2019年5月29日

第139回 株式会社西川精機製作所 代表取締役 西川喜久さん

写真は、松風さんと西川さん

株式会社西川精機製作所は、江戸川区で、主に金属加工を営む町工場。総合的な技術力を強みとして、部品作りはもちろん、各種産業・医科学機器を一貫として企画設計・製造や、産学連携を通じて自社ブランド開発を進めている会社です。

前回のラストでは、純国産アーチェリーの復活プロジェクトについてお伺いしました。今回はその続きのお話。

もともと西川さんがやりたいと思って始めたアーチェリー。自分の道具が欲しいと思った時、純国産のアーチェリーがないことを知り、復活させようと思ったことから、この復活プロジェクトは始まりました。ちなみに、アーチェリーは、日本でも、昔は製造していたそうですが、今は、すべて撤退。現在、アーチェリーのブランドは、アメリカや、韓国が主力とのこと。

アーチェリーの基本情報について、ちょっとだけご紹介。

アーチェリーの持ち手の部分の名前は、『ハンドル(ライザー)』といいます。そして、ハンドルの上下に板バネがついていて、これを『リム』というそうです。これに弦を貼ると、弓の形は出来上がるとのこと。しかし、アーチェリーは、西川さん曰く、完璧な工業製品・機械であるとのこと。そこには様々な技術が施されており、突き詰めれば、突き詰めるほど奥が深いものなんだとか。西川さんは、自分たちが食い込めるだけのフィールドがあると感じ、のめり込んでいったそうです。

もちろん会社である以上、経営者として、実際の問題はどうなのかを考えていた西川さんですが、国産メーカーがなくなってしまった中、あれば欲しいなという声をよく耳にしたこともあり、これはニーズなのではないかと考え純国産アーチェリーを復活させようとエンジンがかかったそうです。復活させたら欲しがってくれる人がいてくれる、その人たちの気持ちに応えたいという思いが、西川さんの純国産アーチェリーの復活の原動力に繋がっているのだとか。

こうして、純国産アーチェリーの復活を決心した西川さんたちですが、いきなりすべてを作ることは難しいので、まずは、アーチェリーの一番の要となる『ハンドル』の製造を中心に始めたそうです。そして、現在、その製品の仕上がりは、ほぼ出来上がってる状態とのこと。実際に撃つこともできるそうです。

日本での競技人口は、まだまだ少ないアーチェリーですが、海外では爆発的に人気な競技。国産アーチェリーが復活することによって、日本での広がりも期待されます。今後の展開に大注目ですね!

最後は、若き、エンジニアへ、西川さんからのアドバイス。

“物を作る世界にいるからこそ思うんですが、やはり何をみても人のニーズは重要です。そのニーズに対して、自分は何をするのかしっかり考えて。どのようなモノだったらそのニーズに対応できるんだろうという答えがでたら、まずは手を動かせ。ロジックと実行、思考とトライ。この二つは両輪だし、どっちが欠けても、ものづくりの進歩がないような気がする。もし若いものづくりを目指されている方がいるのなら、しっかりしたロジックで、思考で、物を考えて。考えたら、手を動かして作ってみる。その後の評価は他の人がしてくれる。間違いなくいいものを作れば、それに対する評価はOKだと思う。それにはまずしっかり考えてね。”

西川さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年5月29日

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