2019年8月7日

第149回 千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター・fuRO 所長 古田貴之さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、「未来の未来」。

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター・fuRO 所長 古田貴之さんです。

写真は、松風さんと古田さん

☆古田さんにとって、ロボットとは、『感じて、考えて、動く、賢い機械』

世の中の人は、目で見たものを信じ、目で見たもので定義しようとするから、「人間型ロボット」なんていわれることが多いですが、古田さん曰く、『目に見えるものが全てではない』とのこと。重要なのは、『それで、何ができるか』。現在、自動操縦や、家電製品などの賢い機械には、ロボット技術が使われており、多くのロボット技術者が開発に携わっているとのこと。そして、将来的には、ロボットだけではない、ロボットと人工知能と宇宙と海洋資源と金融工学が融合した世の中のシステムを作る未来が必ず来るようになっている、とのこと。

「この世の幸せに使おうよ」

人工知能は、私たちの生活に身近なものになりつつありますが、古田さんは、その技術を、もっと世の中が幸せになるために使うべきだと、古田さんは考えています。

”この世の幸せのために”をモットーに、様々なロボットを開発されている古田さん。今週も、古田さんが作ったロボットを少しだけご紹介。

☆原発ロボット
日本大震災で被災した福島第1原発の建物の調査に使われたロボットは、実は、古田さんが作り、無償で提供したもの。多くの人が、できない、技術がないと、言ってる中、古田さんは、建物の全部の階を動ける唯一のロボットを開発されました。古田さんにとって、大切なのは、「そこに愛はあるのか。」ということ。「お金がないなら持ち出せばいい。技術がない、できるできないなんてことに、興味がない。どうしたらできるか」福島の人を幸せに、という想いが古田さんを動かす一番の原動力。志が重要であると、古田さんは考えています。

そして、古田さんは、この経験から、学んだことがあるそうです。それは、どんなに優れた原発ロボットを作っても、それを扱うのは、素人であるということ。原発の建物は、どうしても政治的な理由で、中に入ることができません。つまり、開発者が直接、ロボットの操縦ができないということ。だから、凄い技術でもちゃんと簡単に誰でも扱えるようにしなくてはいけないと感じたそうです。当初、現場の作業員の方々は使ったことのない機械に対し、消極的だったとのこと。そこで、古田さんは、教習所、教習マニュアル、教習ビデオを作ったとのこと。そして、最も重要な、現場の人たちが、自分たちがこれを使ってやるんだ、という気持ちになれるように取り組んだそうです。そうすることによってはじめて、原発ロボットを使うという文化ができていくのだとか。こうした考えは、前回の放送でもお話にあった、「ILY-A」や「CanguRo」の開発にも繋がっているそうです。技術者が技術のことについて言っているだけではだめで、最終的には、みんなのやる気にならないとだめであると古田さんは考えています。「何に対しても、やらされてるだけでは、作業になってしまう。本当にこの世を作るのは、クリエイティブな心。自分からやるぞという気持ち。」これは、古田さんの信条なのだとか。

2週にわたって、古田さんの開発したロボットをいくつか紹介させて頂きましたが、どれも量販店には売っていないもの。では、実際に、私たちの生活に、古田さんの発明品が入ってくるのはいつなのか。番組のラストは、これから発売される商品についてのお話。

それは、こちらのロボット掃除機。

fuRoとパナソニックが共同で開発している商品とのこと。

番組のお話にもでていた縦置きでの充電はこんな感じ。とってもコンパクトです。

最先端AI技術のディープラーニングを用いており、レーザーセンサーで周りのものを認識し、自動的に本体を持ち上げで乗り越えたりすることも可能なのだとか。また人に追従することもできるため、掃除してほいいところを歩けば、後ろからついてきて掃除をすることも。

写真は、パナソニックHP内から引用させて頂きました。更に詳しい内容は、パナソニックHP内の記事で。
https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/11/jn181101-3/jn181101-3.html

また番組でも話題のなった動画はこちら。
https://channel.panasonic.com/jp/contents/24725/

”人を幸せにする”ものづくりを大切されている古田さん。古田さんのこれからの活躍に大注目です!

古田さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年8月7日

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