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2018年4月23日

#159 4月20日放送分 食堂

今回のテーマは、

「食堂の魅力」でした!

 

2人のお気に入りは?

学生は学食、社会人は社員食堂を利用するでしょうし、

気軽に入れるチェーン店の食堂もあります。

 

でも、何と言ってもこれぞ日本の宝と言えるのが

大衆食堂”ではないでしょうか?

 

年季の入った店の暖簾を一歩くぐると、そこは昭和にタイムスリップした

世界が広がっています。

 

大衆食堂は、懐かしいおふくろの味が豊富にそろっていますし、

ときにはサービスしてくれたり、お客のわがままも聞いてくれるという柔軟性もあります。

 

現役大学生の山崎さんは、学食のメニュー全制覇を目指しています。

 

また、お父さまと長野の穴場的な食堂にも行ったことがあるそうです。

 

ちなみに好きなメニューは、サバの塩焼きです。

 

下町生まれの小島さんは、近所に食堂があって、よく通っていたそうです。

 

初めてサバの塩焼きを食べたときは、衝撃を受けたそうです。

 

そんなサバの塩焼き好きコンビが

「あなたの好きな定食は何ですか?

よく通っている食堂はありますか?おススメの食堂を教えてください!」

という質問をリスナーに投げかけ、座談会を行いました。

 

≪ゲストコーナー≫

大衆食堂愛好家ライター刈部山本さんをお迎えして、

「大衆食堂の魅力」についてお話を伺いました。

 

刈部なのか?山本なのか?

元々、友だちと2人で面白いスポットを散策していたそうです。

 

そのとき訪れた場所で、美味しいモノを食べたり、銭湯に入ったりしているうちに、

街歩きを中心としたライター業を仕事にするようになりました。

 

当時の初心を忘れないように、2人の名字を合体させて、

“刈部山本”という名前で、仕事をしています。

 

ちなみに、呼び方は刈部さんでも、山本さんでもいいそうです。

 

大衆食堂にハマったきっかけは?

学生時代に、ラーメンの食べ歩きをしていたそうです。

 

当時は、環七ラーメン戦争と言われている時代で、環状七号線沿いに、

背脂、豚骨のこってり系ラーメンのお店がたくさんありました。

 

深夜に行列ができるほどの人気でした。

 

刈部さんは、そのラーメンに衝撃を受けたそうです。

 

ラーメン屋さんは個人店が多く、そこから食堂や酒場、町中華といった

個人店を回るようになって、その地域性の高さに興味を持ったそうです。

 

大衆食堂の魅力は?

長年、地元で愛されている点だそうです。

 

また、店に出向き、サービスを受け、場合によっては地元の人と会話することは、

自分がその歴史の一部になることができます。

 

昨日今日できたお店とは、入った瞬間の雰囲気も違いますし、

お店の人の所作にも惹かれるそうです。

 

大衆食堂は、その街ならではの空気を味わうのに、最適な場所です。

 

おススメの食堂!

①まつや食堂(東京都北区・浮間舟渡)

工場街にあって、そこで働いている人や配送ドライバー向けの食堂で、

朝から営業していて、夜勤明けの人たちも通っています。

 

おススメメニューは、“ハムステーキ定食”です。

 

1センチ以上ある分厚いハムを焼いた、男メシメニューでボリュームがあります。

 

また、味付けのりが付いているのも、うれしいサービスです。

 

②味安(東京都足立区・綾瀬)

パンダグループの系列店がいくつかあるパンダ街道と呼ばれている通りにあって、

座敷がメインの大箱食堂です。

 

近所の作業場の方や家族連れで、賑わっているそうです。

 

ここのおススメメニューは、子どものコブシほどの大きさの“唐揚げ”です。

 

超サックサクの揚げ加減と肉のジューシーさがたまらないそうです。

 

また、焼き魚がビッグサイズで、直径30㎝はありそうなサバの塩焼きがあります。

 

ごはんもブランド米を使用し、炊きたてでツヤツヤしているそうです。

 

③川岸屋(埼玉県上尾市・指扇)

荒川沿いにあって、釣り客の休憩所のような食堂で

常連さんが冷蔵庫からビールを取り出すなんて光景も見ることができるお店です。

 

モツ煮や野菜炒め、餃子も美味しいそうですが、

特におススメなのは、“武蔵野うどん”です。

 

お店のあるエリアは、元々稲作に向いていない土地だったため、

昔からうどん作りが盛んでした。

 

うどんを打てないと、お嫁さんにもいけなかったそうです。

 

何かあるとうどんを振舞う土地柄です。

 

武蔵野うどんというと、ゴワっとした粉っぽい太麺のイメージがありますが、

ここのうどんは瑞々しく艶やかな麺で、本当の田舎うどんが味わえるそうです。

 

女性ひとりでも入りやすい店

三忠食堂(東京都北区・赤羽)

典型的な昭和の大衆食堂でありながら、全体的に雰囲気が明るく、

店内の様子が外からチラッとうかがえて、女性がひとりでも入りやすいそうです。

 

メニューも豊富で、何を食べても美味しいそうです。

 

定食の良さは?

定番メニューを大きく分けると、フライ系、焼き魚系、野菜炒め系、3つに分かれます。

 

その時々で、こうした中から栄養を考えたりしながら選べるのが、

定食の良さでもあります。

 

周りのお客さんが食べているのを見て影響されて、

メニューが決まるなんてこともありますね。

 

こだわりのルール

・最初に、ごはんをよく見る

ガス釜でお米を炊いている食堂のごはんは、瑞々しくて、

お米が立っているのが、見ただけで分かるそうです。

 

ごはんが美味い食堂にハズレはないので、

まずごはんをよく見て、ごはんから最初に食べるそうです。

 

食堂、定食は、ごはんが命です!

 

・左にごはん、右におかず、奥にみそ汁の配置

刈部さんは右利きで、おかずをごはんに当てて食べるスタイルなので、

この配置がベストだそうです。

 

手前にみそ汁、奥におかずだと、おかずを取ったときみそ汁にぶつかり

こぼしやすいので、あらかじめみそ汁を奥にしておくそうです。

 

ですから、違う並びで定食が運ばれてくると、まず配置換えを行っています。

 

衝撃の食堂

なにわ(東京都荒川区・町屋)

かなり年季の入った食堂で、店内の床にペットボトルが置いてあります。

 

ネコ除けのために置かれていると思ったそうですが、

そこからお冷を注ぐシステムになっていて驚いたそうです。

 

ただ、店主はホテルオークラに20年務めていた腕利きのコックさんで、

どれも料理が絶品です。

 

ラーメンはナント500円という安さ。

 

予約すればコースメニューも出てくるそうです。

 

お店の奥が座敷になっていて、普段は家族がテレビを見ていますが、

店主が忙しくなると、手伝いに出てくるそうです。

 

また席が足りなくなると、お客さんがその座敷に通され、

家族と一緒に食事をするということもあったそうです。

 

残念ながら閉店してしまったそうですが、味が食堂のレベルを越えた

親しみやすくハマると抜けられないお店だったそうです。

 

現在抱えている問題は?

2020年問題です。

 

昭和30年代から営業しているお店は、店主の高齢化や建物の老朽化、

後継ぎ問題によって、どんどん閉店しています。

 

商売として食べていくのが難しいこともあって、

子どもに継がせないお店もあります。

 

こうしたお店は、1964年の東京オリンピックの盛り上がりとともに、オープンし、

発展してきたので、何とか「2020年の東京オリンピックまではがんばろう!」と

言っているそうです。

 

つまり裏を返すと、2020年を境に、かつてどの街にもあった

食堂、町中華、そば屋といった個人商店が姿を消す可能性があります。

 

今自宅や職場の近くで気になっている大衆食堂があったら

入っておかないと、後悔するかもしれません。

 

食堂を含めた個人店には、その街が歩んだ歴史があります。

 

それを体験することができるのは、あと数年しかないかもしれないのです。

 

≪今週の金のつぶやき≫

訪れて食べて満足するだけでなく、日本の食堂文化の行く末を気にかけている

刈部さんの食堂愛が存分に伝わったのではないでしょうか?

 

今回の放送で大衆食堂に興味を持った方、また美味しくて魅力溢れる

お店を訪れてみたいという方は、

5月9日に発売の刈部山本さんの新刊、

『東京「裏町メシ屋」探訪記』(光文社知恵の森文庫)をチェックしてみてください!

 

さて、大衆食堂の醍醐味のひとつに、相席というのがあります。

 

混んでいる店内では、あそこに座りたい、ここは嫌だなんて言っておられず、

お店の人に言われるがまま、席を指定され、見知らぬ人と、

テーブルを共にすることもしばしばです。

 

他人と食事をするのが苦手という方もいるかと思いますが、

これはこれで案外楽しいものです。

 

運が良ければ、「兄ちゃん、ビールどうだい?」なんて、

初対面のおじさまから一杯ごちそうになることだってありますし、

常連さんに、その店のおススメの定食やおかずを教えてもらうことだってできます。

 

以前、平日朝までガッツリ飲んで、締めに食堂でビールをチビチビやっていたら、

夜勤明けのおじさんに“定職”に就いていない若者だと思われ、

仕事に誘われたことがありました。

 

普段はウザイと感じるこうした他人へのお節介も、

悪くないなぁと思えるのが大衆食堂の魅力だと思います。

 

次回4月27日は、ジャーナリスト白河桃子さんをお迎えして、

「働き方改革」についてお話を伺います。

 

聞いてちょーだい!

投稿者 : kintubu|2018年4月23日