2019年7月24日

第147回 パナソニック株式会社 アプライアンス社 事業開発センター  Game Changer Catapult 深田昌則さん 真鍋馨さん 

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、「未来のカデン」

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、パナソニック株式会社 アプライアンス社 事業開発センター  Game Changer Catapult 深田昌則さん、そして、今週は、「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」立ち上げにも従事し、複数の新規事業責任者も務める、事業開発統括の真鍋馨さんのお二人をお迎えします。

写真は、松風さん(左)、深田さん(中央)、真鍋さん(右)

事業開発統括、真鍋馨さんのプロフィール

大阪大学大学院基礎工学研究科修了。ケンブリッジ大学経営学修士(MBA)、そして、中小企業診断士でもある。パナソニック株式会社入社後、乾電池事業の調達業務を担当。そして、英国留学後、本社経営企画部にてグローバル経営体制構築・M&A推進、冷蔵庫事業部で経営企画、グローバル事業戦略立案・推進責任者を経て、2016年から、深田さんと共に、新規事業創出活動「Game Changer Catapult(ゲームチェンジャー・カタパルト)」の立ち上げに従事する。現在は、事業開発統括として、複数の新規事業責任者を務めている。

先週のラストでは、様々なアイディアが日々生まれているというお話を伺いました。
今週は、その中で選ばれ、生まれたアイディア製品のお話。

☆「自動おにぎり製造機 ONIROBOT(オニロボット)=オニロボ」
先日、タイのバンコクで開催された展示会にも出展された機械。(ちなみに、この事業は、自動でおにぎりを握るロボットだけではなく、無人店舗のような形で提供できるサービスが一つのパッケージになっているとのこと。)
このアイディアが生まれるまで。
現在の外食産業で問題となっているのは人手不足。単純にロボットを使えばいいという考え方もありますが、お客様の要望に応えるのが難しいといった課題もあります。特に食に関してはベジタリアンなど、バリアがある人も多いため、お客様のニーズに合わせることはとても重要になります。そこで注目したのが「おにぎり」。「おにぎり」は中身の具材を簡単かつ自由変えることができるため、こうした課題をクリアすることができます。また、私たち日本人は昔から馴染みがあるためうまく「おにぎり」を握ることができますが、海外では握ることが出来ない人が多いとのこと。そのため、「おにぎり」を自動で握ってくれる『オニロボ』は「おにぎり」を世界に広めるきっかけになることも期待されているのだとか。
ONIROBOT(オニロボット)のHP → https://gccatapult.panasonic.com/ideas/onirobot.php

☆健康グッズ、KajiTrainer(カジトレーナー)
日常の家事を運動に変えるというコンセプトで発案された製品。エプロンのような見た目でセンサーデバイスが搭載されており、着けた人の動きを検知し、データ化、そして、トレーニングのサポートをしてくれるもの。また、専用のアプリでその日の結果をすぐにチェックすることもできるます。日ごろ行っている家事が、運動に繋がっているということを見える化させることで、モチベーションアップの効果も期待されています。他にも、遠くに住んでいる家族が今日も元気に家事をしているといったような確認ができる見守りの役割を果たすことやトレーニング結果を競争したりなどコミュニケーションのきっかけにも。
KajiTrainer(カジトレーナー)のHP → https://gccatapult.panasonic.com/ideas/kajitrainer.php

そして・・・
☆totteMEAL
栄養バランスに優れたランチタイムを提供するという目的で作られたシステムで、移動時間や待ち時間なくランチが食べられるIoT×調理家電と連携した新たなウェルネスライフスタイル。
お弁当が必要な時間にお弁当の保管冷蔵庫に自動的に届けられているんですが、このお弁当用の保管冷蔵庫はもともとあるものが使用可能で、それに、スマートロック(予約した人だけが開けられるロック機能)機能、スマートペイメント(支払い)機能 、稼動モニタリング(何が足りないかをつねにチェック)機能を付加することで使用可能になるというシステム。

ゲームチェンジャー・カタパルトは「未来のカデン」をカタチにする活動を行っていますが、未来とはわからないもの、逆に想像することはリスクがあることだと考えているそうです。だからこそ、真鍋さんたちが、行動指針として大切にしていることは、「アンラーン&ハック」。現代、スマホなどインターネットが普及している中、過去の経験だけで物事を判断することはリスクが高いとのこと。一旦、過去の体験を忘れる、つまりラーンの反対の「アンラーン」。そこから、今の自分に必要なものを学び直すことが大切だという意味。そして、「ハック」は、自分の目的を早く実現させるという意味。
この「アンラーン&ハック」の精神で、社会を変えていきたいと考えているそうです。

最後は、若き、エンジニアへ、深田さんと真鍋さんからのアドバイス。

“作りたいという気持ちはあるかと思うが、その前に、なぜそれをやるのか、誰のどんな課題を解こうとするのかが先だと思う。あれを作りたいこれを作りたいとなりがちだが、お客様だったり、世の中の課題や、ニーズに寄り添って、そこからものづくりのほうへ、ソリューションとして考えていくと、もっと世の中にいいものが出ていくと思う。―真鍋さん”

“エンジニアの世界では、専門性を問われることが多いと思うが、今、求められているものは、多様性で、一つの専門だけに限らず、二つ三つ、視野を広げるようなことができるといいなと思う。それぞれの得意分野にプラスして、全く違う分野へ視野を広げると、新しい進化がもっと見えると思う。文系理系問わず、いろいろな分野の勉強をしたり、知見を広げていくと良いと思う。―深田さん”

深田さんと真鍋さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

松風さんか手に持っている冊子はこちら。

ゲームチェンジャー・カタパルトから生まれる様々なアイディア。
今後、私たちの生活に登場してくる日が、楽しみですね!

by vivi

投稿者 : alabo|2019年7月24日

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