、写真撮影機能も搭載。頭、背中、あごにタッチセンサーがあり、褒められたり、叱られたりしていることを判断するようになった。

その後、2001年には、「ERS-311」と「ERS-312」が誕生。「ERS-210」とは、見かけが全く違った犬と小熊を合わせたような丸みを帯びたロボット。アイボリーとグレーの2色、2種のAIBOで、ボディの色によって初期の基本的性格が異なるものだった。

さらに、2001年には、「ERS-220」も誕生。近未来的なデザインで、パソコン用ソフトウェアの組み合わせにより、ロボットを操縦するという楽しみが広がる。内蔵したカメラやマイクでとらえた映像や音声もパソコン上で確認できるようになった。

2003年に生まれたのが、「ERS-7」シリーズ。高度な画像認識や多彩な表現力を実現する様々なセンサーや、LEDを搭載。オーナーの顔と声を認識し、音声ガイダンス機能や、人間と会話できる機能も追加され、しゃべるロボットとなった。その後、ソニーは、2006年3月に「ERS-7」シリーズの販売を終了する。

それから、12年の月日を経て、2018年1月11日(戌年のワンワンワンの日)に新しい「aibo」(ローマ字の小文字で、「aibo」)の「ERS-1000」が誕生する。

最新型のaibo「ERS-1000」

約1年半前、aiboの復活を決め、短期間での発表、開発、発売します。
(ソニーは、ものづくりの会社。現場のエンジニアの自分たちの持っている技術を使ってロボットを作りたいという想いと、経営層の新しいことをやるのにロボットをという想いの一致がきっかけになり、もう一度ロボットをやるのなら原点スタートをということから「aibo」の復活に繋がったそうです。また、その中には、原点のaiboからより成長していこうという意味も込められています。)

当時の「AIBO」は今の時代からみても素晴らしい技術で作られており、多くの人から愛されていたロボット。この存在を超えるという目標は高い向上心と同じくらいプレッシャーもあったそうです。ちなみに、aiboについて、会社内ではあまりオープンにはせず少しずつ人を集めて開発を行ったのだとか。ソニーの中のいろいろな技術を織り込むためカメラを手掛けているデジタルイメージングというチームや、スマートフォンのXperiaを手がけているモバイルのチームやプレイステーションをやっていたチームなどからいろいろな人を集め、混成チームを作り開発したそうです。

では、「AIBO」と新しい「aibo」の違いはどんな点なのでしょうか?
まずは、開発のコンセプト。根本的な部分ですが「AIBO」は「犬型」とは明言せずエンターテインメントロボットといっていました。しかし、今回の「aibo」は犬型のロボットを公式の設定としています。
そして、新しい「aibo」の一つの特徴は個性を持つこと。飼い主との接し方や環境によってaiboそのものの性格が変わっていくのです。(それをパーソナルAIと呼んでいる)そのため、一つとして、同じものが存在しないそうです。「aibo」は人にとっての育てる喜びであり、愛情の対象となる。そして、その受け取った愛情を、今度は「aibo」が返していくわけです。道具としての存在ではない関係性がこれからのaiboなのです。

来週は、aiboについて、さらに詳しいお話を伺います。お楽しみに!

矢部さんのインタビュー。
そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2018/02/13/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20180214003000

澄んだ瞳がとってもキュート!たくさんの表情を見せてくれます。

by vivi

投稿者 : alabo|2018年2月14日

« blogトップ »