2019年12月4日

第166回 水族館プロデューサー 中村元さん

現在「アーティスト/表現者たち」をテーマにお届けしているA-LABO INDEX。
今週と来週は、水族館プロデューサーの中村元さんをお迎えしました。

水族館プロデューサー 中村元さん

中村さんのプロフィール

1956年、三重県出身。1980年、成城大学経済学部でマーケティングを専攻。卒業後はメディア関係の仕事をしたいと教科書を作る会社に入社した。しかし、「これはメディアの仕事ではない」と感じ転職。「水族館も見せて伝えるメディアみたいなもの」と考え、地元の鳥羽水族館に入社する。水族館での仕事は、思っていた以上にメディアの仕事であり、且つ、マスコミとの関係も大切と実感し、水族館としては日本で初の広報担当になる。

30代の頃、再び大きな転機がやってくる。調査活動のために訪れたマゼラン海峡で船が大嵐で遭難。一人、最後まであきらめずに舵を取る船長の姿を見て、この時以来、「いつ死んでも納得できる人生」を人生テーマに掲げる。

テレビ番組「わくわく動物ランド」に出演したり、メディアで発信してラッコブームなども作り、2002年、鳥羽水族館副館長まで務めて退社。水族館プロデューサーとして、独立し、サンシャイン水族館の「天空のペンギン」水槽をはじめ、新江ノ島水族館や、広島のマリホ水族館など、さまざまな水族館をプロデュース。大胆で、個性的な展示で人気水族館を数々誕生させてきた。

現在、国内の複数の水族館でアドバイザーを務め、今年6月には全館を自ら足で訪問取材し、各水族館の見どころや楽しみ方を紹介した本『中村元の全国水族館ガイド125』を出版。「水塊」という独自の表現で、癒しと好奇心をもたらす展示の秘密を解き明かしている。他にも、日本バリアフリー観光推進機構 理事長、伊勢志摩バリアフリーツアーセンター理事長も務めている。

数々の水族館をプロデュースされていきた中村さんですが、もともとは、メディア関係のお仕事を希望されていたため、水族館には、興味なかったとのこと。(魚は食べる派)「水族館は見せる仕事、つまりメディアなんだ」と、自分を納得させて働いていたそうです。そんな中、実際に働いていると、水族館は、思っていた以上に、メディアに繋がるお仕事であることが、判明。しかも、水族館では、魚の知識を持ったスタッフしかおらず、メディア力がある人は誰もいなかったため、自分が一番になれる、と思ったのだとか。

(水族館での日常は、魚に詳しいスタッフにとっては、当たり前の光景でも、一般の人にとっては、知らなかったり、面白いもの。それは、中立の立場で感じることができる中村さんだから気が付けたこと。)

こうして、中村さんは、貴重な映像を撮ってマスコミに送ったり、水族館の魅力を伝える展示を考えたりと、水族館でメディア関係の活動を積極的にされます。テレビ番組「わくわく動物ランド」での映像や、写真は、国内のみならず、中村さんの撮ったものばかりだったそうですよ。

そして、番組の後半では、こちらの本をご紹介。

☆『中村元の全国水族館ガイド125』

今年6月に発刊された中村さんの著書で、実際に中村さんが訪れ、取材、写真を撮った場所が掲載されています。この本では、中村さんが、近年の水族館の魅力を表すために創作した言葉『水塊(すいかい)』という表現されています。

『水塊』= 海や、川など、自然をそのまま切り取ってきたようなリアルさ

『水塊度』が高いほど、より、リアルな自然を感じることができるという意味。そこにあるのは水槽ではなく、自然の一部なんだと感じてもらえることが大事だと、中村さんは考えているそうです。

実際に足を運び、取材と撮影をした、中村さんガイドブック。他にはない、リアルな水族館の魅力が詰まった一冊です。

インタビューのフルバージョンでは、中村さんが、鳥羽水族館で、飼育員をされていた時のお話や、サンシャイン水族館の『天空のペンギン』をはじめ、中村さんがプロデュースされた水族館のお話が詳しく聴くことができます。(大変だったことトップ3など・・。)ぜひチェックしてみてください!

中村さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。(準備中です)
https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

by vivi

投稿者 : alabo|2019年12月4日

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