2018年8月15日

第98回 コンパイル〇株式会社 代表取締役社長 仁井谷正充さん

コンパイル〇株式会社 代表取締役社長 仁井谷正充さん

 

仁井谷さんのプロフィール

1950年、昭和25年2月10日生まれ。広島県三原市がご出身。
小学校5年生の頃の知能指数を図るテストで「2000人に1人位のレベル」という評価を得る天才児で、中高は、勉強に一生懸命な優等生だったとのこと。理数系が得意で、研究者になりたくて、地元の国立大学、広島大学理学部物性学科に入学する。しかし、時代は学生運動まっさかり。仁井谷さんは、学生運動に没頭し、単位が足りなくなり、大学を中退する。

その後、学習塾の経営や、広島電鉄の車掌などを経て、世界初の個人向けのパーソナルコンピューター「AppleⅡ」を手にいれ、自ら、英語の解説書を見ながら、趣味でゲーム作りを始める。その後、マイコンブームが日本に到来。広島にもPCショップができ、仁井谷さんは、コンピューターに詳しいことが買われ、ショップの販売員に。そこから、ハードを売るだけではなく、ソフトを作りたいという思いで、1982年に、コンパイルを設立。パソコンのシステムソフトの開発を始めた。当時、「MSX」というPCのゲームとSEGAが新しくコンシューマー機を出すということで、そのゲームの開発に参加。シューティングゲーム「ZANAC」で、世界トータル100万本を売り上げた。そして、「ディスクステーション」というフロッピーディスクを媒体とした雑誌を創刊し、このメディアから、様々なゲームが生まれた。そんな中、1991年、「ディスクステーション」で育った「魔道物語」というゲームのキャラを使った「ぷよぷよ」が誕生。スーパーファミコンの登場とあいまって、「ぷよぷよ」は年間出荷本数が、180万を超える空前の大ヒット作になった。

しかし、バブルがはじけるのと、同時に、株式会社コンパイルは倒産。(「ぷよぷよ」の知的財産権をセガに譲渡されたとのこと。)その後、ぷよぷよから学んだ経験を活かし、新たなゲームを制作するため、2016年4月にコンパイル〇株式会社を設立する。

 

「ぷよぷよ」を生み出し、大ヒットさせた仁井谷さん。
今週は、ぷよぷよの誕生からヒットまでのお話を詳しくお伺いしました。

 

株式会社コンパイルの設立まで。

理数系が得意で、ノーベル賞を取るような学者を目指し、大学へ入学した仁井谷さんでしたが、学生運動に没頭し、大学を中退することになります。その後、マイコンブームだったことから、仁井谷さんは、個人向けのパーソナルコンピューターを購入し、それをきっかけに、パソコンを売る会社に興味を持ち、就職したいと考え、パソコンのショップの販売員になります。そこから、コンピューターの販売よりも、ソフトを作りたいと思い、会社の企業を決意。そして、株式会社コンパイルを設立します。

 

「ディスクステーション」とは。

株式会社コンパイルが出版していたフロッピーディスク付きのゲーム雑誌。ゲームを、フロッピーディスクで作って売ると決め、新作の宣伝デモのソフトを作成したところ、ディスクの容量が余っていたため、ちょっとしたゲームなど、いろいろものを入れてみようと思ったことが、誕生のきっかけ。ちなみにこのスタイルをとったのは、なんと、仁井谷さんが初めてだったのだとか!特許を取ろうか悩んだそうですが、社会貢献のため、取得はしなかったとのこと。そして、このディスクステーションに収録された作品の一つ、「魔道物語」で登場したキャラクターが、今のぷよぷよのキャラクターの前身となっています。

 

「ぷよぷよ」の誕生、仁井谷さんの考えるゲーム制作について。

テトリスのような”アイディアで勝負するゲーム”を作りたいという思いから、研究を重ね、ぷよぷよが生まれます。その時、仁井谷さんは、製作チームに、当時、ゲームセンターで流行っていた、「ストリートファイター2」の良いところを取り入れるように指示をしたそうです。それは、プレイヤーだけではなく、見ている人も一緒に楽しめるゲームにするということ。(例えば、演出を派手し、映像を面白おかしくすることで、見ている人も飽きず、楽しくさせたりなど。)

ゲーム制作において、仁井谷さんが大切にしているポイントは、ゲームバランス。勝てそうで勝てない、次にやったら勝てるかもしれない、と思いながらゲームができるように調整するのが、ゲームバランスで、ゲームの大事なところ。それは、製作側が、プレイヤーの気持ちになって挑戦し、ギリギリを調べながら作っていくことで、抑えることができるポイント。
仁井谷さん会社では、ゲームが完成した後、社員でテストプレイをし、バグや、直してほしいことをノートに書くそうです。最初のうちは、100個くらい出るそうですが、次第に誰も書かなくなっていくのだとか。それは、書くよりもゲームをしたい、文句はあるけど、遊びたいという気持ちが強くなっていくから。これがゲームの仕上がり。今のゲーム業界のプロデューサーや、ディレクターの10人中9人は、このポイントが分かっていないと、仁井谷さんは感じているそうです。

 

こうして、たくさんの人の心を掴み、累計一千万本という爆発的な大ヒットとなった「ぷよぷよ」でしたが、資金ショートをし、株式会社コンパイルは倒産。70億の負債を抱えることになります。その後、仁井谷さんは、どうなさっていたのか、このお話の続きはまた来週。

 

仁井谷さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

 

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2018/08/14/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20180815003000

by vivi

投稿者 : alabo|2018年8月15日

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