2019年10月23日

第160回 株式会社YS NET 代表取締役 鈴木裕さん

現在「アーティスト/表現者たち」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週と来週は、2週にわたり、11月19日に世界同時リリースのゲーム「シェンムーⅢ」のプロデューサー株式会社YS NET 代表取締役 鈴木裕さんをお迎えしました。

株式会社YS NET 代表取締役 鈴木裕さん

鈴木さんのプロフィール

1958年生まれ。子ども頃か工作が好きで、高校生の時、ロックバンドがやりたくてクラシックギターをエレキギターに改造することもあった。
大学は岡山理科大学理工学部、電子理学科に入学。コンピューターで3Dの建築をする研究室に入った。大学時代は、学校に通いつつ、バンドやアルバイトをしてすごしていた。先に就職した友達の話を聞いてきて愚痴ばかりだったことから、仕事内容にこだわらず、趣味に生きようと思ったとのこと。そして、土日、しっかりとした休みが取れ、将来性も考え、プログラマーとしてシステムエンジニアを目指し大手企業ばかり受けていた。ところが、たまたま面接を受けたセガで、情熱あふれる面接官と出会い、会社に興味を持ち、大学卒業と同時に、1983年株式会社セガ・エンタープライゼスに入社。通常ならば、プロジェクトリーダーになるには7年ぐらいかかるところ上司に恵まれ、入社1年でアクションゲーム「チャンピオンボクシング」の製作を任された。これが成功を収め、入社2年目、1985年には世界初の体感ゲームといわれるバイクのロードレースをモチーフとした「HANG-ON(ハングオン)」を制作。当時のレースゲームとは違いよりリアルを追求したものとなった。そして、1993年世界初の3D格闘アーケードゲーム「バーチャルファイター」を制作。より立体的な動きが衝撃的で、当時、強いインパクトを残した。その1年後には「バーチャルファイター2」をリリース。単に、画面を見てゲームをやる時代から映画の中のように自分自身が主役になれる参加型のよりバーチャルな時代へと変化していった。その後も次々とゲーム開発をし、様々の賞を受賞する。1998年、「1998 コンピューターワールド・スミソニアン・アワード」を受賞。「バーチャルファイター」が日本ゲーム業界初の「情報・技術イノベーション 常設研究コレクション」に認定され、関係映像と資料が、スミソニアン総合博物館の国立アメリカ歴史的博物館に永久保存されている。2003年、AIAS主催サミットにて栄誉賞えである「Hall of Feme」を受賞。2008年に、株式会社YsNetを設立。2011年、GDCアワードパイオニア賞を受賞。

鈴木さんと松風さんをつなぐ、鈴木さんの代表作の1つ「シェンムー」について。
1999年にドリームキャストのゲーム「シェンムー 一章 横須賀」を、2001年に「シェンムーⅡ」を制作。その後、開発が止まっていた「シェンムー」は、2015年 クラウドファンディングで世界中のファンから支援を受け、スタートからおよそ8時間半後に当初の最低目標額である200万ドルに到達。累計支援金額は700万ドルに到達しているとのこと。世界中のファンの熱い視線を集めている「シェンムー」その第3弾「シェンムーⅢ」が世界同時に、11月19日に、PS4とPC版でリリースされる。

『体感ゲーム』について
1983年に「株式会社 セガ・エンタープライゼス」に入社されて以来、たくさんのゲームの開発をされてきた鈴木さん。セガの「体感ゲーム」のほとんどに関わっているとのこと。中でも「HANG-ON(ハングオン)」は体感ゲームの元祖となる作品。当時のゲームセンターではテーブルゲームが主流で、猫背で画面に向かいゲームするため、全体的に薄暗い印象だったり不良のたまり場のようなイメージを持たれることが多かったとのこと。そんなあまり良くないイメージを変える、外から見ても健全であると思ってもらえるようなゲームを作りたいと考え、体感ゲームは生まれたのだとか。こうして、体感ゲームは、新しいユーザー層を開拓し、ゲーム業界に新風をもたらしました。その後、体感ゲームは、進化し続け、一方向だけの動きが、ハードの進化により、左右にも動けるようになったり、今では全方向に動けるようになったりと、ゲームの幅は、どんどん広がっています。

ちなみに、「HANG-ON」はこのような筐体に乗ってゲームができました。
 こちらは、模型なんですけど・・・

『アーケードゲームの「バーチャファイター」』
1993年に大ヒットを果たし社会現象となった格闘技ゲーム。1998年アメリカ・スミソニアン協会の「コンピューターワールドスミソニアン・アワード」を受賞し、日本ゲーム業界初の「情報・技術イノベーション 常設研究コレクション」に認定され「1998イノベーションコレクション」として関係映像と資料が永久保存されています。ちなみに、鈴木さんはスティーヴン・スピルバーグの息子さんがバーチャファイターのファンであったことからサインを求められたり、プログラマーとしてビル・ゲイツに会いたいと言われ、実際に会って写真を撮ったこともあるのだとか。世界の著名人にもその名が知れ渡っているまさにレジェンドエンジニアなんです!

番組の後半は、『シェンムー』のお話。

『シェンムー』とは
家庭用ゲーム機ドリームキャストで遊べるゲーム。鈴木さんがディレクターとして、1999年に「シェンムー 一章 横須賀」、2001年に「シェンムーⅡ」が開発。そして、18年の時を越え、その第3弾!「シェンムーⅢ」が今年の11月19日に発売されます。鈴木さんはギネスワールドレコーズを10個持っていらっしゃり、その2つは、この「シェンムー」での記録とのこと。そして「シェンムー」の主人公芭月涼の声優を務めているのが松風さん。また、このゲームのモーションキャプチャーも、松風さんが実際に行っています。

次回は、この「シェンムー」のお話について、更に深くお話を伺っていきたいと思います。お楽しみに!

鈴木さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年10月23日

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