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2017年9月3日

#126 9月1日放送分 地震

今回のテーマは、

「改めて地震に備えよう!」でした!

 

防災の日!

9月1日は“防災の日”ということで、全国各地で防災訓練が行われました。

職場や学校、住んでいる地域の訓練に参加した方もいるんじゃないでしょうか?

 

この防災の日ですが、1960年(昭和35年)に、内閣の閣議了解によって、制定されています。

 

そして、1982年(昭和57年)から、9月1日を含む1週間が防災週間と定められています。

 

9月1日という日付は、1923年(大正12年)の9月1日に発生し、

10万人以上の死者、行方不明者を出した、“関東大震災”に由来しているそうです。

(以上、総務省統計局 なるほど統計学園 参照)

 

以前、番組で“防災”をテーマに取り上げたことがありますが、

私たちは日頃、つい防災や減災の重要性について忘れてしまいがちになってはいないでしょうか?

 

地震が起こる前にどんな準備をしておけばいいのか?

また地震が発生したらまず何をしなければならないのでしょうか?

 

ということで今回は「あなたは地震が起きたらまず何をしますか?

防災訓練しましたか?日頃、地震に備えて何か準備をしていますか?」

という質問をリスナーに投げかけ、座談会を行いました。

 

関西では馴染みが薄い!?防災頭巾

“防災頭巾”とは、頭部を保護するために中綿などが緩衝材として入っている防災グッズで、

座布団代わりに学校で自分のお尻の下に敷いて使った方も多いかと思います。

 

避難訓練やいざというときに頭にかぶります。

 

この防災頭巾ですが、“東海地震”への備えが叫ばれるようになった

1970年代以降、関東や東海などから普及したとされています。

 

2011年の東日本大震災からしばらくの間、東京都内で防災頭巾を被って

小学生が登校する姿も見られたそうです。

 

しかし、関西ではなじみが薄いようです。

 

文部科学省の学校安全調査によると、2012年3月末時点で、

児童用の防災頭巾やヘルメットを備蓄している公立学校は、東京や神奈川で”6割”にのぼるそうです。

 

その一方で、大阪や兵庫は”2割”程度にとどまっています。

 

一部地域では、防災頭巾に代わって“ヘルメット”に切り替わる動きも出ていますが、

高価で置き場所にも困るという理由から、全国的には広がっていないそうです。

(以上、2014年9月3日 日本経済新聞 参照)

 

地震の研究

今回は、防災科学技術研究所 地震津波防災研究部門長福山英一さんの取材をもとに、

地震についてリスナーと一緒に座談会を行いました。

 

防災科学技術研究所では、地震はどこで活発に発生しているのか?

どのようなメカニズムを持った地震が発生しているのか?

大地震が発生した際に断層面がどのようなズレ運動を起こしたか?など

地震観測データから得られる情報を分析して、日本列島の地震活動の状況を調べています。

 

そうした研究の成果は、内閣府の中央防災会議で、どのような防災対策を取ったら良いかなど

検討材料としても使われているそうです。

 

地震のメカニズム

地球の構造をイメージしてもらうため、小島さんが卵で説明をしました。

 

生卵の黄身の部分は“核”、白身の部分が“マントル”、そして殻が“地殻”です。

 

マントルとは流動性物質で地球の内部で対流しています。

つまり動いています。

 

マントルの上に浮かんでいる地球の表面の“地殻”は、数枚の“プレート”から構成されていて、

プレートはマントル対流によって引きずられ、それぞれ違った方向にゆっくりと移動しています。

 

サッカーボールをイメージしてください。

ちょうどボールを覆っている白と黒の図柄がプレートといったところでしょうか。

 

ですから地球の表面にはプレートがぎっしり覆われているため、

プレートの境目では、プレート同士が押し合ったり、潜り込んだりしています。

 

日本付近の場合は、東から“太平洋プレート”が日本列島の下に沈み込み、

南から“フィリピン海プレート”が日本列島の下に沈み込んでいます。

 

プレート同士がぶつかり合ったりすると、“歪”(ひずみ)が溜まり、

その歪を解放しようとして、地震が発生します。

 

日本はプレート境界にあるため、世界でも有数の地震の発生が活発な地域になっています。

 

同じ場所で再び起こる!?

プレート運動は非常にゆっくりとした動きですが、何千年も同じ動きをしています。

 

歪の溜まりやすい場所には、常に同じように歪が溜まり、ある限界に達すると解放され地震が発生します。

 

しかし、しばらくしてまた歪は徐々に溜まっていきます。

プレート境界で大地震が繰り返し起こるのも、こういう理由があるからです。

 

同じ場所で何回も地震が起こる可能性があるのです。

 

余震はいつどんなとき起こるのか?

余震は大地震(本震)発生直後から、本震の断層面、およびその周辺で発生します。

本震によって、どこからどこまでが破壊したかを理解することが重要だそうです。

 

福山さんの経験では、“断層面”の大きさは地震の“マグニチュード”と関係があるそうです。

 

簡単に言うと、マグニチュード7の地震が起こった場合は、30㎞程度の長さの断層が破壊、

マグニチュード8では100㎞、マグニチュード10では300㎞程度の長さの“断層破壊”が起こっているそうです。

 

ですから余震発生域は、本震の震源域だけではなく、

本震の断層破壊がどちらの方向に進展していったかも重要です。

 

プレート境界地震の場合、地震はプレートの境界に沿って起こるので、

プレートの形状を知っておくことも重要のようです。

 

自分の住んでいる地域が山沿いなのか、海沿いなのか

地盤が緩くないかなども知っておくというのも、ひとつの防災対策になりそうですね。

 

千葉周辺のプレート

千葉の房総半島の南東沖には、“太平洋プレート”と、“フィリピン海プレート”

そして日本列島が乗っかっている“ユーラシアプレート”という3つのプレートが交わる点があります。

 

この3つのプレートのうち、2つがこすれ合って大地震が発生してきました。

 

1703年元禄の“関東房総大地震”や1923年の“関東大震災”は、

相模トラフ沿いに、フィリピン海プレートと、ユーラシアプレートがこすれ合って発生しています。

 

また太平洋プレートとユーラシアプレートの間に発生した地震では、

1980年の“千葉県東方沖地震”があります。

 

これは主に銚子から九十九里にかけての地域が揺れました。

 

これらの地域では、これまでプレート内部の地震も発生してきました。

 

これはプレート境界の地震に比べて、巨大地震になることは稀ですが、

大きな歪を蓄えることができるそうです。

 

ですからプレート内部地震は、プレート境界地震よりも小粒な地震ですが破壊力は大きく、

局地的に甚大な被害を発生させる可能性があるため、気をつけなければなりません。

 

どのような防災対策を行えばいいのか?

生命を守れる環境を常に構築しておきましょう。

例えば、寝室には倒れやすいモノや落下しそうなモノは置かない。

 

長期的には、多少揺れたとしても壊れない頑丈な家に住む。

 

津波対策として、避難ルートを頭にしっかり叩き込み、常に逃げる方法を確認しておく。

 

また地盤が悪い地域の場合、家を建てる際に地盤改良も検討することも大切です。

被害はできるだけ少なくなるようにしましょう。

 

一日前プロジェクト

内閣府が“一日前プロジェクト”という活動を行っています。

これは、地震や水害などの被害に遭った方々に

「災害の一日前に戻れるとしたら、あなたは何をしますか?」と問いかけ回答をもらっています。

 

例えば、東日本大震災で被災した60代の女性は、“手提げ袋”を用意しておきたいと答えています。

 

手提げ袋がいくつかあると、荷物を仕分けして入れることができるし、

必要なときに持ち歩けるので、箱などよりも便利だからだそうです。

 

震災後、親戚や親しい知人の”電話番号”を小さな”メモ”にして

財布に入れるようになったというのは30代の女性。

 

携帯電話に連絡先が入っていても、電池が切れてしまうと

何の情報も得られないということで、震災以降持ち歩くようになったそうです。

 

また、お財布の中に”現金”を少し多めに入れておきたいという人もいました。

 

実際に大きな地震を経験している方々の声なので、

私たちも是非参考にして災害に備えたいですね。

 

地震はときと場所を選びません。

いつ来てもいいように、しっかり準備をしておきましょう。

 

≪今週の金のつぶやき≫

実際に、阪神淡路大震災、新潟中越地震、東日本大震災、熊本地震を経験したリスナーから

メールを頂きました。

 

それぞれ体感したからこそ分かる声ばかりで、

これからの防災対策に非常に参考になったのではないでしょうか?

 

寝る場所の位置に気をつかったり、水や食料を備蓄しておくなど

簡単にできることから、まずは始めてみるのもいいですね。

 

まだまだ被災してから、元の生活に戻ることができずにいる人たちもいます。

そうした人たちや被災地のことを忘れずに、ひとりひとりがいつ地震が起こってもいいように

準備しておきたいですね。

 

次回9月8日は、NPO法人ウィーズ副理事長光本歩さんをお迎えして、

「子どもの立場からの支援」をテーマにお送りします。

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2017年9月3日