2019年1月16日

第120回 プラネタリウム・クリエイター、有限会社大平技研 代表取締役 大平貴之さん

プラネタリウム・クリエイター、有限会社大平技研 代表取締役 大平貴之さん

 

大平さんのプロフィール

1970年、神奈川県川崎市生まれ。小さい頃から、「太陽はだれのものなのか?」など、妙な質問ばかりして、両親を困らせるような子供だった。植物、写真現像、ロケット製作、アニメーション作成、鉱物採集など、様々なことに興味を示し、それらと並行して、特に長期にわたって取り組んでいたことは、プラネタリウム製作。小学生の時に、川崎市青少年科学館のドームの中でみた星空に感動し、夜行塗料で、自分の7畳間の部屋にオリオン座を作り出し、結果、1000個の星を貼り、プラネタリウムのような部屋にしてしまったこともある。そのうち、それでは、物足りなくなり、科学館にあるのものと同じプラネタリウムを作りたいと思うようになる。そして、小学校高学年の時、書店でみつけた「たのしいプラネタリウム」の付録をヒントに改良し、南極から北極まで様々な土地で見られる星空を再現する2球式のピンホール式、プラネタリウムを制作する。また、小学校6年生のときには、レンズ式プラネタリウムの設計図をかくほどだった。

高校卒業後は、日本大学生産工学部機械工学科へ進学する。そして、様々な人との出会いを経て、大学3年生の時に、個人製作は不可能と言われていた、レンズ投影式プラネタリウム「アストロライナー」の開発に成功。ソニー㈱に就職後も製作を続け、1998年に、従来の100倍以上にあたる150万個(完成形は170万個)の星を映し出す「MEGASTAR(メガスター)」をIPS(国際プラネタリウム協会)ロンドン大会で発表。2004年には、日本科学未来館に設置した「MEGASTAR-Ⅱ cosmos」。投影できる星の数は、560万個のメガスターコスモスがギネスワールドレコーズに認定された。さらに、2005年、(有)大平技研設立。ネスカフェ・ゴールドブレンドのTVCMに「違いを楽しむ人」として出演した。国内外へのMEGASTAR設置のほかに、イベントプロデュースや音楽、アートとのコラボなどを積極的に行い、プラネタリウムの新機軸を確立する。セガトイズと共同開発した世界初の光学式家庭用プラネタリウム「HOMESTAR」シリーズは、2017年4月の時点で、世界累計115万台を超える大ヒット商品となった。そして、2012年には、全く新しい投影方式である「MEGASTAR-FUSION」を開発。2016年、シリーズ初のパーソナルユース向け超小型「MEGASTAR CLASS」を発表した。

こうした経歴の中、大平さんは様々な賞を受賞する。(日本大学優秀賞、川崎アゼリア輝賞、日経BP社の「日本イノベーター大賞優秀賞」、BVLGARI ブリリアント・ドーム・アワード2006、文部科学大臣表彰・科学技術省、そして、昨年、「IPS(国際プラネタリウム協会)TECHNOLOGY & INNOVATION AWARD2018」を受賞する。)

 

プラネタリウム・クリエイターとして、様々な場所で活躍されている大平さん。
今週は、大平さんご自身についてのお話を詳しくお伺いしました。

幼い頃から、少し変わり者だったという大平さん。もともと、立体図を描くことが得意で、本格的にプラネタリウム作りを始めたのは、小学生の時から。プラネタリウムについて、小学校の校長先生に相談したところ、川崎市青少年科学館を紹介してもらい、この時、初めて本格的なプラネタリウムについての手ほどきを受けたそうです。

そして、高校1年生の時(1985年)、プラネタリウム1号機(ピンホール式、投影星数6300個)を完成させ、文化祭で、初公開したのだとか。高校2年生の時には、さらにバージョンアップさせた2号機を製作も。

その後、大学に進学した大平さんですが、プラネタリウム製作のために、大学を休学し、1991年に、個人製作は不可能と言われていたレンズ式のアストロライナーを完成させたそうです。

大学卒業後は、ソニー㈱に就職しますが、大平さんは、お仕事とは別で、趣味として、アストロライナーの改良を続けます。その時に、考えていたのは、持ち運びができるものにするということ。自分の作ったプラネタリウムを施設に置いてもらうためには、運べるものにしなくてはいけないという思いから、製作を決意し、そして、その開発に成功されます。

大平さんは、ソニーを退社し、プラネタリウム製作に突き進みます。2004年、シリーズ初の常設用機として、日本科学未来館に設置されたのが、「MEGASTAR-Ⅱ cosmos」で、星の数は、560万~1000万個。2008年、「SUPER MEGASTAR-Ⅱ」で、星の数は、2000万個。2015年には、世界最多となる、10億個以上の星を投影可能な超精密恒星原版「GIGAMASK」をソニーDADCと共同開発するなど、技術をどんどん進化させていきます。

止まることのない、大平さんのプラネタリウム作り。この続きのお話は、また来週。お楽しみに!

 

大平さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

 

それから上記のサイトでは、音楽を楽しむことができません。
音楽を楽しみたい方は、radikoのタイムフリーでどうぞ。

A-LABO INDEX | bayfm78 | 2019/01/15/火 24:30-25:00
http://radiko.jp/share/?sid=BAYFM78&t=20190116003000

 

by vivi

投稿者 : alabo|2019年1月16日

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