| HOME |

2017年9月11日

#127 9月8日放送分 子どもの立場からの支援

今回のテーマは、

「子どもの立場からの支援」でした!

 

どんな親なの?

山崎さんのお父さんは、趣味に走り過ぎるそうです。

中でも、車やバイクが大好きで、お金をかけているそうです。

 

小島さんはかつて、ご両親に会いに行く機会が少なかったそうですが、

結婚をしてから、よく顔を見せに行くようになったそうです。

 

あなたはどうですか?

 

親子だからこそ許せること、逆に親子なだけに許せないこともあるかと思います。

 

親のこととなると、ちょっと照れくさいなんて方もいるかと思いますが

今回は、「自分の両親の困ったところ、やめて欲しいところはありますか?」

という質問をリスナーに投げかけ、座談会を行いました。

 

反抗期ってあった?

山崎さんは、反抗期はなかったそうです。

今でもご両親とは仲が良く、つい最近もお父さんと花火大会に出かけたそうです。

 

小島さんは若い頃は家に帰らず、友だちの家で過ごすことが多かったそうです。

 

マイナビの大学生を対象にしたアンケートによりますと、

「中学、高校生の頃に反抗期はありましたか?」と聞いたところ、

“あった”“53.7%”

“なかった””46.3%”という結果でした。

 

では、なぜ反抗期があったのか?その理由を聞いてみると…

「とにかく親がウザかった」「なにもかも煩わしかった」

「何に対してもイライラしていた」などがありました。

(以上、6月6日 マイナビ 学生の窓口 参照)

 

その一方で、明治安田生活福祉研究所ときんざいの調査によりますと、

“母親との外出”に抵抗のない子どもは、女性で“92.9%”、男性は“71.8%”

母と娘はもちろん、母と息子の距離も近付いているというデータもあります。

 

親子の仲が良過ぎて、反抗期が一切なかったというお子さんもいるようですが、

あなたはどうでしたか?

 

子どもたちが思う愛の定義

ライターのトッド・ペリー氏が「GOOD MAGAZINE」で

4歳~8歳の子どもたちが考える“愛の定義”について紹介しています。

 

「愛って何だと思う?」という質問に子どもたちはこんな風に答えています。

 

例えば…

「ママが、自分が飲むんじゃないコーヒーをパパのために淹れるとき、

美味しくできたどうか、いつもひと口味見してからパパにあげているんだ」

Dannyくん 7歳

 

「知り合ってからずーっと仲良しで、お互いのことを何でも知っているおじいちゃんとおばあちゃん」

Tommyくん 6歳

 

「もっと上手に愛する方法を知りたいなら、まずは嫌いな友だちと仲良くなることから」

Nikkaちゃん 6歳

 

「アイ、ラブ、ユーの意味が分かっているなら、いっぱい使わなきゃ!そのうち忘れちゃうよ」

Jessicaちゃん 8歳

(以上、2016年1月22日 LIFE 参照)

 

大人でも回答が難しいと思うのですが、どうですか?この素晴らしい言葉の数々。

子どもたちは、誰もが可能性を秘めている、社会の宝です。

 

そんな未来ある子どもたちを守るのは、私たち大人の責任ではないでしょうか?

 

≪ゲストコーナー≫

NPO法人ウィーズ副理事長光本歩さんをお迎えして、

「子どもの立場からの支援」について、お話を伺いました。

 

“NPO法人ウィーズ”とは?

家庭環境をはじめ様々な困難を抱えた子ども(例えば、不登校や発達障害、学習障害といった

特性を持つ子どもたち)の学習支援と、離婚や別居によって子どもと離れて暮らす親との

面会交流の仲介支援などを行っています。

 

活動のきっかけは?

光本さんは、中学2年生のときに、母親の借金が理由で両親の離婚を経験しました。

住んでいた大阪を去って、静岡で父親と妹さんと暮らし始めたそうです。

 

父子家庭ということで、進学などで経済的にしんどい思いや不安を抱えていました。

 

その経験から、生まれ育った環境や、生まれた持った特性によって、

子どもたちが自分の未来の可能性を狭めてしまうことのないようにしたいと考え、2009年から活動を始めました。

 

活動を通して、光本さん自身も子どもたちに救われているそうです。

 

それは、これまで自分の過去がマイナスとばかり思っていましたが、

子どもたちの笑顔を見ると、自分の経験が役に立っていると実感できるからです。

 

今、辛い環境にいる子どもたちにも、自分と同じように辛いばかりではないということを

知って欲しいそうです。

 

親の離婚は消化できた?

今も気持ちを消化している最中だそうです。

 

光本さんは、ご両親の離婚の原因となった母親の借金のことは、

父親が知る前から知っていたそうです。

 

当時、小学4年生でした。

 

しかし、そのことを父親に言ってしまうと、子どもながらに家庭が崩壊すると思っていたので、

絶対に言ってはいけないと思っていたそうです。

 

6歳下の妹さんは当時まだ小さかったので、そのことは知りませんでした。

 

その後、離婚となったとき、光本さんは「自分がもっと早く父親に伝えていれば

何か変わったのではないか」と自分を責める気持ちが強かったそうです。

 

母親と再会

離婚後は、離れて暮らす母親には、二度と会えないと思っていたそうです。

 

高校生になってバイトをしてお金を貯めたとき、交通費を自分でねん出できるため、

「お母さんに会いにいける、会いたい」と思いました。

 

進路の悩みを母親に相談したいと思ったそうです。

 

でも、お父さんには、「お母さんに会いたい」ということが言えませんでした。

 

そこで、父親に黙って、夜行バスでお母さんのもとへ行きました。

 

そして離婚後初めてお母さんと再会します。

少し痩せたというのが第一印象でした。

 

その姿を見てお母さんも3年間大変だったのだろうと感じる一方で、

自分の人生を歩んでいるんだなと感じたそうです。

 

そのとき「母親ってこういう人間なんだ」と客観的に見ることができたそうです。

 

自分の人生と親の人生は違うと考えることができたそうです。

 

支えになってくれた先生

高校生のときの担任の先生(女性)は、光本さんと同じ境遇で、

何度も話を聞いてもらったそうです。

 

光本さんは当時、学校の先生になることが夢だったので、彼女は自分にとって憧れの先生でした。

 

親の離婚の話は誰にでもできる話ではありません。

 

でも、その担任の先生が父子家庭であったこと、親の借金が離婚の原因だったことなどを

話してくれたおかげで、先生に自分のことを話しても大丈夫なんだと思えたそうです。

 

その先生とは今でも連絡を取り合い、やりとりをしているそうです。

人として大変尊敬しています。

 

第三者の存在は大きいのです。

 

子どもの立場からの支援とは?

子どもの目線に立って物事を考え支援することを大事にしています。

 

子どものことを考えると、経済面や働き口といった親の支援も必要ですが、

基本的には、父親側、母親側、どちらの見方もしなければ、

どちらの意見も否定しないというスタンスだそうです。

 

子どもには、父親と母親の血が半分ずつ流れています。

 

ですからどちらかを否定してしまうと、

子どもは、自分の半分を否定されている感じになってしまいます。

 

あくまでも、子どもから見てどう見えているかを両者に伝えています。

 

子どもは本音を伝えにくい

光本さんは、お父さんがお母さんのことを嫌いだろうと思っていたそうです。

 

離婚のときに「アイツのせいで人生が無茶苦茶になった」とお父さんが言うのを聞いていました。

 

ですから、父親はその気持ちをずっと持ち続けているだろうと思っていました。

 

もし、「お母さんに会いに行きたい」と言ったら、きっとお父さんは悲しむだろうと思っていたそうです。

 

そのため、お母さんに会いにいきたいという本心は伝えることができませんでした。

 

離婚の原因の多くはお母さんにあったことは理解していましたが、

光本さんはお父さんも、お母さんも大好きで、両方とも大切な存在でした。

 

親の離婚によって困っていること

進路や今後の経済的な不安、片親と離れてしまった喪失感、

相談する相手がいない孤独感、転居や転校にともなう場合は

新しい環境に馴染めるかという不安もあるそうです。

 

子どもたちの変化は?

光本さんたちの支援によって、子どもたちはこれまで誰にも打ち明けることができなかった

家庭環境の悩みを話すことで、「スッキリした」、「話せてよかった」などと言っています。

 

表情にも変化が現れ、それまで話すことのなかった別居親の話を、

同居親と話すようなったりしているそうです。

 

親子のコミュニケーションにも変化が出てきます。

 

面会交流支援

離婚や別居によって、子どもと離れて暮らす親が子どもと交流する機会があります。

ゴハン食べたり、遊んだりします。

 

しかし、元夫婦は争って別れているケースが多いため、

お互いに顔も会わせたくないという状態です。

 

でも、子どもにとっては、例え離れて住んでいても親であることは変わらないので、

会いたいと思っています。

 

また、親も離れて暮らす子どもに会いたいと思っています。

 

面会交流がうまくいってない場合、裁判所が間に入って、

年に何回面会しましょうだとか、年に何泊泊まりましょうなど合意形成を行っています。

 

光本さんたちは、裁判所が決めたその面会交流を支援しています。

 

元夫婦は顔を会わせたくないだけでなく、メールや電話のやりとりすら嫌だという人がいるそうです。

 

ですから、子どもの送り迎えをしたり、別居親と遊んでいるのを見守ったりして

面会交流がスムーズに行くようにしています。

 

心のサポートも!

子どもが会いたいとか会いたくないとか、あまり考えていないケースもあります。

気持ちが一杯一杯でそこまで思いが至らないそうです。

 

このような場合は、気持ちの整理がつくようにサポートします。

 

どうすれば、両方の親の愛情を受けて育つことができるかを

第三者的に見て、アドバイスしています。

 

また子どもが親をどう見ているかを親に代弁することもあります。

 

子どもたちは色々なところに気をつかいます。

 

父親、母親、そして光本さんたちのような間に入る支援者にも

「味方なのか?どうかなのか?」など考えを巡らせています。

 

DVやモラハラの場合は?

面会交流拒否の理由として、“DV”“モラハラ”があります。

 

光本さんたちは、そうしたケースでは一方の主張は一応聞きますが、

実際に見たわけではないので、中立な立場を貫きます。

 

過去に何があったかということより、離婚をした後

これから親子関係をどういう風に新しく構築していくかを重要視します。

 

夫婦としてはダメだったけれども、子どもの親として

これからどうしていくかを考えていくために支援を行っています。

 

子どもとの信頼関係

本音を聞き出すには、子どもと支援者の信頼関係が大事です。

 

3、4歳くらいの小さい子どももいるので、光本さんたちは「妖怪ウォッチ」など

彼らの興味があることも日々勉強しているそうです。

 

どんなことに興味があるのか?

子どもの気持ちを引きつけるようにしているそうです。

 

そして支援者の過去の経験もオープンにしています。

 

親の離婚など自分が経験したことを子どもたちに話します。

それによって、子どもたちが自分のことを話してくれるケースが多いそうです。

 

支援者が当事者であることを強みに活動しています。

 

話しやすい環境づくり

子どもは知らない人と接するときに、一度閉鎖的になってしまいます。

 

裁判所で話を聞かれるケースもあるそうですが、

エラソーに見える裁判官を前に、子どもたちは恐縮して本音を話しづらい状況です。

 

NPO法人ウィーズには大学生のスタッフもいて、

年が近く、同じような経験をしている子とマッチングさせて、

話しやすい環境をつくっているそうです。

 

絶対にブレない!

子どもたちの気持ちを聞き出し、親にフィードバックさせていますが、

中には分かってもらえない親もいます。

 

そういうときでも、絶対ブレることはありません。

 

例えば、面会交流で、どちらかの親を優先してしまい、

そのことで子どもが傷ついてしまうと、誰も幸せになりません。

 

子どもとの信頼関係が崩れてしまうと、全てが終ってしまいます。

 

長く親子関係を続けていくために、子どもの成長に合わせて長い目で

臨機応変にやっていきましょうと伝えているそうです。

 

リスナーからのメール

自分が高校生のときにいじめで苦しんでいる最中に、父親が浮気をし、

10年以上経った今でも許せないという内容のメールを男性から頂きました。

 

光本さんは、高校生にときに、お父さんのこともお母さんのことも恨んでいたそうです。

 

「アイツらのせいで自分の人生が大変になった」と思っていました。

 

周りの子が部活をしている中、バイトをしなければならず、

「アイツら最悪な親だ」とも思っていたそうです。

 

しかし、卒業をするときに、これまで何度も相談に乗ってもらっていた

担任の先生から「親を許せないのは悲しいことだよ」と言われたそうです。

 

そのときに、親が悪いということにして、自分を守ろうとしていたと気付きました。

 

親を許せないのは、自分を許せないのと同じだとも気付きました。

 

ですからメールを頂いたリスナーの気持ちがよく分かるそうです。

 

親を否定することは、自分を否定することと同じです。

 

本当は親のことが好きなのに、それが叶わないというのは辛いことです。

 

話を聞いてもらおう!

そのリスナーから、もしも自分と同じ悩みを抱えた中高生がいたら、

相談できる場所はあるのか?という質問も頂きました。

 

当時は相談する当てもなく、苦労したそうです。

 

実は話してみると、当事者はけっこう周りにいるそうです。

話を共有できるところはあります。

 

自治体の相談窓口や、光本さんたちのようなNPO法人など

自分に合うところを見つけて欲しいそうです。

 

親の離婚を乗り越えるには?

親の離婚を経験したことがあるウィーズのスタッフに聞くと、

「親を客観的に見られるようになったとき」に、乗り越えられるようになったという声が多いそうです。

 

客観的に見るためには、自分自身が家族と向き合う必要があります。

 

そのために大人たちは、面会交流の支援や学習支援、そして相談できる場を

積極的に作っていく必要があるのです。

 

そして今、もし悩んでいる方がいましたら、

NPO法人ウィーズのホームページにアクセスしてみてください。

 

匿名かつ無料でできる相談の掲示板もあるそうなので、

利用してみるのも、ひとつの手ではないでしょうか?

 

≪今週の金のつぶやき≫

ネガティブに考えがちな自分の辛い過去を、

現在同じように辛い思いをしている子どもたちのために、赤裸々に語り、

子どもたちの立場で考え、寄り添っている光本さんには頭が下がる思いです。

 

子どもは大人の顔色を伺い、空気を読むのに敏感です。

 

街中で激しい夫婦げんかをする両親を、心配そうに見つめる子どもの姿は本当に心が痛くなります。

 

この世は絶望しかないと嘆き、辛い思いをしている子どもがひとりでも減るよう、

私たち大人も、周りにいる子どもたちの声に耳を傾けましょう。

 

あなたはどう感じましたか?

 

さて、番組でも紹介した子どもたちによる“愛の定義”をわたくしも真似してみました。

題して…

Q、金つぶ愛って何だと思う?

 

「例えギャラの高い仕事の依頼が来ても、金曜日の19時から定例会議だったら断るぜ!」

 

「納豆は迷わず“金のつぶ”を買っているぜ!」

 

「特に艶めかしい予定はないが、放送日は勝負パンツを着用しているぜ!」

 

「小腹が空いたらニック土屋さんの真似して、アメリカンドッグを食べているぜ!」

 

「本当はコジコが登場するようなコントを書くのが得意だけど、堅苦しい政治や経済の台本を

毎週泣きながら書いているぜ!」(笑)

 

毎週たくさんのメールを頂き、皆さまの金つぶ愛を感じております!

これからも、愛ある金のつぶやきをよろしくお願い致します。

 

次回9月15日は、日本聖公会東京教区・司祭神崎雄二さんをお迎えして、

「パレスチナとイスラエル」をテーマにお送りします!

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2017年9月11日