2019年1月9日

第119回 株式会社 丸玉屋 代表取締役 小勝敏克さん

今週のA-LABO INDEXは、先週に引き続き、
株式会社 丸玉屋 代表取締役 小勝敏克さんをお迎えしました。

写真は、松風さんと小勝さん

たくさんの人から愛され続けている花火ですが、そもそも、花火とはどのようなものなのか。今週は、花火そのものについて、詳しくお伺いしました。

花火とは。

まずは、色について。花火の色は、金属元素の炎色反応によって着色されています。金属元素は、それぞれ、燃やした時の炎の色が違うため、様々な色を生み出すことができるそうです。例えば、赤色なら、リチウム、緑色なら、バリウムなどを使うのだとか。

そして、花火玉について。花火の、光、色、煙を発生させる火薬を”星”と言います。花火玉の中には、この星と呼ばれる火薬が、同心円状に並べられています。そして、その真ん中に、割薬と呼ばれる爆発をさせる薬剤が入れてあるとのこと。この割薬が爆発した勢いで、配列された星が飛び、それが花火になります。

色や、光り方などは、花火玉の中の、星の配列や、軸によって、異なるとのこと。だから、花火には、名人にしか作れない、特別な花火があるのだそうです。

花火は、平地で打ち上げられることが一般的ですが、現在では、タワーに仕込んで打ち上げたりなど、表現の幅が広がっています。その中で、小勝さんは、最新の花火で、新しい試みをされたのだとか。

それは、昨年、5月に、秋田で開催された”大曲の花火~春の章 2018~世界の花火、日本の花火”で披露された直径14メートルの円形トラスを使った新しい仕組みの花火。せっかく花火の聖地と言われる秋田の大曲でできるのだから、普通のものじゃないものをやってやろう!という思いから、この新しい花火を発表したそうです。

大曲の花火~春の章~2018~世界の花火、日本の花火
15分のところで、丸玉屋の花火 https://www.youtube.com/watch?v=LzWqanIGblo
後半のセンターの下の方にくるくる回る花火が登場しています。
まだまだ進化させたいところのようでしたが、この先が楽しみです。

そして、小勝さんは、2020年の東京オリンピック・パラリンピックも視野にいれているとのこと。それは、レインボーブリッジに花火を仕込み、東京湾全体を花火ステージするという構想。このタイミングを逃したら次は100年後かもしれない、と小勝さんは、考えています。この夢が、現実になったら、今までにない、大規模なショーになること間違いなしですね。

東京の一大イベントとなる、オリンピック・パラリンピック。もちろん、その時のイベントを盛り上げることも大切ですが、終わった後に、何を残せるのか、その点も、小勝さんは重要視しています。
次の世代の人たちが、活躍できるような場を作ることを、”花火”でできたらいいな、と思っているそうです。

最後は、若き、エンジニアへ、小勝さんからのアドバイス。

“何事も諦めずにやり続けるということと、自分自身が今どういうポジションにいて、何を求められて、何をしなければいけないのかっていうことを、常に考えていれば、必ず道は開けると思う。”

小勝さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2019/01/08/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20190109003000

by vivi

投稿者 : alabo|2019年1月9日

2019年1月2日

第118回 株式会社 丸玉屋 代表取締役 小勝敏克さん

株式会社 丸玉屋 代表取締役 小勝敏克さん

 

小勝さんのプロフィール

1949年、生まれ。東京都出身。本家は、5代続く花火の老舗「丸玉屋小勝煙火店」。しかし、大学卒業当初、あまり、花火に興味がなかったという小勝さんは、商社に就職。やがて、仕事のやりがいに疑問を感じ、3年後に渡米。3か月間のアメリカ生活を体験する。その後、本家からの誘いもあり、1978年に、「丸玉屋小勝煙火店」に入社。入社後は、英語の能力を生かし、営業担当として、欧米各国に花火の輸出を手掛けた。当時は、売上の60%以上を輸出が占めていたこともあったとのこと。しかし、1985年以降、急激な円高が進んだ影響と、中国の台頭、またアメリカの製造物賠償責任保険が厳しくなったことにより花火の輸出は一気に収縮した。

ちょうど、そのころ、小勝さんは、1985年にカナダのモントリオールで開催された世界最大コンペで、フランス・チームが花火と音楽に効果音やナレーションを入れながら、ストーリー仕立てに、情景を花火が表現しているのを見て、花火の可能性を感じ、日本の花火文化に、エンターテインメント性を取り入れることにしたとのこと。

その後、小勝さんは、1990年に、お父さんとともに、株式会社 丸玉屋を立ち上げ、独立。国内外の多くの花火大会やイベントのプロデュースと演出を手掛け、数多くの国際花火協議会にも参加し、高評価を得ている。

その丸玉屋の基軸となるのが、コンピューターで、花火と、音楽や、打ち上げるタイミングなどを同期させる「花火ファンタジア」。この「花火ファンタジア」を使って、2010年には、「観客が参加して楽しめる」花火大会「NARITA 花火大会 in 印旛沼」をプロデュース。世界で初めて「観客参加型花火大会」として、グッドデザイン賞を受賞した。

 

「株式会社 丸玉屋」について。
本家の「丸玉屋小勝煙火店」から、独立してから30年弱。現在、年間300件ぐらいのお仕事を受けているとのこと。(有名テーマパークのショーの花火は除く)主に、春(ゴールデンウイーク)、夏、秋(シルバーウィーク)、クリスマスでの仕事が多く、1月、2月、3月はオフシーズン。クリスマスなど、特別な日では、一日最大10か所で打ち上げることもあるそうです。

小勝さんたちが手がけている「花火ファンタジア」について。
既存の花火と違うところは、点火システムにコンピューターを使っているということ。花火と音楽をうまく合わせるためには、打ち上げるタイミングなどが、正確でなくてはいけません。そのため、手作業で着火するよりも、コンピューターを使って着火させることによって、より精度を上げることができるのだとか。
もちろん、花火大会では、すべての花火に音楽を合わせるわけではありません。名人が作った大きな花火などは、そのまま迫力を楽しんでもらうという演出もあるとのこと。花火本来の打ち上がる音や、広がりから受け取る感動は、江戸時代から愛され続ける花火の魅力の一つです。

花火の打ち上げ現場での準備は、本番の3日前くらいからスタートされるとのこと。
小勝さんたちは、たくさんの時間と労力をかけて、一瞬の感動を生みだしています。

子供からお年寄りまで、幅広い年代から愛されている、花火。
この話の続きは、また来週!お楽しみに!

 

小勝さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

 

by vivi

投稿者 : alabo|2019年1月2日