2017年3月27日

#103 3月24日放送分 日中関係

今回のテーマは、

「日中関係を考える!」でした!

 

今、日本の外交力が試されている!

先週、安倍首相はドイツ、フランス、イタリア、ベルギーを訪れ、首脳会談を行いました。

 

そして来月下旬には、ロシアを訪問して、プーチン大統領との会談も控えています。

北方領土問題が進展するのか注目されています。

 

日米同盟のパートナーであるアメリカは、トランプ政権誕生後、

TPP(環太平洋経済連携協定)から離脱を発表しています。

 

4月に来日するペンス副大統領は、TPPに代わって、

日米2国間のFTA(自由貿易協定)を求めてくる可能性があります。

 

そしてアジアに目を向けますと、北朝鮮の弾道ミサイル発射で、緊張状態が続いています。

金正男氏が暗殺されるという衝撃的な事件もありました。

 

今年、日中国交正常化45周年を迎える中国とは、度々歴史問題と領土問題でぶつかっています。

日中の経済関係は、世界全体に大きな影響を与えます。

 

韓国では、朴槿恵大統領が罷免され、大統領選挙が行われます。

(以上、3月3日 日本経済新聞 電子版 参照)

 

今年は、ドイツやフランスでも大統領選挙が予定されています。

 

目まぐるしく世界の情勢が変わっていく中で、日本は世界の国々と

どのように付き合っていけばいいのでしょうか?

 

ということで今回は、「日本はどこの国と仲良くすればいいと思いますか?

その理由は何ですか?どうやって仲良くすればいいですか?」という質問を

リスナーに投げかけ、座談会をしていきました。

 

姉妹都市という制度!

仲良くしたい、仲良くしようとするならば、やはり相手の国のことや国民のことを

理解する必要があります。

 

そこで、国境を越えて、自治体とその住民がお互いの発展のために

人の行き来や情報交換をする制度があります。

 

“姉妹都市”という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

 

異文化を越えて、地域社会同士が交流し、姉妹都市として連携することはとても有益です。

 

世界で最初の姉妹都市は、

1893年アメリカ・ノースカロライナ州“ニューベルン”とスイスの“ベルン”でした。

 

地名からも分かるように、アメリカのニューベルンは、

1770年にスイスのベルンからの移民によって作られた町でした。

 

日本で最初の姉妹都市提携は、1955年の“長崎市”とアメリカ・ミネソタ州“セントポール”でした。

(以上、国際交流基金日米センター 姉妹都市交流ブックレット 参照)

 

自治体国際化協会によりますと、3月2日現在で、日本全国都道府県・市区町村の

姉妹都市提携数は、“1702件”にのぼります。

(ただし複数の自治体の合同提携件数も含まれます)

 

国の外交とはまた違って、こうした市民レベルの交流こそ、

お互いの国のことをよく知ることができるチャンスではないでしょうか?

 

三味線サイトが熱い!

インターネット上の交流サイト「国際三味線協会 Bachido(バチ道)」は

三味線に関する情報交換を行っています。

 

三味線の音色や奏法に興味を持つ外国人はいますが

周囲に指導者や楽器がないといった人が多いことから、2011年に立ち上がりました。

 

当初は50人程度のコミュニティーでしたが、現在は会員が2000人ほどいるそうです。

 

登録者の半数以上はアメリカ人で、その他ポーランド、バミューダ諸島、プエルトリコなど、

様々な国の愛好者がいます。

 

サイトで知り合った有志が、津軽三味線世界大会に出場し、団体の部で優勝したこともあるそうです。

(以上、3月3日 東京新聞 参照)

 

≪ゲストコーナー≫

元国会議員日中友好会館会長江田五月さんをお迎えして、

「日中関係」についてお話を伺いました。

 

江田さんはおよそ50年前に、千葉市の天台に住んでいたことがあるそうです。

 

日中友好会館とは?

江田さんが会長を務めている日中友好会館は、主要な日中友好7団体のうちの1つで、

ビルを持ち、様々な実業を展開している公益財団法人です。

 

青少年交流、中国人学生寮、語学学院、ホテル、美術館、テナント業を運営し、

それで得たお金を日中の交流に役立てています。

 

とりわけ盛んなのが“青少年交流”です。

中国から若い人を呼び、また日本から若い人を中国に送っています。

 

政府の予算で、中国の人たちを日本に呼び寄せ、

全国にホームスティしてもらっています。

 

例えば、ホームスティ先で、中国の高校生が日本の高校生とその家族と交流するなど

人と人との繋がりを結びつけていく仕事です。

 

中国との縁は?

江田さんは、戦争が始まった昭和16年の生まれです。

 

江田さんの父親は、戦争に反対したために刑務所に2年数カ月入れられてしまったそうです。

出所後も厳しい監視がありました。

 

当時は、戦争に反対するなどということは、“けしからん!”と言われ、

最前線の危険な戦場に送られる可能性もあったため、

江田さんが2歳のときに、家族で伝手を頼って中国へ渡りました。

 

2年間過ごしたそうです。

 

あるとき、日本人だからと言う理由で何か隠しているのではないかと疑われ、

お父さんはムチで叩かれ、背中がミミズ腫れになって帰ってきたことがあったそうです。

 

しかし後になって、その疑いは晴れ、そのとき奪われたものがすべて戻ってきたそうです。

 

中国から帰国した

終戦直後、北京の奥地から、父親が柳行李を背負い、

母親は生まれたばかりの弟さんを背負い、4歳の江田さんを連れて天津へ移動しました。

 

そこから船に乗って、長崎の佐世保に帰ってきたそうです。

 

つい少し前まで戦争をしていた中国から無事に帰国できたということは

たくさんの中国の方々にお世話になったからだと、江田さんは思っています。

 

日中関係は良好か?

今年は“日中国交正常化45周年”です。

 

45年前は国旗を焼き打ちするなどの事件がありました。

しかし、これではいけないと国交を正常化し、平和友好条約を作ってきました。

 

45年の間で一番悪い状況だったのが、領有権を巡る“尖閣諸島問題”の時期でした。

 

そのため、5年前の40周年では、経団連が中心となって、

全国で数々の祝賀行事が予定されていましたが、一斉に取り止めになってしまいました。

 

私たちも隣人と揉めることがあります。

でも、本気でキレて「表に出ろ!」となってはダメです。

 

話し合いで、うまくいい関係を築いていかなければなりません。

 

いい関係を築いていくためのテストとして揉め事はあると思えばいいそうです。

 

現在も日中間には、揉め事はありますが、

そういう中でも、いい関係を作っていこうという機運も出てきているそうです。

 

解決できないことは、脇に置いておくこともできます。

 

関係改善に必要なことは?

国と国とには、何らかの揉め事があります。

 

ですから揉め事を担当する人は、そのまま揉めていても仕方がないですが、

だからといって、1人1人が、何か揉めるということにはなりません。

 

国と国との関係のほかに、民間のとりわけ若い人が仲の良い関係を作ることが大事だそうです。

 

友だち同士、経済関係、文化の交流…そうしたことを大切にすることで、

関係改善が進み、後から政治がついてくればいいそうです。

 

漢字を使う者同士

中国のある団体が、世界中の政治家OBを集めて、話し合いを行ったそうです。

 

北京から地方都市を訪ね、中国人の生活を見て回ったときに、

公民館で漢字を教えている場面に遭遇しました。

 

そこの先生が孔子の論語である

「有朋自遠方来、不亦楽乎」(朋有り遠方より来たる、亦た楽しからずや)と書きました。

 

江田さんが「それは私たちのことですね」と言うと、

その場にいたカナダ人が「なぜ日本人が中国人の書いたことを分かるのか?」と驚いたそうです。

 

日本と中国は隣国であり、お互いに漢字も使っています。

ですから非常に近い関係であるはずなのに、私たちは普段そのことに気付いていません。

 

そのことを日中両国の人たちが常に思い出して欲しいそうです。

 

中国の若者の意識は変わった?

青少年交流で来日した若者に作文を書いてもらうそうです。

 

それには、ホームスティ先で日本人家族と寝食を共にして楽しく過ごし、

別れるときには涙が出たというようなことが書いてあるそうです。

 

交流をすると分かり合うことができます。

 

政治もそういうことを大事にし、それを基礎にして作り上げていかなければならないそうです。

 

国と国とだけではなく、基本は人と人なのです。

 

中国に行く日本人が少ない

中国から日本に行く人は多いのですが

日本から中国へ行く人は少ないそうです。

 

日中友好会館は、日本の政府のお金で交流を行っています。

一方、中国政府はその点に関しては予算をつけていないそうです。

 

また、”PM2.5“による大気汚染や日本料理店の”焼き打ち“なども過去にあったことから

日本人が中国へ行きたがらないという理由もあります。

 

付き合ってみれば分かる部分も出てくるので、

是非日本からも中国へ行って欲しいそうです。

 

中国人は日本のことをどう思っているのか?

日中で世論調査を行うと、お互いに“嫌い”という回答が圧倒的になります。

 

しかし日本に来た中国人の中には、日本人&日本のことを

“清潔”、“優しい”、“礼儀正しい”と思っている人たちも少なくないそうです。

 

若い世代に目を移すと、中国の若者たちは今の日本文化にものすごく興味を持っています。

人気のアニメやアイドルに詳しいそうです。

 

衛藤さんによると、中国から乃木坂46の握手会にわざわざ来てくれるファンもいるそうです。

 

江田さんが感じる中国のいい部分

中国人はおっとりした、大陸的なイメージがあるそうです。

 

戦争でそれまで殺し合っていたのが、終戦後すぐに江田さんたち家族を助けてくれて、

日本まで帰してくれたという体験から、そのように感じているそうです。

 

中国の経済格差

上海にはビルがたくさん建っています。

儲けている人はバンバン儲けて、日本に来てマンションを買っています。

 

一方、田舎のさびれた地域では食うや食わずの人たちが多く存在します。

 

かつて最高指導者だった鄧小平は、儲けることができる人はとにかく儲けて、

それにみんなで付いて行こうというような政策を取ったために、弊害が出ました。

格差の是正よりも経済の成長を優先させたためです。

 

それでも最近、田舎の小学校で、下校時に子どもを迎えに来ている父母の姿が見られるようになったそうです。

かつての中国では、そんなことができる状態ではありませんでした。

 

格差はあり、不満はありますが、全体的に生活は上がっているので

これまでの中国共産党の政治をひっくり返そうというような事態までにはなっていないそうです。

 

とはいえ、インターネットの時代なので、外の世界の情報も分かりますし、

国内の交流も行われるので、中国共産党幹部も威張ってばかりはいられないそうです。

 

北朝鮮に対する中国の役割とは?

少ないながらも北朝鮮と仲の良い国があります。

 

“マレーシア”は仲が良かったのですが、“金正男暗殺事件”もあり、今は微妙な関係にあります。

 

“モンゴル”も仲が良い国のひとつで、ウランバートルでは

北朝鮮に拉致された横田めぐみさんのご両親がお孫さんと対面を果たしています。

 

それは、モンゴルの政府が、日本と北朝鮮の間を取り持ってくれたので実現しました。

 

中国はそうした国よりも、もっと北朝鮮に対して影響が強い国です。

 

しかし最近は、北朝鮮の横暴に、中国も説得するのは無理だと腹をくくり始めているようですが、

まともな道に戻るように働きかける役目を担って欲しいそうです。

 

中国にとってのトランプ政権は?

アメリカ国内にある不平不満、分断、敵意をあおって誕生したのがトランプ政権だそうです。

 

トランプ政権は中国と仲良くしたいと思っているそうです。

中国もまたできればアメリカは敵対したくない相手です。

 

ですから実は、見えないところで米中が手を握っているのではないかという説もあるそうです。

 

南シナ海を巡る問題

中国が人工島を建設した南沙諸島、南シナ海の領有権を巡る問題も緊張状態にあります。

 

中国は自分たちの領土だと叫ぶ根拠として、昔こういう線が引かれていた地図があったと

主張しますが、実はその線が繋がったものではなく点だったそうです。

 

主張は主張として訴えることは構いませんが、それを実力で実現するというのは問題です。

 

問題を先送りにしたり、別のところに仲介を委ねるなどの方法もあります。

 

南シナ海の領有権を巡っては、アメリカと中国、フィリピンと中国、

東南アジアの国々と中国といった局面がありますが、日本がどういう立場を取るかもポイントになってきます。

 

すべての国が中国に反対を唱えているだけでなく、解決に向けて果たす役割というのもあるそうです。

 

尖閣諸島問題

歴史的にも、国際法においても、日本の領土であり、

領土問題そのものが日中間には存在しないというのが日本の立場です。

 

しかし、別の国には別の国の立場があることを忘れてはいけないそうです。

 

沖縄の船が嵐にあって中国に流れ着いたときに、

災難にあった日本人を中国の船が送り返してきました。

 

尖閣諸島を通るときに、日本人はじっと静かにしていたそうですが、

伊江島の辺りまで来ると、「帰ってきたぞー」と騒いだそうです。

 

日本人はあそこを領土だと思っていなかったから、静かにしていた。

だから尖閣は自分たちの領土だと中国は主張しているそうです。

 

お互いの主張がぶつかったときには、「表へ出ろ!」と衝突するのではなく、

何か別の方法を考えることが大切です。

 

今後の中国はどうなる?

この秋に5年に1度の“共産党大会”が開かれます。

 

”習近平”体制が仕上がってくることが予想されますが、中国もネット社会により

国民の意向は無視できない状況です。

 

”李克強”首相との関係もあり、いろいろあるのではないかと江田さんは考えています。

 

中国の人口は13億人です。国土も広大です。

 

習近平氏ひとりですべてに目を配り、まとめていくというのは無理なので、

みんなでまとまって協力していくことになっていくそうです。

 

日本人の多くは民主主義がいいと思っています。

選挙もあったほうがいいと思っていますが、日本の政治もなかなか複雑な状況にあります。

 

一方、中国は選挙もなく、国家主席がいますが、

そういう体制の中で事がどう動いていくかを見てみると、また違った見方ができるそうです。

 

多様性を持とう!

ここの国はこうだというイメージは、非常に大ざっぱなものです。

 

そのイメージだけで付き合おうとすると、仲良くなることはできません。

 

日本人は多様性を否定する傾向が強いそうです。

 

これからは多様性を認め合い、絆をつくっていくことが大切です。

 

≪今週の金のつぶやき≫

その局面を楽しみ、問題があることを楽しむという江田さん。

 

日中間が抱えている問題は、簡単には解決できないかもしれませんが、

若い中国人留学生たちと接することで、人と人との繋がりによる歩み寄りの可能性を十分に感じているようでした。

 

ストレス解消は、庭の草取りというのは意外でしたね。

今後も人と人とを繋ぐ草の根運動で、日中間の交流がスムーズに進むことを期待しましょう!

 

さて、不思議な中華料理店に行ってきました。

その店は、普通のマンションにあります。

入口もいたってマンション。人の家を訪問する感覚なのです。

 

表札には、日本人の名前が書いてあるので、一瞬場所を間違えたかと思うほどです。

 

ドアを開けてビックリ!?

 

なんと、赤をベースにした店内には、大勢の人の喧騒と、

何かを炒めている豪快な音が響き渡っているのです。お目当ての場所に辿り着きました。

 

とにかく料理が美味しくビールが進み、いい店を発見したと喜んでいたのですが、

ある瞬間から咳が止まらなくなったのです。

 

すると、両隣の人、いやカウンターに座る全員が咳き込んでいるではありませんか?!

 

おしぼりを口と鼻に当て、咳を抑えながら、あることに気付いたのです。

そう厨房で炒めている何かの煙とニオイが、我々の喉を刺激していることを…。

 

これは相当辛い。

ビールで咳を鎮めながら、煙とニオイだけで辛さを感じるこの料理の恐ろしさに震えがきました。

 

誰がこんな激辛料理を頼んだのだろうと思っていると、

炒められていた料理は、フライパンから器に移され、こっちに来るではありませんか。

 

えーっと、驚くと同時に、連れが注文していたことに気付いたのです。

 

見た目は、唐辛子系の赤みもなく、まったく普通の料理にしか見えなかったので、

ひと口食べてみると、とても美味しいのです。

 

これはイケると、さらに何口か食べ、おかわりを盛り付けたときでした。

辛い!舌が痛い!痺れる!胃が暴れている!

 

辛さが後からやってきたのです。

 

さすがは、煙とニオイだけで、我々の喉を攻撃しただけのことはあると妙な感心を致しました。

 

それでも、やみつきになる美味さでした。

 

辛いモノを摂取した翌朝は、辛さでお尻がヒーヒーとなる人がいますが、

そういう人は昼間になると、いつも通りに戻っています。

これを我々は、“日中肛門正常化”と呼んでおります!(お粗末っ)

 

次回3月31日は、お笑い芸人たかまつななさんをお迎えして、

「分かりやすい政治」をテーマにお送りします!

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2017年3月27日

2017年3月24日

今夜の金つぶ!テーマは「日中関係」

金曜つぶやきショー、略して“金つぶ”!

テレビや新聞のニュースとはちょっと違う、

ラジオならではの「今、知りたいこと」を、

毎週一つのテーマに絞って、じっくりと時間をかけて、

リスナーの皆さんと一緒に考えていきます!

 

今夜のテーマは、

「どこの国と仲良くしたいですか?

       その理由は何ですか?

                          仲良くするにはどうすればいいですか?」

 

7時20分過ぎからは、ニック土屋さんの「金つぶITニュースWEB」

インターネットで飛び交う、今週1週間のIT、科学、経済のニュースから

独自の目線でピックアップします!

 

7時37分からは、

元国会議員で日中友好会館会長江田五月さんをお迎えして

「日中関係」についてお話を伺います。

 

そして8時32分からは、衛藤美彩のコーナー

「みさみさーくる!」です!

 

メッセージもお待ちしてます!

メールは kintubu@bayfm.co.jp まで!

江田さんへの質問もどしどし送ってください!

今夜も7時から座談会です!

投稿者 : kintubu|2017年3月24日

2017年3月19日

#102 3月17日放送分 情報銀行

今回のテーマは、

「情報銀行って何?」でした!

 

アンケート答えている?

皆さんは、アンケートに回答することはありますか?

 

例えば、お芝居、ライブ、コンサートなどで、アンケート用紙に感想を書くことがあります。

 

また、飲食店では、お客様アンケートというのがあります。

消費者の声をすくい上げることで、お店がより良いサービスを提供できるように活用しています。

 

そして、簡単な質問に答えることで、ポイントや現金、電子マネーをもらえる

ネット上のアンケートサイトなどもあります。

 

アンケートによって情報を分析し、企業などではマーケティングに活かしていますが、

最近、政府は膨大な私たちの個人情報を一括管理して、ビジネスに活用をする

“情報銀行”という構想を進めています。

 

一体、情報銀行とは何なのでしょうか?

その構想によって、私たちの生活はどう変わっていくのでしょうか?

 

ということで今回は、「あなたはアンケートに答えたことありますか?

どんなアンケートに回答していますか?正直に答えたり、書いたりしていますか?」

という質問をリスナーに投げかけ、座談会をしていきました。

 

個人情報を活用する!

自分の“購買履歴”“健康情報”などを一括して管理する“情報銀行構想”

政府が進めていますが、“個人情報”というと、誰もがどこにも出したくない、

できれば秘密にしておきたいと思うのが普通です。

 

しかし、情報銀行は、個人情報をどんどん活用していこうというシステムです。

 

情報銀行を提唱している、東京大学空間情報科学研究センターの柴崎亮介教授によると、

銀行にお金を預けることで“利子”が付くように、情報銀行は利子の代わりに、

預けたデータを活かした“サービス”“情報”が個人に返ってくるそうです。

 

購買、健康、趣味、スケジュールといった人に関わるデータを“ライフログ”と言います。

これを組み合わせて分析すると適用範囲が広がっていくそうです。

 

例えば、健康に関心がある人ならば、通院や飲んでいるクスリ、食事のデータという

ライフログを組み合わせれば、今後かかりそうな病気という情報がかえってきます。

 

このように個人のライフログを預けて、健康予測のサービスを受ける人が増えると

病気にかかる人が減って、日本の医療費を下げることができる可能性もあるそうです。

(以上、2月24日 日経コンピューター 参照)

 

≪ゲストコーナー≫

ITメディアクリエーターニック土屋さんに、「情報銀行」についてお話を伺いました。

 

どういうシステムなのか?

昨年9月、安倍首相を本部長とするIT総合戦略本部の下にデータ流通環境整備検討会が設置され、

そこで情報銀行の議論が本格化しました。

 

情報銀行は、“購買履歴”“金融資産”“携帯電話の位置情報”といった個人情報やデータを、

“本人の同意”を得て管理し、情報を求める企業に提供するサービスです。

 

ですから強制ではなく、預けたい人が預けます。

 

なぜ、議論されるようになったのか?

“Google”“Amazon”などのアメリカ企業は、膨大な顧客データを活用し、

市場で“ひとり勝ち状態”になっています。

 

それに比べて、日本は大きく遅れをとっています。

このままでは、孤立してしまう可能性もあります。

 

ですから、改めてデータを収集し、それを活用していく重要性が議論されるようになりました。

 

進まない理由とは?

日本は“個人情報保護法”がうまく機能しているため、

逆に個人のデータを活用するということがなかなか進みません。

 

必ず、“プライバシーの保護”をどうするのか?という点が問題になってくるからです。

 

それでは、海外に取り残されていくばかりです。

 

そこで“国”を挙げてプライバシーを守りながら、個人情報を活用できる仕組みづくりに着手しようというのが、

情報銀行構想でした。

 

インターネットで便利になったこと

①インフォメーションテクノロジー

日々のニュースや話題が瞬時にいつでもどこでも取れるようになった。

 

②コミュニケーションテクノロジー

連絡、コミュニケーションがいつでもどこでも取れるようになった。

 

③ファイナンシャルテクノロジー

お金をいつでもどこでも移動できるようになった。

 

これらの技術は、自分に合った情報や連絡、お金が選ばれているからこそ

便利になりました。

 

自分用に選別された情報だからこそ価値があるのです。

 

例えば、このジャンルのニュースをよく見ているから、こういうニュースも興味があるのではないかと

レコメンドされるため、自分の知りたい情報を手にすることができるようになりました。

 

つまり、インターネットが一番活用されているのは、私たちの情報ややりとりの履歴情報であり、

そのビッグデータにこそ、便利の源があったのです。

 

すでに個人情報は吸い上げられている!?

GoogleやAmazonは、知らず知らずのうちに、そうした情報を蓄積、分析、活用して、

利用者の満足度を向上させるサービスを展開しています。

 

自分と似たような趣味嗜好を持つ人、同じような境遇の人が、

よく読む記事、本、よく買っている商品などの情報を知らせてくれます。

 

しかも、AI(人工知能)を活用することにとって、より細かい分析が可能です。

 

一方で、そうした個人情報の漏えいの危険を考えると誰もが預けたくないと思いますが、

GoogleやAmazonを利用している私たちの情報は、すでに海外に流出しているのです。

 

情報銀行の仕組み

個人から預けられた情報を運用して、それを利用した企業からその利用料を取って、

その一部を個人に還元します。

 

預かる情報というのは、“ネットショッピング”での“購入履歴”

“クレジットカード”“利用履歴”だそうです。

 

銀行にお金を預けると利子がつくように、情報銀行に個人情報を預けると

ポイントが付くなどサービスを受けられます。

 

GoogleやAmazonとの違い

すでに先行しているGoogleやAmazonは、全世界が舞台です。

 

情報銀行は日本中心で、日本人の情報を収集します。

日本に特化するので、質が良くなるそうです。

 

また、Amazonなどは利用者が30~40代が中心なので、

日本の高齢者世代のデータが集まりにくい状況にあります。

 

一方、情報銀行は60~70代のレコメンド情報が厚めになる可能性が高く、

他国に十分対抗できるものになるそうです。

 

浸透させるためには

昨年1月にスタートした“マイナンバー”との連携も検討されています。

 

個人向けのサイト・“マイナポータル”のデータを情報銀行でも活用しようという

計画があるそうです。

 

マイナポータルは、自分の活用履歴や行政からの通知を閲覧することができます。

こうした情報とも連携していくと、日本人のためのシステムが出来上がってきます。

 

一方で、政府が主導で行っていくので、勝手に個人情報を集められなくなるのではという

懸念もあります。

 

海外では?

イギリスの“midata”、アメリカの“Mydata”、フランスの“MesInfos”といった

情報銀行が活用され始めていますが、まだ大きな成果は出ていないそうです。

 

情報銀行が抱えている課題は?

セキュリティー面において、安心して便利に使えるかどうかは重要です。

 

なかなか進まなかった情報銀行という仕組みを、国が主導になることで

突破口を見出そうとするのが、今回の目的だそうです。

 

マイナンバーも、情報銀行も活用していくうちに、みんなが「けっこう便利」と思うようになると、

普及していきます。

 

メリットを実感することが大事です。

そうした仕組みをやりたがらないでいると、海外の市場に負けてしまいます。

 

私たちがどこまで寛大な心を持って国に協力していけるかどうかという姿勢も

情報銀行を推進していくポイントになってくるそうです。

 

歯の銀行

最後に、こんな銀行を紹介しました。

あなたは“ティースバンク”というのをご存じでしょうか?

 

ティースバンクというのは、自分の“歯を半永久的に保存”できる銀行です。

 

矯正治療で抜いた歯や親知らずなどの歯を冷凍保存しておき、

将来的に自分の歯が、虫歯や歯周病などで失われたときに移植します。

 

2004年に広島大学によって事業化されて、全国におよそ400軒の協力歯科があります。

 

2013年のデータによると、移植の成功率は“87%”と高確率になっています。

ちなみに、”20年間”の保存で、1本あたりの費用はおよそ”10~13万円”だそうです。

(以上、1月16日 歯の教科書 参照)

 

技術の進化で、様々なものを預けて、残していくことが可能になっていますが、

あなたはどんなこと、どんなモノを未来に遺しておきたいですか?

 

≪今週の金のつぶやき≫

情報銀行という聞き慣れないワードでしたが、

国が主導して進めていくこともあって、これから先、取り上げられてくることも

増えてくるかもしれませんね。

 

日本人は個人情報と聞くと、漏洩するのではと危機感を持ってしまうので、

普及にはまだまだ課題が多いと思いますが、

医療費の削減、経済の活性化、利便性の高いサービスといったメリットも期待できるので

今後どこまでシステムが浸透していくのか注目です。

 

さて、わたくしのような才能のない作家は、ただ台本を書いていればいいというものでもなく、

様々な仕事をさせられることがあります。

 

以前あるテレビ番組で、毎回スタジオのセットのひとつとして

ホワイトボードにその放送回のポイントなどを板書していたことがありました。

 

ちょうどその頃、疎遠になっていた後輩から連絡があったのです。

 

「あの番組のホワイトボードの字、先輩ですか?」と。

 

字だけで、わたくしと分かるとは、「お前は陸軍中野学校のスパイか!」と突っ込むと同時に、

こんなカタチで個人情報が漏れるということもあるのだとビックリしました。

 

過去に、彼の前で特に字を書いていた覚えがなかったので、

なぜわたくしの字が分かったのか聞いてみると、

「ボトルキープのとき、瓶に書く字に似てたもので」ということでした(笑)

 

どうやら彼は”スパイ要員”ではなく、”乾杯要員”だったようです。

 

最近も今月OAする某特番の黒板の文字&イラストを担当しましたが

収録後、依頼してきたプロデューサーに、

「今度は黒板ではなく、台本を書かせてください!」と頼んでおきました(苦笑)

 

次回3月24日は、元国会議員で日中友好会館会長江田五月さんをお迎えして

「日中関係」をテーマにお送りします。

聞いてちょーだい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者 : kintubu|2017年3月19日

2017年3月18日

今夜はれなちのスペシャルコーナー!

今回のみさみさーくるは、衛藤さんがお休みのため、

今夜のアシスタントを務めていただいた山崎怜奈さんこと、

れなちのスペシャルコーナーをお送りしました!

ここでは、山崎さんの素顔に迫ります。

 

Q.幸せだなぁと思う瞬間は?

A.大学の課題が全部終わった時!

現役の大学生で忙しい山崎さんらしいですね!

 

Q.毎日必ずしていることは?

A.中国語の勉強!

色んな国のファンの方とお話したいという思いで勉強中のようです!

中国語で自己紹介もしていました!今回の最新シングルの個人PVでも中国語で歌っているようですね!

 

 

Q.健康オタクということですが、おススメの健康法は?

A.テニスボールを使って背中や腰のマッサージ!

夜にテニスボールを使ってコリをほぐしているそうです。

テニスボールはもう手放せないほどに!

 

小島さんは大人っぽいという印象のようですが、

普段はいじられキャラでよく転ぶなど、お茶目なところもあるようですね!

ファンも方から呼ばれているあだ名がたくさんあるというのも言っていましたね。

また、金つぶにも来たいと言っていただいたので、ぜひ来てほしいですね!

 

 

投稿者 : kintubu|2017年3月18日

2017年3月18日

今夜のゲストはニック土屋さんでした!

今夜のテーマは、

「あなたはアンケートに答えたことありますか?

    どんなアンケートに回答していますか?

                        正直に答えたり、書いたりしていますか?」

でした!

 

7時37分からは、

ITメディアクリエーターのニック土屋さんをお迎えして「情報銀行」についてお話を伺いました!

今夜は金つぶ新メンバー山崎怜奈さんも一緒に久しぶりのニック祭りでしたね!

 

個人情報は一般的な考えでは守るものだと認識している方が多いと思いますが、

プライバシーを守りながら、個人情報を活用できる仕組みづくりを着手しようというのが、

情報銀行の構想のようですね!

 

情報銀行はマイナンバーとの連携も検討中のようですね。

活用履歴や行政からの通知を閲覧できる“マイナポータル”のデータを情報銀行で活用しようという計画もある。

マイナンバーがこれからの私達の生活に役立つ機会になるかもしれませんね!

 

そして、今回のテーマですが、メールを見るかぎり、

アンケートに答えると図書カードなど特典が付くものならやるという方が多いようですね!

また、エンディングのところでも出てきましたが、Twitterのアンケート機能はよく利用する方も多かったですね!

 

これから情報銀行というものが実現化すると、また生活は便利になるのでしょうか?

まだ個人情報を公開するのはためらうという方も多かったですが、

いずれは信用性が高く、利用価値のあるものになるか、今後に注目ですね!

 

投稿者 : kintubu|2017年3月18日

2017年3月17日

今夜の金つぶ!テーマは「情報銀行」

金曜つぶやきショー、略して“金つぶ”!

テレビや新聞のニュースとはちょっと違う、

ラジオならではの「今、知りたいこと」を、

毎週一つのテーマに絞って、じっくりと時間をかけて、

リスナーの皆さんと一緒に考えていきます!

 

今夜のテーマは、

「あなたはアンケートに答えたことありますか?

    どんなアンケートに回答していますか?

                        正直に答えたり、書いたりしていますか?」

 

7時20分過ぎからは、ニック土屋さんの「金つぶITニュースWEB」

インターネットで飛び交う、今週1週間のIT、科学、経済のニュースから

独自の目線でピックアップします!

 

7時37分からは、

再びニック土屋さんをお迎えして「情報銀行」についてお話を伺います。

 

そして8時32分からは、今夜は衛藤さんがお休みということで、

代わりのアシスタントを務めていただく、

山崎怜奈さんのスペシャルコーナーをお送りします!

 

メッセージもお待ちしてます!

メールは kintubu@bayfm.co.jp まで!

土屋さんへの質問もどしどし送ってください!

今夜も7時から座談会です!

投稿者 : kintubu|2017年3月17日

2017年3月13日

#101 3月10日放送分 街づくりと復興

今回のテーマは、

「街づくりから見た復興」でした!

 

まだ復興していない

3月11日で、東日本大震災から丸6年を迎えます。

 

あの日、未曾有の震災によって多くの命が奪われました。

地震、火災、津波、そして原発事故という想定外の事態が次々と起こり、

日本中がパニックになりました。

 

震災で亡くなられた方は、15893人。

行方不明者の数も、2月10日現在で、2556人にいます。

そして、避難をしている方の数も、およそ12万3千人となっています。

 

沿岸部の被災地では、高台などの住まいの整備が進み、

また原発事故の起こった福島県では、この春避難指示が解除される予定ですが、

復興はまだまだ途中で、多くの被災者が震災前の生活に戻れずにいます。

 

日本は地震大国で、いつ震災の被害に遭うか分かりません。

災害に備えて、私たちはどんな街づくりをしていけばいいのでしょうか?

 

ということで今回は、「災害に強い街って、どういう街だと思いますか?

あなたが住んでみたいと思う街はどういう街ですか?」という質問をリスナーに投げかけ

座談会をしていきました。

 

復興庁って何?

東日本大震災を受けて、2012年に“復興庁”という新しい役所ができました。

 

被災地の復旧や復興を担当する組織で、2021年3月までに

東北の復興作業を終わらせることを目標にしています。期間限定の組織です。

 

復興庁は、国土交通省や農林水産省といった官庁と

民間企業から職員を集め、およそ500人が働いています。

 

これまでの復興庁の成果を見ていきますと…

収入があまりない被災者のための“復興住宅”は、

必要な3万戸のうち“2万5千戸”が完成しています。

 

また、津波を避けるための高い堤防・“防潮堤”“9割”で工事が始まっています。

 

被災した学校も、“98%”“授業”が再開しています。

 

しかしその一方で、街の“人口”が震災前より、“16%”も減っているという現実もあり、

復興はまだまだ途中です。

(以上、3月4日 朝日小学生新聞 参照)

 

故郷が昔の賑わいを戻して、本当の意味で復興するには、

街づくりのプランニングが重要です。

 

避難している人たちが安心して、故郷に帰ってこられる街にするには

どうすればいいのでしょうか?

 

アート作品に込められた想い

東京電力福島第一原発の事故から1年後、原発から20キロ圏の外側に、

“政治の家” という政治家専用の休憩所が建てられました。

 

作ったのは、芸術家の開発好明さん。

開発さんは、脱原発の意味をこの休憩所に込めたわけではありません。

 

“現地を見てから、決める政治であって欲しい”という思いを込めて、

小屋型の立体アートを製作しました。

 

是非現場を見て欲しいと、国会議員およそ100人に招待状を送りましたが、

開発さんの知る限り、訪れた議員はいないそうです。

 

制作から5年経過した小屋は朽ち、ベニヤ板がはがれています。

 

開発さんは、事故の記憶を風化させないために、

昨年末に同じ寸法で小屋を建て替えました。

(以上、2月26日 東京新聞 参照)

 

震災による被害、そして原発事故はいまだに続いています。

 

わたしたちは、被害の大きさを改めて記憶に留めるとともに

常に災害に備えておく必要があるのではないでしょうか?

 

≪ゲストコーナー≫

早稲田大学理工学術院・建築学科教授佐藤滋さんをお迎えして、

「街づくりから見た復興」について、お話を伺いました。

 

被災地の復興は?

まだ12万人もの人が避難生活を送っていて、全体的には順調に進んでいるとは言えませんが、

ここ1~2年で場所によって大きな差が出ているようです。

 

震災当時、“多様性”というのがひとつのキーワードになりました。

 

大変大きな災害だったので、国が前面に出て行って画一的に復興を行っていくという

考え方もありましたが、佐藤さんたち専門家はそれぞれの地域に適した復興を提唱してきました。

 

復興は多様にはなりましたが、遅れているところと進んでいるところが出てきているという

問題があるそうです。

 

復興には、“土木事業”“住宅造成”“コミュニティの再生”などがあります。

佐藤さんは、建築が専門なので、街をどうしていくのかを考えていくのが仕事です。

 

復興に差が出たのはなぜ?

被災の大小によって差が出ました。

 

津波により多くの建物が流されてしまったところもあれば、

2mの津波で家は浸水したものの、建物が残ったところもあります。

 

例えば、石巻の市街地がそれにあたります。

ボランティの人たちが訪れ、泥かきをやってキレイにしました。

 

そうなると住民は、それを見て「もう一度商売やってみるか」となって頑張ることができます。

 

また、地域がまとまって復興の方向を共有して進めているか、

バラバラになってしまうかで大きな差が出るそうです。

 

特に、最初の段階が大事です。

震災から1~2年で住民同士の意見がまとまっていたかどうかも差が出た原因です。

 

みんなで朝、ラジオ体操をやって顔を合わせるようにするとか、

仮設住宅にいる人たちで毎日相談をしようとか、

そういうことを積極的に行ってきた地域は、復興も早かったそうです。

 

前に進もうとしている地域は、専門家が現地に入っていったときに、

すでに専門家の必要性を感じているので、うまくいきます。

 

一方で、地元で専門家の受け入れ体制がないと、復興も進みません。

 

復興はどのように進めるの?

まず国が直轄調査ということで、自ら専門家や組織を派遣して、被災状況を調べて、

それから地元と協力して復興の方向性を決めていきます。

 

その通りに進んでいく地域もあれば、地元でもっと別の方法や細かいことをやりたいという地域もあって、

違いが出てくるそうです。

 

佐藤さんたち専門家は役割分担を決めて、ある特定の地域をそれぞれ担当しますが、

横の繋がりや情報交換といったことは行っています。

 

東日本大震災から3年半経ったときに、8地区がどんな復興をしているのか、ビデオを撮ったそうです。

 

そして昨年、同じ地区を撮影してきました。

全体を比較して、どのようになっているかを発信していくことも大事な仕事です。

 

日本は地震大国なので、定期的に災害が起こります。

そういう中で、専門家は力を発揮することができます。

 

被災者と新しい街を作り上げていく、チャンスでもあります。

 

住民が復興を率先して行う

気仙沼の人たちは、とても元気だそうです。

 

特に世界を股にかけて仕事をしている漁師さんたちは非常に元気で、

自分たちの手で復興させるぞと、やる気がみなぎっていたそうです。

 

例えば、県が高い防潮堤を提案したときに、本当に必要かどうかをガンガン議論して、

自分たちの望むいい形にしていきました。

 

佐藤さんたちはそのとき模型を作って、住民と話し合いをしました。

そうした過程を経て、最終的にどうするのか決めていったそうです。

 

どうやって意見がまとまるの?

震災直後は、津波が恐いという意見が多かったそうです。

ですから、高い防潮堤を望む声が多くありました。

 

一方、地形的にすぐに高台があるところは、防潮堤はいらないという考え方でした。

 

気仙沼は裏にすぐ高い山があり、また観光や漁業といった海と暮らす生活が中心なので

防潮堤はいらないという意見が多くを占めていたそうです。

 

しかし最終的には、防潮堤がないと、50年周期でやってくる津波に耐えることができないので

土地のかさ上げをして、海が見えるように防潮堤を作りました。

 

地域の中でまとまって、目標がハッキリし、それに向かって進んでいるところは

復興もどんどん推進していきます。

 

今、評価は下せない

一方で、山をひとつ削って、十何メートルも土で埋めているところは、

その工事が終わっていないので、復興はどうしても遅れてしまいます。

 

ただ街づくりというのは、“百年の計”なので、

今遅れていても、後になって評価される可能性もあります。

評価はなかなか難しいそうです。

 

三陸津波のときに、高台に移転したところがたくさんありました。

当時はものすごく大変なことでしたが今行ってみると、

江戸時代からあったすごい街だと錯覚するほどだそうです。

 

街づくりで先が見えて順調にいけば、それは楽しい作業でもあります。

 

酷い目にあったから、いいモノを作ろうというエネルギーのある人にとっては、やりがいのあることです。

 

対して、平和が突然崩れて、生活が一変してしまった

高齢者にとっては、大きな負担がかかってしまいました。

 

狭い仮設住宅で暮らしていかなければならない高齢者がいる中、

復興に時間がかかっているというのは、大きな課題です。

 

どんな研究、活動をしているの?

震災直後、仲間で集まって、復興の進め方、計画などの特集を組んで雑誌を作りました。

2011年8月のことでした。

 

その雑誌を手に、みんなで各地を訪れたそうです。

 

9月になって佐藤さんは、福島・浪江町に呼ばれました。

浪江町の人たちは、自分たちが被災者でありながら、被災者の支援をしていたそうです。

 

彼らは「私たちには夢がない」と言いました。

 

それは、壊れてしまった街は、それ以上悪くはならず、良くなっていく一方ですが、

原発事故の影響が大きい浪江町は、全く先が見えない状態だったからです。

 

そこで、佐藤さんは「夢をみんなで描いてみよう」という活動を始めました。

 

浪江町をはじめ、福島の人たちは、避難をしながら街づくりをしなければならないという

状況にあります。

 

ですから、40年かけて元の街に帰るというビジョンを描いた構想をまとめるまでに

1年かかったそうです。

 

どんなプロジェクトなの?

浪江町の住民は、二本松に避難している人が多いそうです。

 

そこで、浪江町の外側にコミュニティを作りました。

そこから出掛けて行って復興に携わったり、またそこに戻って計画を考えたりしたそうです。

 

これは、非常にうまく機能しました。

 

もし、様々な場所に避難をしてバラバラになっていても、そこに集まってまとまることができます。

海外のリトル東京のようなコミュニティです。

 

活動をしている学生たちから感じることは?

被災地に入っていって地元の人たちと一緒に考えていく姿に

意志の強さやモラルの高さを感じるそうです。

 

なので、学生から教わることも多いそうです。

 

また、地元の人たちによって、佐藤さんや学生たちは鍛えられています。

 

阪神淡路大震災のときに、野田北部・鷹取教会の近くに2年間、

学生が交代しながら常駐していました。

 

そこで経験を積んだ学生が今、東日本大震災の被災地で活躍しているそうです。

 

彼らはどういう風に復興すればいいのか、頭に入っています。

20年もの間、街が復興していく様子を見てもいます。

 

そうした経験を持っている人が、まとめ役や推進役になっています。

 

津波に対する防災対策は?

最初は、防潮堤を高くするという対策案でしたが、

“多重防御”という考え方に変わっていったそうです。

 

1つの方法でなく、色々なモノを組み合わせる方法です。

 

津波は逃げることで身を守ることができます。

 

ですから、“避難路をきちんと作る”、“高い建物を建てる”、“道路を高くする”、

“土地をかさ上げする”などを組み合わせることで、津波の被害を避けることができます。

 

これが基本的な考え方になったのですが、安全性が気になってくると

防潮堤をどんどん高くしていこうという意見も出てきます。

 

それが必要かどうかは、いろいろ議論のあるところです。

 

計画は機能しているのか?

漁師さんたちもすぐ近くに高台があれば問題はありません。

しかし、遠いところの高台に移るように言われてしまうと困ります。

 

計画がうまくいっているかどうかは、それぞれの立場によって異なります。

 

規模を大きくしてしまうと、画一的になってしまいます。

小さいモノでも丁寧に進めていけば、それぞれに合った復興が可能です。

 

あまり大きな規模でないところのほうが、復興は進んでいるそうです。

 

“適性規模”で、進めていかなければならないそうです。

 

海外の街づくりは?

“イタリア”は、国の中部で連続して地震が起きています。

 

建物がレンガや石で作られているので、非常に弱いそうです。

 

建築法を改正し、そうした建物を強くしようとしていますが

歴史的な建造物も多く、いっぺんに進みません。

 

作り直すこともできません。

せいぜい壊れたところを丈夫にするくらいです。

それでも、耐震工事にも限界があります。

 

佐藤さんは、2012年に地震の被害にあったフェラーラ市を支援しています。

 

日本でも行っているプログラムを持っていって、1年かけてやってもらったそうです。

事前に準備をする重要性を認識してもらいました。

 

逆に学ぶこともあったそうです。

 

例えば、ラクイラでは半年あまりで仮設住宅ではなく、本設に近い住宅を建設したそうです。

三交代で作り上げました。

 

非常時なので法律上のことは飛ばして作ったそうです。

 

仮設には見えない住宅だったそうですが、

彼らは「40年しかもたないから仮設だ」と言っていたそうです。

 

災害に強い街づくりとは?

東京は木造の建物が密集している地域がたくさんあります。

 

1つ1つの建物を丈夫にし、道路を舗装して逃げやすくしておく必要があります。

 

また、町内会だけでなく、みんなで組織を作って、防災や復興のことを考えておくというのも

大切なことです。

 

そして、是非被災地に足を運んでください。

色々なことが分かります。

 

漁師さんも頑張っているので、美味しいモノもたくさんあるし、

民宿の人たちも頑張っているので、泊まってください!

 

≪今週の金のつぶやき≫

最初の段階で住民同士がまとまっているかどうかで

復興のスピードが変わってくるというのは、現地で住民と膝を突き合わせて

街づくりに奔走している佐藤さんならではの視点でした。

 

それには、日頃からの地域でのコミュニケーションが大切ですね。

 

地震大国・日本は、防災や減災だけでなく、事前に復興のことまで考えておく必要があります。

 

災害に強い街づくりをしていくには、私たちが何をしておくべきか

参考になったのではないでしょうか?

 

あなたはどう感じましたか?

 

次回3月17日は、お馴染みニック土屋さんをお迎えして、

「情報銀行」をテーマにお送りします!聞いてちょーだい!!

 

投稿者 : kintubu|2017年3月13日

1 2 3 4 5 44