2020年1月21日

第172回 グローリー株式会社 越智康雄さん

A-LABO INDEXは、3か月おきにテーマに沿ってお届けしておりますが、
今年2020年1月から3月のテーマは『2020の技術』

今週と来週は、グローリー株式会社 越智康雄さんをお迎えしました。

グローリー株式会社 国内事業本部 販売企画統括部
生体・画像認識販売企画一部 部長 越智康雄さん

【グローリー株式会社について】

グローリー株式会社の前身、「国栄機械製作所」が現在の兵庫県姫路市で創業されたのが、1918年のこと。ちょうど日本の一般家庭に電灯が普及し始めた頃で、国栄機械製作所は生産拡大が進む電球の製造装置を修理する工場として事業をスタートさせた。
日頃から自社製品の開発を目標に掲げてきた国栄機械製作所は、縁があって大阪造幣局から、硬貨計数機を作ってほしいと依頼を受け、1950年に国産初の硬貨計数機を開発。この計数機を大蔵省造幣局へ納めた事をきっかけに通貨処理機事業への歩み始めた。その後、硬貨自動包装機、千円紙幣両替機、たばこ販売など、次々と、国産第一号製品を開発し、グローリーは日本における通貨処理機のリーディングカンパニーとしての地位を確立した。
こうした事業を展開しながらグローリーが培ってきたのは、硬貨や紙幣などを正確に見分ける「認識・識別技術」と硬貨や紙幣を1枚ずつ正確かつ高速に処理する「メカトロ技術」。これらの技術を生かし、グローリーは今や世界27か国に現地法人を持ち、世界100か国以上で製品やサービスを販売するグローバル企業へと成長してきた。
そして、その他にも、病院で患者さん自身による診療費の支払いを可能にした「診療費支払機」。また、選挙の開票作業の人件費削減とスピードアップを実現する「自書式投票用紙分類機」、さらに、外食産業の業務効率化に貢献する「券売機」など、多岐にわたる製品を生み出している。

グローリー株式会社のHPはこちらから → https://www.glory.co.jp/

≪グローリー株式会社、2つのコアテクノロジー≫

☆「メカトロ技術」と「認識・識別技術」☆

グローリー株式会社はお金を数える(扱う)機械やシステムの製造メーカーの会社として知られています。私たちにとって身近なもので例えると、自動販売機やコインロッカー、ゲームセンターの両替機など。また、硬貨計数機や、硬貨包装機、千円紙幣両替機などの第1号を誕生させたのも、グローリー株式会社なのだとか。硬貨や紙幣などを正確に見分ける「認識・識別技術」と硬貨や紙幣を1枚ずつ正確かつ高速に処理する「メカトロ技術」。この2つがグローリー株式会社の2つのコアテクノロジーなんです。

そして、今回、詳しくお伺いするのは、「認識・識別技術」のお話。

☆顔認証について。どうやってしているのか。

最初に、画像で取り込む。画像の中にいくつ顔があるか、どんなサイズの顔か、マスクをしているのか、など、いろんな要素で、顔として認識できるものを拾い、顔を検出します。次に、どこを見てその人かというところを判断。ちなみに、判断するのは、顔を中心に、額の上の部分から、顎の下の部分で、ちょうど正方形ぐらいになる部分とのこと。ここを中心に、認識をかけるそうです。つまり、髪型や、髭は関係ないのだとか。もちろん、PCや、CPUなどの、機械の処理系のスペックが上がれば、体全体、背丈、顔のサイズなど、いろんな周辺の情報を入れることで、さらに制度を高めることはできますが、ある一定の与えられたスペックで動かないと商品にならないとのこと。そのため、顔を中心とした範囲を見ることが最も必要なエンジンなのだそうです。

☆顔の判断について

人間は、誰もが、ある一定の「平均顔」を自分の頭の中に持っているとのこと。その「平均顔」を基準にして、相手の顔を認識しているそうです。(例えば、「目が大きくて可愛い」、「鼻が高い」、「〇〇に似ている」など。)顔を判断するシステムも、人間と同じで、この「平均顔」を作り、基準にしているのだとか。「平均顔」と比べて、取り込んだ画像の顔のパーツ(目や、鼻の位置など)に差異があるかを見分けるそうです。

☆グローリーの顔認識システムは「変なホテル」にも。

グローリーの顔認識システムは「変なホテル」でも、取り入れられているとのこと。競合他社が強い中、人とのご縁で「変なホテル」の担当者さんからチャンスをもらったのだとか。相手側の要望や、譲れないポイントと自分たちの技術をうまくすり合わせながら、着地させていくことは、とても難しかったそうです。一般的には、事前に登録してある顔との差異から、認証するのシステム。しかし、「変なホテル」からは、その場でとった写真で認証することを要求されました。しかし、こうした難しい技術は会社の評判を落としかねないという大きなリスクを抱えています。それでも、その当時のチームは、「ぜひやってみたい」と意気込み、会社が一丸となり、大きなプロジェクトとなったそうです。

セルフレジなど、無人化が当たり前になってくる時代は、もうすぐそこ。認証システムについて、お伺いしたいことはまだまだたくさんありますが、このお話の続きは、また来週。お楽しみに!!

越智さんのインタビュー。そして、これまでのレジェンドエンジニアのインタビューフルバージョンは、セントラルエンジニアリング株式会社のオフィシャルサイトから「レジェンドエンジニアの声」で、お聴きいただけます。

https://www.central-eng.co.jp/
https://www.central-eng.co.jp/legendengineers

 

by vivi

 

 

投稿者 : alabo|2020年1月21日

« blogトップ »