2018年11月7日

第110回 東京パック株式会社 代表取締役 田畑虎幸さん

東京パック株式会社 代表取締役 田畑虎幸さん

田畑さんのプロフィール

1962年、寅年生まれ。小学生の頃は駄菓子屋に通って、当時最新のヨーヨーやメンコなどを見つけては一番乗りで導入、友達の間で流行らせていたとのこと。また、プラモデルを買ったらその日のうちに、完成するまで作るのをやめないという、ものづくりの匠になる素質十分な少年だった。大学卒業後、父親が経営する会社、東京パック株式会社に入社。東京パックは、1967年設立でプラスチックから紙までトータルパッケージを製造する企業。そこで最初は営業職に就く。営業について悩むうちお世話になった他社の社長から言われた一言がきっかけで、営業成績をめきめきと上げ、2002年、39歳で、社長に就任する。創業以来「進化の連続」を求められる分野であったトータルパッケージの世界に、さらに新風を吹き込むべくさまざまなことに挑戦していく。
その代表的なものが「捨てたくないパッケージ」の開発。
50年間、ものを守るため、運ぶため、売るためのパッケージを作り続けてきた東京パックだが、ある時「パッケージは使用後に捨ててしまう。50年間、ごみを作り続けてきたのかも知れない。どうにかして少しでも世の中に役に立てるパッケージができないか」との思いで開発した。設計技術力で形状にこだわり入れ物として使えるものなど、付加価値のあるパッケージを提案。それらの開発が、2011年、卓越した技術と優れた対応力を持つ工場に与えられる「足立ブランド」に認定される。さらに、それを発展した形で自社開発した電気スイッチカバーは、2013年、台東・荒川・足立・墨田・葛飾の5つの区・共同の産業プロジェクトの「ものづくり大賞」で大賞を受賞した。

そして、現在では、プラスチックや紙を扱ってきた背景から、地球環境について日夜勉強をしている。

東京パック株式会社について。
1967年に、田畑さんのお父様が創業。元々、漁師をされてたお父様ですが、国外を回る船に乗った際、いろいろな海外のスーパーやマーケットのプラスチック包装材をみて、このビジネスはいける、と思ったことがきっかけで、起業を決意されたとのこと。現在では、プラスチックから紙まで、トータルパッケージのデザイン・企画・提案・試作・金型作成までを手掛ける企業で、そのパッケージは、有名化粧メーカー、トイレタリーメーカーから、電気部品メーカーまで多岐にわたって使用されています。

営業職での経験「自分の商品を相手に一目惚れさせる」ということ。田畑さんが入社して、最初に就いたのは営業職。当時は、インターネットなどがあまり普及していない時代だったため、飛び込み営業で辛い思いをすることも。そのうえ、父親からのプレッシャーもあり悩みが多かったそうです。そんな時、お世話になっていた取引先の社長に営業のアドバイスをもらいます。そして、その言葉をきっかけに営業の成績を上げることができたそうです。そのアドバイスは「自分の商品を相手に一目惚れさせる」ということ。例えば、自分の娘をお見合いさせるとき、着飾らせて相手への印象を良くし相手に惚れさせると、その後、(一度惚れると)相手の記憶にずっと残り、気になって結婚へとつながる。営業も同じで、相手に一目惚れさせればずっと記憶に残り、ある時、欲しいと言って買ってくれる人がでてくるとのこと。こうして、田畑さんはこのアドバイスのおかげで壁を乗り越えたそうです。

「捨てたくないパッケージ」の開発。
田畑さんが、社長になって、あることを思います。それは、「パッケージは、使ったら捨ててしまう。自分は、50年間、ごみを作っていたのか。」ということ。こうして、田畑さんは、「捨てたくないパッケージ」を作ることを意識し、パッケージ自体に、付加価値をつけるということが必要であると考えます。

そして、最初に作ったものは、こちら。

ミロのビーナスの形をしたパッケージ。開くとこんな感じ。

中にハンカチなどを入れたりすると、華やかな雰囲気にも。

こうして、新しい挑戦を始めた田畑さん。ミロのビーナスは、あまりオファーが来ず、うまくいきませんでしたが、この技術を何か別のことに生かしたいと考え、新しいアイディア探します。その時、東急ハンズで電気のスイッチを目にし、このスイッチのカバーを自社の技術を使って作れば、部屋が華やかになっていいのではないか、と考え、製作を決意されたとのこと。

電気スイッチのカバー。実際の写真はこちら。

ちなみに、このカバーは、のりなどの接着の必要はなく、ただはめるだけなので、取り付けはとても簡単。この商品をギフトショーに出したところ、たくさんの人が集まり大盛況だったとのこと。そして、このスイッチカバーはさらなる展開を広げます。
この話の続きは、また来週。お楽しみに!

田畑さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2018年11月7日

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