2019年9月11日

第154回 神奈川工科大学 教授 一色正男さん

7月~9月は、「未来の〇〇」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、「未来の家」。

レジェンド・エンジニアは、神奈川工科大学 教授 一色正男先生

神奈川工科大学 創造工学部 ホームエレクトロニクス開発学科
スマートハウス研究センター所長 一色正男先生

一色先生のプロフィール

1982年、東京工業大学理工学研究科修士卒業。1999年には東京農工大学大学院工学部博士後期課程修了。社会人スタートは、東芝の富士工場で、家電技術研究所、研究所所員として騒音振動の低減技術者として勤務し、多くの製品化と特許化を取得、設計技術者を支援された。その後、本社に転勤し、40歳の時に、企業人ドクターとしての博士課程に入り、博士号を取得。そして、世界初の東芝スマートハウスサービスの事業を立ち上げ、社会人30年目に慶應大学特任教授へと転身、2009年1月から2015年3月まで務め、2012年からは神奈川工科大学教授に着任されている。

現在は、神奈川工科大学 創造工学部 ホームエレクトロニクス開発学科 教授、スマートハウス研究センター所長。その他、情報処理学会会員、シニア会員、CDS研究会幹事、ほか、機械学会会員、ECHONET(エコーネット)コンソーシアム2008 運営委員長などを経て、現在フェロー。また、家庭で使うエネルギーを節約するための管理システム、HEMS(ホーム エネルギー マネージメント システム)認証支援センター長でもあります。

 

☆一色先生の『人生の転機』について

エンジニアとして活躍をされた後、大学教授となった一色先生ですが、今に至るまでの『人生の転機』となった出来事について、お話をお伺いしました。

【その1】大学3年生の時に留年!(少し恥ずかしそうにお話なさっていました・・・)

第二外国語(フランス語)の単位を落とし、留年になってしまったとのこと。とてもショックを受け、勉強が必要だと思い、大学院を受けるため、人生初めて勉強をされたそうです。ちなみに、最初の大学入試は、エスカレーター式だったため、ほとんど勉強をせずに入学ができたとのこと。

【その2】会社に勤めて、10年たった時に企業人ドクターとして博士号を取得!

エンジニアとして、約15年ほど働かれていた一色先生。東芝の富士工場で、騒音振動の低減技術者勤務されていたとのこと。具体的には、エアコンの室外機、室内機の騒音を下げる技術をやっていたそうです。

【その3】52歳の時、会社を辞めて、新しい仕事を始める。第二の人生、大学へ!

一色先生は、神奈川工科大学のホームエレクトロニクス開発学科で教授をされていますが、この学科は、世界に一つしかない『家電』。家電の技術者だった経験からこの学科の教授になってほしいと言われて教授になったそうです。

☆スマートハウスのお話

一色先生は神奈川工科大学のホームエレクトロニクス開発学科の教授であると同時にスマートハウス研究センター所長でもあります。(もともと、東芝で働いている時から、スマートハウスの事業化をされていた)。様々な定義があるスマートハウスですが、現在、スマートハウスと呼べる日本の住宅は1%ぐらい。そして、今後、もっと広めていくためには、たくさんの課題があるとのこと。その一つがスマートハウスの『標準化』。いろいろなメーカーが自社のものだけを詰め込むのではなく共通にしていかないとネットワークは成り立たない、ネットワークは繋がることで、初めて価値がでるもの。ビジネスとして、こういった課題は、日本はあまり得意な領域ではないそうですが『共通の基盤』がないとみんなが困ると一色先生は考えています。そこで、一色先生たちは、共通の規格として、家電や設備機器にしっかり通信でき、IPベースで動く規格を探し、日本のメーカー約300社で話し合って、数ある規格の中から、『ECHONET Lite』を利用することを決めたそうです。ちなみに『ECHONET Lite』は、主に、現在、アジアで使われているものなんです。

『ECHONET Lite』について、更に詳しいお話は、また次回。お楽しみに!

 

一色さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年9月11日

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