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2017年1月30日

#95 1月27日放送分 居場所のない少女たち

今回のテーマは、

「あなたの心の拠り所は?」でした!

 

若者たちが生きづらい世の中

人間誰しも、生きていると悩みや困難にぶつかることがあると思います。

 

そんなときに、信頼できる人に相談したり、話すことで、悩みが解決したり、

胸のつかえが下りるなんてことがあるのではないでしょうか?

 

身近に信頼できる相手がいれば幸いですが、相談相手がいなくて

1人で悩みを抱えている人もいるでしょう。

 

悲しいことに、家庭の貧困、虐待、学校でのいじめなど、子どもを取り巻く困難や

生きづらさは、年々複雑かつ深刻になっています。

 

働く若者たちも、非正規雇用により不安定な生活を強いられ、

将来に希望を持てずに、孤立している人もいます。

 

長時間労働やパワハラ、セクハラなどに苦しんでいる人もいますね。

 

悩みを誰に相談していいか分からず、

社会での居場所がない子どもや若者が増えています。

彼らはどうしたらいいのでしょうか?そして、私たちにできることは何でしょうか?

 

ということで今回は、「あなたは悩んだとき、困ったときどうしていますか?

相談できる相手はいますか?心の支えとなる居場所はありますか?」という質問を

リスナーに投げかけ、座談会をしていきました。

 

保健室は最後の砦

学校での心の寄り処というと、“保健室”を思い出す方もいるのではないでしょうか?

 

昨年、朝日新書から発売された、秋山千佳さんの著書

『ルポ 保健室 子どもの貧困 虐待 性のリアル』では、

保健室を訪れる中学生たちが小さなSOSを発している姿を描いています。

 

「自分は貧しい」「自分は困っている」ということは、クラスメートや教員に言いにくいですし、

まして、多感な中学生だとなおさらです。

でも、子どもたちにとって保健室では、安心して弱みを見せることができる場所です。

 

保健室の先生=養護教諭は、ちょっとした体調不良の相談やたわいもない雑談から

子どもたちのSOSサインを感知しています。

 

秋山さんは「教室での子どもの顔は“素”でないことが多い。

保健室は学校の中で唯一、緊張や成績の評価と無関係な場所です。

子どもに残されている最後の居場所、学校の最後の砦です」と言っています。

 

また、これが高校生になると、特に女子では深刻な性犯罪被害や妊娠の可能性、

中絶の問題が持ち込まれることもあるそうです。

(以上、2016年9月9日 DIAMOND online 参照)

 

以前も番組で取り上げましたが、日本の子どもの“6人に1人”“貧困状態”にあります。

“児童虐待”は、“10万件”を越えています。

小中高と支援学校の“いじめ”の認知件数は、過去最多の“22万件”を越えています。

 

学校にも家庭にも居場所がない子どもや若者たちは、どこに救いを求めればいいのでしょうか?

 

ある少年の話

ニューヨークのとある地下鉄のフォームに、折りたたみ式のテーブルとイスを置いて、

悩みのある大人のカウンセリングをしている少年がいます。

 

彼の名は、チ―ロ・オーティス君、11歳。

 

チ―ロ君は、ライセンスを持ったセラピストではありませんが、

5分間2ドルで、カウンセリングを行っています。

 

チ―ロ君は現在小学6年生。過去にいじめを受けた経験があります。

それがきっかけで、自分の他にも支えが必要な人がいるのではないかと考え

カウンセリングを始めました。

 

稼いだお金は、お菓子やランチを買うお金のない子どもたちにあげているそうです。

 

チ―ロ君は多くの大人の話を耳に傾ける一方で、彼らのおかげで

自分の居場所を見つけられたそうです。

 

「みんな時には、助けが必要なんだ。誰かの助けなしでは人生は生きられないからね」と

言っています。

(以上 1月3日 ガラパイア 参照)

 

≪ゲストコーナー≫

NPO法人 bond PROJECT代表橘ジュンさんをお迎えして、

「居場所のない少女たち」についてお話を伺いました。

 

bond PROJECTの活動は?

2009年に設立されました。

生きづらさを抱えている女の子の相談を受け、18歳未満の子の場合はときに弁護士と連携し

一時的な保護や、行政に繋げるなど、自立支援のための中長期的保護をしています。

 

クリスマスの日に、スタッフ7名で終電が終わった渋谷をパトロールしていたときのことでした。

サンタクロースの格好をした女の子が2人いたそうです。

 

橘さんたちは、話を聞こうと近づいたところ、すでに声をかけている、

そして声をかけようとしている男の子たちが3組もいました。

 

順番がきて、彼女たちに声をかけたところ、ビックリされたそうです。

最初は18歳と言っていましたが、じっくり話を聞いてみると16歳でした。

 

彼女たちは、家に帰ることができないので、ネットカフェに泊まると言っていました。

しかし、16歳ではネットカフェには泊まることはできません。

 

そこで、橘さんたちの事務所で朝まで休んでもらうことにしました。

 

このように、bond PROJECTは、女の子たちが犯罪に巻き込まれる前に

何とかしようとしています。

 

子どもにも、家庭での虐待など家に帰りづらい事情があります。

ですから、単に「帰りなさい」と言うのではなく、彼女たちの話に耳を傾けています。

 

行政は子どもたちの相談を待っている状態ですが、bond PROJECTは“動く相談窓口”です。

 

活動のきっかけは?

橘さんは2006年に若者の声を聞く、フリーペーパー“VOICE MAGAZINE”を発刊しました。

目の前にいる女の子のことを、取材を通して知りたいというのが動機でした。

 

ただ、声を聞いていく中で望まない妊娠や駆け込み出産の相談に乗るうちに、

声を伝えるだけではなく彼女たちの背中を押す何かができないかと考え、

bond PROJECTを設立したそうです。

 

どんなことで悩んでいるのか?

死にたい、消えたい、寂しい、居場所がないといった声が寄せられるそうですが

その背景には、“虐待”“いじめ”“性被害”“貧困”などがあります。

 

家族のことで悩んでいる子も多いそうです。

 

10代の女の子たちは、学校と家との往復しかありません。

そのどちらもダメになってしまうと、彼女たちは居場所を求めて街に出るしかないのです。

 

自分に優しい人、気にかけてくれる人を求めているので、男性に声をかけられ、

イヤだなぁと思っても付き合い、傷ついてしまうことが多いそうです。

 

本当は丈夫な心があれば、そうした誘いも断ることができます。

 

しかし、例えば家庭でネグレクトがあり、門限がない、16歳の女の子にとっては、

そうした誘惑も断る理由がないのです。イヤとは言えない状況に追い込まれています。

 

ですから、必ずしも、その子が悪いわけではありません。

 

また、正しい情報が彼女たちに届いていません。

自分の身を守る方法を教えてあげないと、間違った情報を信じていることが多いそうです。

 

困ったときに相談できる場所があるという情報も知らずにいます。

 

悩みを抱えた子は見た目で分かるのか?

まず、全身、持ち物、靴、洋服などをチェックするそうです。

 

またコインロッカーの近くにいる子というのは、寂しそうで、所在なさげにしています。

そうした子は家出の可能性があるそうです。

 

ボンドガール登場!

bond PROJECTのスタッフ、竹下奈都子さんにも登場して頂き、お話を伺いました。

ちなみに、竹下さんをはじめとするスタッフは、“ボンドガール”と呼ばれています。

 

現在、スタッフ7名で活動をしています。

匿名ではなく、顔も名前も公表しています。

 

そうしたことが、身近な人に相談できない女の子が、bond PROJECTを選んで

悩みを打ち明けることにも繋がっています。

 

メールでの相談は”24時間”受け付けています。

相談件数は、月“1000件”もあります。

 

SNSでは攻撃的な子も、実際に会いに行くと、話ができなかったり、

目を合わすことができない子もいます。

 

あなたのことを本当に思っているということを示すためには、直接会いに行って

話に耳を傾けるしかありません。

 

また、会うとその子の表情が分かります。

そして信頼関係を築くことができます。

 

橘さんたちは、全国の少女たちに会いに行っています。

 

電話相談は、月“160件”以上もあるそうです。

16時から19時は、主に学校帰りで色々と悩みを溜め込んでいる子が相談してきます。

22時から4時は、眠れずに誰かの声を聞きたいという子が多いそうです。

 

話を聞くときに意識していること

声をかけるときは、かしこまり過ぎないように意識しているそうです。

 

相談してくる女の子は、ちゃんと話さなきゃいけないと身構えてしまうので

ハードルを下げて、話しやすい雰囲気を作ります。

 

そして2人で話を聞くようにしているそうです。

 

声をかけて、嫌がる女の子がいたときは、去るそうです。

嫌がられていては、話は聞けません。

 

橘さんたちは、女の子の声を聞きたくて声をかけます。

そして、女の子たちは自分の気持ちを伝えたくて、話をします。

 

常に“対等な関係”がいいそうです。

 

橘さんは、雑誌“VOICE MAGAZINE”をパラパラとめくって、女の子に見せます。

すると、「この気持ち分かる」という具合に、女の子の声に女の子が共感して、

話をしてくれるそうです。

 

女の子たちにとっては、大人の肩書きなんてどうでもいいことです。

 

例え、声をかけて嫌がられても、その子が次の予定なり約束があるならいいのです。

心配なのは、行く場所がなくて困っている子です。

そういう子に出会いたいそうです。

 

決して“助けてあげたい”ということではなく、“出会いたい”というスタンスです。

 

制度の狭間の女の子たち

橘さんたちが話を聞く女の子たちは、行政や既存の制度からこぼれてしまっています。

 

自分の現状や気持ちを話せなかった子たちは、なかったことにされています。

いない者になってしまっているのです。

 

だから、その子たちを救う制度もできません。

 

今、物理的な居場所も足りていません。

 

居場所のない少女たちの自立に向けた支援や保護ができるように

声に耳を傾け、様々な機関に、これからも働きかけていくそうです。

 

活動をしてきて良かったこと

19歳の頃から声を届けてくれていた女性がいました。

 

彼女は、毎年死ぬための準備をして、橘さんたちに会いに来ていたそうです。

それが4~5年続きました。

 

しかし今は、明日が来るのが楽しみだ!生きているのが楽しい!と言うようになったそうです。

 

また以前、ギャル、ヤンキー、マンバだった女の子たちが、「あのとき声をかけてくれて、

自分たちに気付いてもらえて良かった。今は子どもを育てる母親になりました」と言うのを

聞くと、うれしいそうです。

 

声をかけて繋がっていること、何より彼女たちが生きていてくれることが、

橘さんたちにとっては、活動を続けてきて本当に良かったと思えることなのです。

 

≪今週の金のつぶやき≫

橘さん、竹下さんは、出会いたい、話を聞きたいというスタンスで、

街にいる少女たちに声をかけています。

 

それは、説教をするとか、助けたいというような上からの姿勢ではなく、常に対等な立場だからこそ

少女たちは心を開いて、胸の内を明かしてくれるのではないでしょうか?

 

わたしたちの想像以上に、虐待、いじめ、貧困が広がり、子どもたちが悩んでいます。

 

決して、何かしてやろうということではなく、今夜の放送を聞いた方は

もし悩み苦しんでいる子がいたら、bond PROJECTのような相談窓口があるという

正しい情報を伝えることができるのはないでしょうか?

 

あなたはどう感じましたか?

 

さて、自分の髪の薄さを見る度に、毛の“生えづらさ”を感じております。

 

自分の想像以上にこの10年、毛の“後退”“痛み”“毛根”の劣化が広がりました。

 

そもそも、海藻類を食べると毛が生える、叩くと生えるなど、間違った情報を信じきって

ここまできたのも原因のひとつです。

 

髪の毛は、「生えろ、生えろ~」とプレッシャーをかけてしまうと、身構えてしまうので

生えやすい雰囲気づくりを心掛けてきました。

 

高い育毛剤で“増やしてあげたい”などと、決して思わず、

小さな産毛に“出会いたい”と、いつも願ってきました。

 

しかし、ハゲる前に何とかしたいと意気込んできましたが、

毛の”居場所”がなくなり、もはやなかった状態になっております。

 

それでも、わたくしにとっては残りの毛が自分と繋がっていること、

生えていてくれていることが何よりもうれしいのです。

と思い込んでみます(苦笑)。

 

次回2月3日は、ニック土屋さんをお迎えして、「自動翻訳」をテーマにお送りします!

聞いてちょーだい!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者 : kintubu|2017年1月30日