2018年8月29日

第100回 玉川大学 工学部 情報通信工学科 教授 岡田浩之さん

玉川大学 脳科学研究所応用脳科学研究センター・教授、学術研究所先端知能・ロボット研究センター主任、工学部情報通信工学科・教授 / 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構アドバイザー 岡田浩之さん

 

岡田さんのプロフィール

1960年7月11日生まれ、東京都出身。第1期のガンダムの影響で、ロボットに興味を持つ。(当時は、ガンプラに熱中していたそうです。)
学生時代は、生物が好きで、バイオテクノロジーを学んでいた。専門は、「タンパク質の立体構造解析」。その解析にコンピューターを使っていたことをきっかけに、大学卒業後、コンピューターメーカー、株式会社富士通研究所に就職する。その後、もともとバイオ技術を学んでいたことから、脳のしくみをコンピューターに応用できないかと考え、今でいう、ニューラルネットワークを作りたいと思うようになる。

ロボットの研究へいきついたきっかけは、人工知能研究の応用として、実際にモノを動かすことに興味を持ったことから。(”20年前の人工知能というと、マトリックスの世界のように、バーチャルな世界だけでの話であり、また、Googleやマイクロソフトは、いまでもバーチャルなものである。でも、人間はそういったバーチャルの世界に生きているわけではない。身体を持つことこそが、人間の人間たる所以だ。”と考えから、体を持ち、人工知能を持つ、ロボットの研究を始めたとのこと。)

東海大学理学部で、情報数理学科助教授を経て、2006年、玉川大学工学部へ。現在は、ロボカップ日本委員会 専務理事など、玉川大学のロボット研究の分野で、幅広く活躍している。

 

様々な肩書をもち、幅広い活動をされている岡田さんですが、すべて共通していることは、「人間の知能の研究」であるということ。具体的には、人間の知能をロボットやAIに応用する研究をしていたり。そして、人間の知能がどういうものかを脳科学的に知りたいということから、赤ちゃんの研究もされているとのこと。

 

”玉川赤ちゃんラボ”

今でも、解明されていないことや、不思議なことばかりの赤ちゃん。例えば、突然、話せるようになったり、自然と歩けるようになったりするのは、どうしてなのか、など。わからないことばかりの赤ちゃんの謎を、実際の赤ちゃんから調査するといった場所が、”玉川赤ちゃんラボ”。このラボでの研究により、現在、赤ちゃんが急に二足歩行をする(大人は何かを覚える時、徐々に覚え、できるようになるが、赤ちゃんは、全く違く、一瞬で覚えてできるようになる)一部の仕組みがだんだん分かってきたことから、それをロボットの二足歩行の技術に応用したことも。人間と機械はセットである、と考えている岡田さん。大学時代に学んでいた生物学は、ロボットの研究にも繋がっています。

 

”ニューラルネットワーク”

ニューラルネットワークとは、脳がやっていることをコンピューターのプログラムで実現するというもの。現在、脳のことは完全には分かっていませんが、その一部を取り出してプログラムしたというのが、ニューラルネットワークの始まり。
ちなみに、現在、脳のことで、わかっているのは、脳の細胞が、それぞれ相互にくっついてネットワークになっているということ。単独で計算しているのではなく、力を合わせて答えを出しているそうです。だから、”ニューラルネットワーク”なのだとか。

岡田さん曰く、大学を卒業してから、少なくともAIのブームは3回目とのこと。現在のAIは、根本的な発想などは変わっていないが、コンピューターの計算の速度や処理の量など、ハードの進化により、できることは格段に増えてきているそうです。もちろん、まだまだできないことも多々あるそうですが、徐々に、現実的になってきているとのこと。ステップアップを繰り返すことで、技術は進化していく・・・。とても深いお話です。

 

”玉川ロボットチャレンジプロジェクト”

玉川学園は、幼稚園から、大学まであり、様々な年代の人が全員同じキャンパスに居ます。こうした幅広い世代の人たちが、ロボットに触れ合う機会を作るというのが、玉川ロボットチャレンジプロジェクト。幼稚園生には、夏祭りなどにイベントで、ロボットと触れ合う機会を作り、小学生には、実際にロボットの組み立ての体験を。そして、中学・高校生は、ロボットの競技の参加へ。

ロボットの競技、ロボカップ。2050年に人間に勝つロボットのチームを作るというプロジェクトに、岡田さんは参加されています。目標は、2050年のワールドカップで優勝チームと試合して勝つこと。岡田さんの率いるチームの名前は「eR@sers(イレイサーズ)」は、サッカー四足アイボリーグでは、2005年から世界大会の常連に、2008年から新たに参戦したロボカップ@ホームリーグでは2年連続世界一になったという記録があります。インタビューのフルバージョンでは、ロボカップについて詳しいお話が聞くことができます。ぜひチェックしてみてください。

 

岡田さんの楽しく、壮大なお話の続きはまた来週。お楽しみに!

 

岡田さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

 

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2018/08/28/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20180829003000

 

A=LABO INDEXは、ついに第100回の放送を迎えました!
これからも、たくさんのエンジニアの声を届けていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします!

 

by vivi

投稿者 : alabo|2018年8月29日

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