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2017年12月4日

#139 12月1日放送分 旧約聖書

今回のテーマは、

「旧約聖書とは?」でした!

 

すっかり街はクリスマスの雰囲気になっています。

 

「クリスマスとは何の日か?」と聞かれて、答えることができない人が

もしかするといるかもしれません。

 

クリスマスは、“イエス・キリスト”の誕生をお祝いする日です。

そのイエス・キリストは聖書の中に登場します。

 

聖書は人類史上最も多くの人が手にしてきたベストセラーです。

 

ホテルに聖書が置いてあるのを見たことはないでしょうか?

世界中でキリスト教信者を中心に読まれています。

 

そして聖書は、2種類あるのを知っていますか?

その2つとは“旧約聖書”“新約聖書”です。

 

ミッションスクールに通っている学生やクリスチャンの方は、

聖書に馴染みがあると思いますが、私たち多くの日本人は

日頃接する機会がほとんどないと思います。

 

ということで今回は「あなたが人生で最も影響を受けた本は何ですか?

旧約聖書を読んだことはありますか?」という質問を投げかけて座談会を行いました。

 

≪ゲストコーナー≫

文化人類学者東京大学名誉教授船曳建夫さんをお迎えして

「旧約聖書」についてお話を伺いました。

 

そもそも聖書っ何?

書物ではないそうです。

 

元々、みんなが話していたことや噂話が次第に繰り返し言われるようになって

そうした話をあるときまとめたのが聖書だそうです。

 

その後も、いろいろなバリエーションが出ると、また誰かがまとめていくという

過程を経ているので、一冊ポンっと置いてあった本ということではありません。

 

まとめてもらえなかった話というのもいっぱいあるそうです。

 

全部入り切っていないため、聖書の中で矛盾している部分もあるそうです。

 

例えば、アダムとイヴが最初できましたというものもあれば、

アダムが最初できて、そこからイヴができたというものもあるそうです。

 

注釈がつけられていった

あるとき、ユダヤ教徒の人たちが、まとめていきました。

 

まとめても謎は残ります。

 

読んでいて分からないことが出てきます。

 

それに対して注釈をつけていきました。

 

ですから本当は1冊なのですが、1冊ではないそうです。

 

聖書を読破した

船曳さんいわく、冒頭から最後まで順番に読んでいくものではないそうです。

 

パッっと開いて、そこを読む。

 

そして、一生かけていろいろな箇所を読んでいくものだそうです。

 

船曳さんは、高校生のときに教会に通い、最初から少しずつ聖書を読んでいきました。

 

読破したそうですが、そのときは反抗的な気持ちがあったそうです。

 

しかし、大人になって成熟し、聖書に対する印象は大きく変わったそうです。

 

旧約聖書と新約聖書

旧約聖書は、イエス・キリストが現れる以前の物語です。

 

新約聖書は、イエス・キリスト誕生後の物語です。

 

ユダヤ教の人は、聖書というと旧約聖書だけです。

 

新約聖書は、イエス・キリスト誕生後の“神との新しい約束”という意味があります。

神の子であるイエス・キリストのことが書かれています。

 

イエスの弟子12人の中の4人、マテオ、マルコ、ルカ、ヨハネが

それぞれの視点でイエス・キリストについて書き記したストーリーです。

 

4人の視点がそれぞれズレている点が面白いそうです。

 

クリスチャンでも、最初は反発から入る人もいるそうです。

 

逆にダーウィンの進化論を否定し、頭から信じている人もいます。

 

内容の印象は?

人間の苦難について書かれていて、ビックリしたそうです。

 

例えば、すごく賢い立派な王様が現れても、最後は堕落してしまうという

ストーリーがあります。

 

その後を継いだ優秀な息子も、年を取ってから騙されてしまうそうです。

 

人間のいいことと悪いことの繰り返しが描かれています。

 

織り込み済み

どんなことが起きても、それは聖書にすでに書かれていることなので、

受け入れることができるそうです。

 

神が与えてくれたことば通り(=預言)で、想定内であると思うことができます。

 

例えば、私たちは過激派組織・イスラム国のことを見聞きしてショックを受けます。

 

でも、欧米のクリスチャンが受けるショックと私たちのそれとは違いがあるそうです。

 

聖書の中には、何千年にも渡って、多くの人が虐殺される話が書かれています。

 

彼らは、世界はそうしたことも含めて動いていくということを織り込み済みなのです。

 

聖書に書かれている通りであると思っています。

 

旧約聖書の魅力

謎がある点に魅力があるそうです。

 

例えば、ノアの方舟で、なぜ神様が大洪水にしたのか理解できません。

 

神様は悪いことをする人間を見て、ガッカリしたそうです。

滅ぼしてもいいかなと思ったそうです。

 

その一方で、ノアに注目し、彼だけは助けようと、あらかじめ洪水のことを教えます。

 

ノアは大きな箱舟を準備し、動物と家族を乗せました。

 

神様は気の迷いで人類を滅ぼそうとする一方で、

なぜ気の迷いで、ノアだけを助けようと思ったのか?

どうしてなのか分かりません。

 

そうした謎も読んでいく上で面白いそうです。

 

おススメの箇所は?

船曳さんのおススメは、“ヨブ記”です。

 

ヨブは神様から痛めつけられます。

どこで音を上げるか試されます。

 

豊かだったヨブはすべてを失い、子どもも亡くなってしまいます。

 

「なんでオレをこんな目に合わせるんだ。神様なんかいない」と

叫びそうになるところまで追い込まれます。

 

ボロボロになりますが、最後の最後で彼は踏みとどまります。

 

孤独になったときにしか、神様は声をかけないそうです。

 

それもちょっとした孤独ではなく、徹底的な孤独です。

 

神の声が聞こえないというのは、苦しみが足りていないからだそうです。

 

自問自答して苦しんで、「神なんているわけがない」と叫びそうになる寸前で、

神様は声をかけてくるそうです。

 

人々が絶望に打ちひしがれたときに、次の答えとして、イエス・キリストが現れたそうです。

 

自分を捉えて、磔にするような人たちも慈愛で包もうとしました。

そうしたことが、新約聖書には書かれています。

 

読む際に意識すること

「オレは何だろう?」と、自分突っ込みをしながら読むといいそうです。

 

謎があった場合は、読み方が悪いのではなく、

それは謎として書かれているからと思いましょう。

 

大切なのは、それについて考え続けることです。

 

≪今週の金のつぶやき≫

普段、なかなか手にすることのない聖書ですが、

その中身について、お話を聞くと、いろいろと考えさせられますね。

 

何千年もの時間を経て伝わってきたモノですが、

人間の本質というのは変わらず、書かれていることが普遍的というのも

魅力のひとつではないでしょうか?

 

あなたはどう感じましたか?

 

もし旧約聖書に興味が湧いた方がいましたら、

船曳さんの監修した、「アートで魅せる旧約聖書物語」(千倉書房)をチェックしてみてください!

 

さて、駆け出しの頃は番組の会議で何も発言できず、自分の才能のなさを嘆き、

悔しい思いをしてばかりでした。

 

そんな不甲斐ない毎日を送っている中、“飛行機”だか、“海外旅行”だかのテーマのときに、

初めて飛行機に乗る際に、周りのスタッフから

「パラシュートを用意しなきゃダメだよ」と言われ、それを本気にした

ある有名人がいたという話を会議でしたところ大ウケし、その後プロデューサーに

可愛がってもらえるようになったのです。

 

それ以来、会議でもガンガン意見を言えるようになりました。

 

あれから20年。

 

今回スタジオで、その飛行機に乗るときにパラシュートが必要と信じていた方に

お会いすることができました。

 

その方とは、“千倉真理”さん。

 

そう、ゲスト船曳建夫さんの著書の出版元・千倉書房の方だったのです。

 

千倉さんは、かつて“ミスDJリクエストパレード”というラジオ番組で

初代ミスDJを務めていた人気ラジオDJで、現在もパーソナリティとして

ご活躍されています。

 

そして、千倉書房の取締役でもあります。

 

実は、パラシュート話を会議で話したときに自分の記憶が曖昧だったため、

「千倉さんがスタッフの言葉を信じて、当日パラシュートを持って行った」と話していたのです。

 

そのせいか長年、自分でもそう思っていたのですが、今回ご本人に確認したところ、

「信じただけで持って行ってません」とキッパリ否定されていました(笑)。

 

ということで、この“パラシュート話”は新たな注釈をつけ、

旧約聖書のように、後世に伝えていきたいと思います。

 

次回12月8日は、ITメディアクリエーターニック土屋さんをお迎えして、

「フリマアプリ」をテーマにお送りします!

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2017年12月4日