2019年10月30日

第161回 株式会社YS NET 代表取締役 鈴木裕さん

現在「アーティスト/表現者たち」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週は、前回に引き続き、11月19日に世界同時リリースのゲーム「シェンムーⅢ」のプロデューサー株式会社YS NET 代表取締役 鈴木裕さんをお迎えしました。

写真は、松風さんと鈴木さん

「HANG-ON(ハングオン)」などの『体感ゲーム』含め、数多くのゲーム開発をされてきた鈴木さん。今週は、11月19日に世界同時リリースのゲーム「シェンムーⅢ」について、詳しくお話を伺いました。

☆「シェンムー」シリーズについて

シェンムーは、鈴木さんがディレクターをされたアクションアドベンチャーゲーム。1991年にシリーズ第一作目となる「シェンムー 一章 横須賀」が発売。2001年にシリーズ2作目となる「シェンムーⅡ」が発売されました。その後、開発が止まっていましたが、2015年に、再始動します。鈴木さんが、『シェンムーⅢ』を制作するため、クラウドファンディングをスタート。世界中のファンから支援を受け、スタートからおよそ8時間半後に当初の最低目標額である200万ドルに到達し、累計支援金額は700万ドルに到達したそうです。(ちなみに、このクラウドファンディングで、「最も短時間で100万ドルを集めたビデオゲーム」としてギネスワールドレコーズに認定されています。)こうして、ファンの熱い想いが実り、ついに、シリーズ3作目となる「シェンムーⅢ」が11月19日に、PS4とPC版で世界同時リリースされます。

「シェンムーⅢ」のHPは、こちらから → https://shenmue.link/?jp

そして、「シェンムー」の主人公、芭月涼の声優を務めているのが松風さん。ゲームのモーションキャプチャーも、松風さんが実際に行っているんです。ちなみに、公式サイトでは、松風さんのインタビュー動画を見ることが出来ます。ぜひチェックしてみてください!

松風さんのインタビューは、こちらから→ https://shenmue.link/news/interviews/95/

☆「シェンムーⅢ」の開発で大変だったこと。

一つ目は、開発費のこと。「シェンムーⅢ」の開発は、キックスターター(クラウドファンディングの一つ)からスタート。そのため、いくらお金が集まるかわからなかったため、予算が流動的に変わっていくことに対応できる作り方にしなくてはいけなかったそうです。(一般的には、最初に予算が決まっていて、その中で、きっちりと組んでいくとのこと。)
二つ目は、UE4(Unreal Engine 4)というゲームエンジンを初めて使ったこと。ⅠとⅡでは、自社のエンジンを使用されていたとのことですが、最新作では、このUE4を使われたそうです。ゲームエンジンは、ゲーム制作の土台となるもの。隅々まで分かっているプログラムじゃないと、チューニングすることが難しくなるため、苦労したそうです。
三つ目は、チーム作りを0からやらなくてはいけなかったこと。現在、鈴木さんは、セガの顧問はされていますが、属してはいないので、シェンムーのために、新しいチームを作らなくてはいけないことは大変だったそうです。

様々の苦労を乗り越え、開発された「シェンムーⅢ」。今作は、難易度が自分で設定できるので、アクションゲームが苦手な人でもプレイでき、また、レベル上げシステムになっているため、途中でつまづくことなく、ゲームを楽しめるようになっているのだとか。逆に、バトルを楽しみたい人には、ハードモードもあるとのこと。鈴木さん曰く、「やめておいたほうがいい(笑)」というモードなのだとか。ぜひチャレンジしてみたくなりますよね!

『「何もやらないよりは、やったほうがいい。」』

ファンの熱い想いのために、動き出した鈴木さん。「シェンムーⅢ」はもちろん、世界中の人の心に残る作品を作り続けている鈴木さんの今後の活躍も楽しみです!

ちなみに、ファンのみなさんは、こんなにも熱いんです。号泣しながら・・・。海外の方ですが、オープニングからの感動っぷりが素晴らしいです。
というわけで、リンクを貼ります。
https://www.youtube.com/watch?v=LXK03mSYcCc&feature=emb_logo

日本語版は、もちろん、松風さんの声なので、A-LABO リスナーには、もっと楽しめること間違いなしです。

そして、最後は、若き、エンジニアへ、鈴木さんからのアドバイス。

“シェンムーⅢを作るときに、20年ファンの方が応援してくれた。ファンの方も諦めなかったし、僕も機会があれば何とかしようと思ってた。(ファンの声に押されてたことが大きかった)諦めなければ、何かになる。やりたいことがあるなら諦めずにずっと続けてみてください。みんながダメっていうところで、みんなが同じようにやめちゃうはずなんで。そこから先に何かあるかもしれないからね。”

鈴木さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年10月30日

2019年10月23日

第160回 株式会社YS NET 代表取締役 鈴木裕さん

現在「アーティスト/表現者たち」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週と来週は、2週にわたり、11月19日に世界同時リリースのゲーム「シェンムーⅢ」のプロデューサー株式会社YS NET 代表取締役 鈴木裕さんをお迎えしました。

株式会社YS NET 代表取締役 鈴木裕さん

鈴木さんのプロフィール

1958年生まれ。子ども頃か工作が好きで、高校生の時、ロックバンドがやりたくてクラシックギターをエレキギターに改造することもあった。
大学は岡山理科大学理工学部、電子理学科に入学。コンピューターで3Dの建築をする研究室に入った。大学時代は、学校に通いつつ、バンドやアルバイトをしてすごしていた。先に就職した友達の話を聞いてきて愚痴ばかりだったことから、仕事内容にこだわらず、趣味に生きようと思ったとのこと。そして、土日、しっかりとした休みが取れ、将来性も考え、プログラマーとしてシステムエンジニアを目指し大手企業ばかり受けていた。ところが、たまたま面接を受けたセガで、情熱あふれる面接官と出会い、会社に興味を持ち、大学卒業と同時に、1983年株式会社セガ・エンタープライゼスに入社。通常ならば、プロジェクトリーダーになるには7年ぐらいかかるところ上司に恵まれ、入社1年でアクションゲーム「チャンピオンボクシング」の製作を任された。これが成功を収め、入社2年目、1985年には世界初の体感ゲームといわれるバイクのロードレースをモチーフとした「HANG-ON(ハングオン)」を制作。当時のレースゲームとは違いよりリアルを追求したものとなった。そして、1993年世界初の3D格闘アーケードゲーム「バーチャルファイター」を制作。より立体的な動きが衝撃的で、当時、強いインパクトを残した。その1年後には「バーチャルファイター2」をリリース。単に、画面を見てゲームをやる時代から映画の中のように自分自身が主役になれる参加型のよりバーチャルな時代へと変化していった。その後も次々とゲーム開発をし、様々の賞を受賞する。1998年、「1998 コンピューターワールド・スミソニアン・アワード」を受賞。「バーチャルファイター」が日本ゲーム業界初の「情報・技術イノベーション 常設研究コレクション」に認定され、関係映像と資料が、スミソニアン総合博物館の国立アメリカ歴史的博物館に永久保存されている。2003年、AIAS主催サミットにて栄誉賞えである「Hall of Feme」を受賞。2008年に、株式会社YsNetを設立。2011年、GDCアワードパイオニア賞を受賞。

鈴木さんと松風さんをつなぐ、鈴木さんの代表作の1つ「シェンムー」について。
1999年にドリームキャストのゲーム「シェンムー 一章 横須賀」を、2001年に「シェンムーⅡ」を制作。その後、開発が止まっていた「シェンムー」は、2015年 クラウドファンディングで世界中のファンから支援を受け、スタートからおよそ8時間半後に当初の最低目標額である200万ドルに到達。累計支援金額は700万ドルに到達しているとのこと。世界中のファンの熱い視線を集めている「シェンムー」その第3弾「シェンムーⅢ」が世界同時に、11月19日に、PS4とPC版でリリースされる。

『体感ゲーム』について
1983年に「株式会社 セガ・エンタープライゼス」に入社されて以来、たくさんのゲームの開発をされてきた鈴木さん。セガの「体感ゲーム」のほとんどに関わっているとのこと。中でも「HANG-ON(ハングオン)」は体感ゲームの元祖となる作品。当時のゲームセンターではテーブルゲームが主流で、猫背で画面に向かいゲームするため、全体的に薄暗い印象だったり不良のたまり場のようなイメージを持たれることが多かったとのこと。そんなあまり良くないイメージを変える、外から見ても健全であると思ってもらえるようなゲームを作りたいと考え、体感ゲームは生まれたのだとか。こうして、体感ゲームは、新しいユーザー層を開拓し、ゲーム業界に新風をもたらしました。その後、体感ゲームは、進化し続け、一方向だけの動きが、ハードの進化により、左右にも動けるようになったり、今では全方向に動けるようになったりと、ゲームの幅は、どんどん広がっています。

ちなみに、「HANG-ON」はこのような筐体に乗ってゲームができました。
 こちらは、模型なんですけど・・・

『アーケードゲームの「バーチャファイター」』
1993年に大ヒットを果たし社会現象となった格闘技ゲーム。1998年アメリカ・スミソニアン協会の「コンピューターワールドスミソニアン・アワード」を受賞し、日本ゲーム業界初の「情報・技術イノベーション 常設研究コレクション」に認定され「1998イノベーションコレクション」として関係映像と資料が永久保存されています。ちなみに、鈴木さんはスティーヴン・スピルバーグの息子さんがバーチャファイターのファンであったことからサインを求められたり、プログラマーとしてビル・ゲイツに会いたいと言われ、実際に会って写真を撮ったこともあるのだとか。世界の著名人にもその名が知れ渡っているまさにレジェンドエンジニアなんです!

番組の後半は、『シェンムー』のお話。

『シェンムー』とは
家庭用ゲーム機ドリームキャストで遊べるゲーム。鈴木さんがディレクターとして、1999年に「シェンムー 一章 横須賀」、2001年に「シェンムーⅡ」が開発。そして、18年の時を越え、その第3弾!「シェンムーⅢ」が今年の11月19日に発売されます。鈴木さんはギネスワールドレコーズを10個持っていらっしゃり、その2つは、この「シェンムー」での記録とのこと。そして「シェンムー」の主人公芭月涼の声優を務めているのが松風さん。また、このゲームのモーションキャプチャーも、松風さんが実際に行っています。

次回は、この「シェンムー」のお話について、更に深くお話を伺っていきたいと思います。お楽しみに!

鈴木さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年10月23日

2019年10月16日

第159回 株式会社ネイキッド ディレクター 川坂翔さん

現在「アーティスト/表現者たち」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、映像コンテンツの匠が揃う『株式会社ネイキッドのアート』をフィーチャー。

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、株式会社ネイキッド ディレクターの川坂翔さん。

写真は、松風さんと川坂さん

川坂さんが株式会社ネイキッドで手掛ける最新のイベント「OCEAN BY NAKED ~ 光の深海展」。今週は10月11日(金)から横浜駅直通の複合エンターテインメントビル・アソビルで開催されているこちらのイベントをご紹介。

【OCEAN BY NAKED ~ 光の深海展】
没入型体験型のデジタルアート展。通常の水族館とのコラボでは海の生き物とプロジェクションマッピングの融合を『客観的に観て』楽しむことになりますが、このイベントでは、上下左右、すべての方向に映像を投影されることによって、映像だけで、実際に『海の中に入ったような体験』を楽しむことができるとのこと。デジタルだからこそできるカラフルなクラゲや珍しい深海生物など、とても幻想的な海の世界を体験することができます。ちなみに、日本での公開に先駆けて中国・上海で行われておりかなりの人気だったとのこと。(中国の大手チケット販売サイトの人気ランキングも長期間にわたり、一位をキープ)また、展示会場は2か所で同時に開催されたため、その規模の大きさは合わせて約2000㎡にもなるそうです。川坂さんも実際に上海に行っていらしたそうです。そして、今回、横浜・アソビルで行われている展示会は、上海の展示会とは一部変えてよりバージョンアップしているとのこと。浅瀬から深海へ進み、そして陸へ。まるで、映画のワンシーンに入ったように海の世界を探索できるそうです。

「OCEAN BY NAKED ~ 光の深海展」は、横浜駅直通「アソビル2F」で、10月11日から、1月27日まで開催。12月31日、1月1日、1月2日を除いて、会期中無休です。開催時間は、午前10時から午後9時まで。最終入場は、20時30分です。平日デイパス、平日ナイトパス、土日、ホリデイパスなどがあります。前売り販売のほか、当日販売もあります。詳しくは「アソビル」オフィシャルサイト、または「OCEAN BY NAKED ~ 光の深海展」のオフィシャルサイトで、どうぞ。

「アソビル」オフィシャルサイト
https://asobuild.com/

「OCEAN BY NAKED ~ 光の深海展」オフィシャルサイト
https://ocean.naked.works/

そして、最後は、若き、エンジニアへ、川坂さんからのアドバイス。

“まずは、本当に自分がなんでそれをはじめたのかという始めたときの想いをずっと持ち続けてほしいということと、好きなことは突き詰めていけるかなと思うのでそこを大事にしてほしい。あとは、自分はこういう人間だということに固執しないで欲しい。意外と曖昧なことは大事だと思っている。曖昧だからこそ、そこでしか見えてこないものがあって、そこで見えてきたものが強い何かになる。柔らかい状態でいて、その中で強い何かを見つけてほしいなと思います。”

川坂さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年10月16日

2019年10月9日

第158回 株式会社ネイキッド ディレクター 川坂翔さん

現在「アーティスト/表現者たち」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週と来週は2週にわたり、映像コンテンツの匠が揃う『株式会社ネイキッドのアート』をフィーチャー。

レジェンドエンジニアとして、株式会社ネイキッド ディレクターの川坂翔さんをお迎えしました。

株式会社ネイキッド ディレクター 川坂翔さん

【『株式会社ネイキッド』について】

1997年、代表の村松亮太郎さんを中心に、映像ディレクター、デザイナー、CGディレクター、ライターなどが集まり設立されたクリエイティブカンパニー。メディアやジャンルを問わず、映画、広告、TV、インスタレーションなど様々なクリエイティブ活動を続ける。また、近年はプロジェクションマッピングをはじめとした様々な技術や美術造作、演出を組み合わせ、光を使った空間演出を手掛けている。ちなみに、ネイキッドとは、日本語で『裸』という意味。つまり、色々な服を着ることによってどんどん変わるっていくということ。そこには、『本質を突き詰めつつクリエイティブであればどんなことでもやる』という意味が込められているのだとか。

【これまでに携わったコンテンツ】

☆通算100万人を動員した「CITY LIGHT FANTASIA BY NAKED」
2014年度よりスタートしたネイキッドが企画・演出・制作を手がける大人気夜景イベント。展望台から見える夜景とプロジェクションマッピングの演出を融合させ、新たな夜景体験、展望台のエンタテインメントとして生まれた。その土地ならではの特色を生かした演出で各地のナイトエンタテインメントスポットとして、これまで東京タワー、あべのハルカス、名古屋テレビ塔などの全国タワーや展望台で実施している。
その最新が、2019年11月24日まで開催されている「CITY LIGHT FANTASIA BY NAKED-Kagawa Art Viewing-」。「広がる輪、繋がる未来」をコンセプトに高松市内から世界的にも評価の高い瀬戸内海の島々へ、海を通して回遊する没入するプロジェクションマッピング。香川県庁舎本館21階展望室から眺めることのできる香川の夜景とネイキッドが創出する幻想的なアート空間によって広がる夜景アートエンタテインメント。
また、東京タワーでは、11月4日まで「TOKYO TOWER CITY LIGHT FANTASIA ~HELLO WORLD TOKYO TO KYOTO」を開催。京都の街を舞台にしたアニメ映画『HELLO WORLD』との特別コラボレーション。映画の劇中に登場する京都の美しい秋の風景や紅葉と共に主人公の出会いなどのシーンも。東京の夜景をバックに、東京と京都、最新と最古の街のコントラストを圧倒的な映像美で描いている。

☆ネイキッドは、「食」、レストランもプロデュース。
代々木公園にあるレストラン「TREE」では「TREE by NAKED yoyog park ディナー体験コース 2019 秋Ver.」がスタート。秋は「代々木公園の銀杏並木」をテーマに屋内にいながら公園で紅葉と秋の夜風を感じながら、実りの秋とともに紅葉狩りを楽しめる。

☆「HUMANOID DJ プロジェクト」も進行中。
エイベックス・エンタテインメントとのコラボ。会場にいる観客の表情からAIにより性別、年代や感情の起伏を解析し、会場の音楽をコントロール。観客と音楽がリンクした空間を演出する。「HUMANOID DJ」は、今後、あらゆる空間演出をプロデュースするアーティストとして活動する予定。

☆幻のイベント『東京駅のプロジェクションマッピング』
ネイキッドといえば2012年の東京駅のプロジェクションマッピング。このイベントは3日間行われるはずでしたが、あまりにも人が集まりすぎてしまい、危険と判断され、二日目で中止になってしまいましたがネイキッドが有名になったきっかけの作品でもあります。

数々のクリエイティブな作品を手かげている株式会社ネイキッド。そして、今回、お話を伺った川坂さんが携わった作品も、私たちの身近にあります。その作品を少しだけご紹介。

まずは、花びらが舞うプロジェクションマッピングが印象的な石原さとみさんが出演されている『花王 フレア・フレグランスの「香りの扉」編』のCM。
https://www.youtube.com/watch?v=AA7b-mnkhXw
このCMは、『イメージの世界、ニオイの可視化』がテーマで、ここはどこか、どこにいるのかわからないというような世界観を出すことに拘ったとのこと。花びらが舞う様子は、花の香りが広がっているようなイメージを浮かばせる演出なのだとか。CGとは違う、『実際に存在している感』を引き出すことができるのが、プロジェクションマッピングの魅力の一つです。

このほかにも、イベント系では、『大阪中央公会堂プロジェクションマッピング』や、『京都南座「ミライマツリ2019」でのハイパー縁日 ばい NAKED』も担当されたそうです。

番組の後半は、『水族館とネイキッド』。

ネイキッドは、多数の水族館とのコラボをなさっているとのことですが、特に、アクアパーク品川さんとは、いろいろなコラボを行っており、中でも、イルカショーは、ビックなイベントなのだとか。水柱のようなウォータースクリーンにプロジェクションマッピングを映し出し、イルカのパフォーマンスと連動させているそうです。こうして、様々な水族館とコラボをされてきたネイキッドですが、今度は、水族館ではないところを、デジタルアートの水族館にしてしまうというイベントを開催されるとのこと。ちなみに、このイベント、既に、上海では、大成功を収められています。
それは、「OCEAN BY NAKED ~ 光の深海展」。10月11日(金)から横浜・アソビルでスタートします。このイベントのテーマは、『生命』。色鮮やかな光で海の世界を演出し、本物の魚がいない中、光で、生命を表現されているとのこと。まるで、本当の海の中にいるような感覚になる展示なのだとか。

そして、この「OCEAN BY NAKED ~ 光の深海展」のお話の続きはまた来週。次回は、実際の上海でのリアクションや、制作の詳しいお話についてをお伺いしたいと思います。お楽しみに!

https://ocean.naked.works/

イベントが開催される 「アソビル」横浜駅直結です。
https://asobuild.com/news/7209/

 

川坂さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年10月9日

2019年10月2日

第157回 ソニー・ミュージックスタジオ 鈴木浩二さん 堀内寿哉さん

現在「アーティスト/表現者たち」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週のテーマは、前回に引き続き、「アートな音の匠」。
特に、アナログ盤、レコード盤にスポットを当ててお届けします。

レジェンドエンジニアとして、お話をお伺いするのは、ソニー・ミュージックスタジオ 鈴木浩二さんと堀内寿哉さんです。

写真は、松風さんと鈴木さん(右)と堀内さん(左)

技術の取得まで、3年かかると言われている『カッティングエンジニア』。
堀内さんは、決められた期間の中で以前レコードに関わっていたOBや、現役でやっている方に機械の使い方などの基本的なことを教わったとのこと。そして、それと同時に、レコードという『メディアの音』を知るために、レコードをたくさん聴いたそうです。いい音を知らないと、良いカッティングはできない、デジタルやCDとは違う、レコードの良さを知るということを大事にされたそうです。そして、前回の放送では、レコード盤ができるまでの流れを、ほんの少し伺いましたが、今週は、『カッティング』について、もっと技術的な面でのお話を伺いました。

☆カッティングについて
アルミにラッカーが塗られた『ラッカー盤』(金属板に塗装されているようなもの)に、ルビーやサファイアでできたカッティング用の針で音の溝(音源を流し、その音により、針が振動して溝が切られていく)を刻んでいく作業のことをカッティングと呼ぶそうです。ちなみに、溝の幅は、60~70ミクロンとのこと。そして、CDアルバムだと、大体20分ほどなので、決められたエリアに、約660本ぐらいの溝を切るのだとか。いかに効率よく、エリア内におさめるかという設計は、カッティングエンジニアのお仕事になります。こうした高度なエンジニアの技術によって、レコードは生まれています。

番組の後半は、鈴木さんと堀内さんへのご質問。

☆ものづくりで大切にされていること。
鈴木さんは、『アーティストの想いを届けること』。アーティストには、一曲一曲に伝えたい想いを持っているとのこと。鈴木さんは、その伝えたい音楽を理解して、共有して、その音楽をマイクや機材を使ってスピーカーから表現することを大切にされているそうです。もちろん、それには、それぞれのアーティストやプロデューサーとの相性も大切になってくるため、色々な人と出会うとのこと。こうして、広くいろいろな人と一緒にやっていけることが、この仕事の楽しいところなのだと、鈴木さんは思っているそうです。
堀内さんは、『”音”を扱う仕事ですが、それ以上に、”音楽”を扱うという意識』。ものづくりとして、きちんとしたものを作るという基本にプラスして、音楽を扱っているという意識が重要なのだと、堀内さんは考えているそうです。

☆これから必要だと思うこと。
鈴木さんは、『新しいメディアや新たな視聴環境を模索して、新しい技術へ挑戦していく』ということ。どんな状況や環境でも、感動できるような音楽を届けるということを常にしていくことが大事だと鈴木さんは思っているそうです。
堀内さんは、『伝統的なものをうまく現代に融合していく』ということ。レコードのような伝統的な良いものを現代だからできることとうまく合わせれば、伝統を継承していくと同時に、より良いものが生まれるのではないかと、堀内さんは考えているそうです。

そして、最後は、若き、エンジニアへ、鈴木さんと堀内さんからのアドバイス。

“自分を信じて、いろいろことに挑戦していって欲しい。失敗もプラスに変えて常に前を向いて走り続けるということが大切かと思います。―鈴木さん”

“いっぱい疑問をもって欲しい。それが普通だと思っていることでも、違う見方をしたら違う方向で解決できる方法もあると思うので、いっぱい疑問持つことで先に進めることができるような気がします。あとは、専門以外のことにもいろいろ広く目を向ければ、そこに何か今まで自分の専門では考えられなかったことが、他のところでは普通にやっていたりとかあると思うので、それが一つのアイディアになったりするのかなと思います。―堀内さん”

マニアにとってはたまらないアナログの世界ですが、若い世代にとっては新しいメディアとなります。
それを日本の音楽エンターテインメントの要の1つであるソニーが手がけるということは、さらなる展開が望めるのではないでしょうか?
音の匠たちのこれからの活躍、そして、生み出す作品。楽しみにしたいと思います。

鈴木さんと堀内さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/

https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年10月2日