2019年2月26日

#202 2月22日放送分 統計不正問題

今回のテーマは、

「統計不正問題」でした!

 

毎月勤労統計って何?

国会では厚生労働省の“統計不正問題”を巡って、集中審議が行われています。

連日、メディアでも取り上げられているので、知っている方も多いでしょう。

 

事の発端は、厚生労働省が行っている“毎月勤労統計”の調査でした。

 

毎月勤労統計とは、「働く人がもらう給料や働く時間」などを調べています。

給料が増え、人々の消費が伸びるかどうかといった予測に重要な統計です。

 

例えば、この毎月勤労統計で調べられた給料のデータは、

“失業手当”を含む“雇用保険”などの額を決める基準になります。

 

つまり、この統計をもとに、仕事を失った人がもらう失業手当の額などが決められています。

 

また、 “GDP”=国内総生産の算出などにも使われています。

 

ですから、とても重要なデータと言えます。

 

不正が発覚した!?

ところが、この毎月勤労統計が10年以上にも渡る不正が発覚しました。

 

給料の調査で、本来従業員“500人以上”の大きな会社は、

全て調べるというルールになっていたのですが、

2004年から“東京都”分の対象を勝手に“3分の1”に減らしていたのです。

 

その結果、地方よりも給料が高い東京都の会社の数が計算する上で、減っているために、

出て来たデータが、実際の数字より低くなっていました。

 

国が調査している統計が、歪められていたのです。

 

これによって、失業手当や育児休業給付などを含む雇用保険や労災保険などで、

本来もらえるハズの額をもらえていなかった人が大量にいることが分かったのです。

(以上、2月1日 朝日小学生新聞 参照)

 

政府は“働き方改革”を重要課題として掲げていますが、こうした統計で不正が行われ、

データが全くのデタラメだとすると、労働環境の変化も把握することができません。

 

あらゆる政策の判断基準となる統計は、正確で信頼できるものでなければ

なりませんが、今回の不正で国民の信頼を大きく失いました。

 

一体、どうしてこんなことが起こったのでしょうか?

 

ということで今回は、

「あなたには信頼できる人がいますか?信頼を失ったことがありますか?

厚生労働省の統計不正問題、どう思いますか?」という質問をリスナーに投げかけ

 

選挙に影響した消えた年金問題

今から12年前の2007年、第一次安倍政権崩壊の原因となったのが“消えた年金問題”でした。

 

当時、厚生労働省の管轄だった“社会保険庁”“年金記録”のずさんな管理によって、

多数の“支給漏れ”が発覚し、国民の怒りが爆発して、安倍政権は退陣に追い込まれています。

 

あれから12年。

 

現在、毎月勤労統計を皮切りに、厚生労働省の統計不正問題が泥沼化し、

国会では安倍政権が連日追及されています。

 

調査もずさん!?

厚生労働省は、今年に入って統計不正問題を解明するために、

第三者による“特別監察委員会”を設置し、調査を発表しましたが、

元職員に対する調査に、同省の最高幹部である官房長が同席していたことが判明しています。

 

また調査対象となった31人のうち、19人の聞き取りは、厚生労働省の職員だけで

行われていたことが分かり、中立性、客観性に欠けた調査との批判を浴びています。

 

さらに、同省は昨年から統計データの補正を行っていましたが、その事実を公表していません。

 

こうした中、総務省をはじめ各省庁が作成している統計でも、

調査内容が規定に反した例が次々と明らかになっています。

(以上、1月30日 東洋経済オンライン 参照)

 

統計不正の発覚によって、安倍政権の看板政策“アベノミクス”による

“賃金上昇”の成果も疑いが持たれ、厳しい追及を受けていますが、実際はどうなのでしょうか?

 

≪ゲストコーナー≫

第一生命経済研究所 主席エコノミスト永濱利廣さんにお電話で

「統計不正問題」についてお話を伺いました。

 

毎月勤労統計とは?

全国にある事業所が従業員に払っている“人件費”や働いている“労働者の人数”

労働している“平均時間”などが調査され、毎月発表されています。

 

それが“毎月勤労統計”です。

 

これによって、1人当たりの“賃金”が分かります。

 

この賃金の水準が、失業したときに給付を受ける”失業保険”

”労災保険”の額を算定するときに基準となります。

 

そうした給付額を決めるだけなく、景気の良し悪しを判断する材料としても使われますし、

また、アベノミクスはいかに賃金を上げていくかがポイントなので、

その成果も左右する重要なデータです。

 

今回の不正発覚で、政府は給付されていなかった分を払うことになっています。

 

なぜ不正が行われたのか?

永濱さんは、厚生労働省の統計職員の“モラルの低下”や役所の“隠蔽体質”

不正の原因と見ています。

 

役所内では、統計という部署があまり重要視されていないため、人材も予算も少ないそうです。

 

財務省や経済産業省、内閣府など経済政策を主な職務としている省は、

人材も厚く、不正も起こりにくいそうですが、厚生労働省は職務も幅広いため、

どうしても統計の分野が手薄になっているそうです。

 

たくさんの企業を調べなければなりませんが、

中には、調査に対して、企業側からもクレームがあるそうです。

 

そうした背景から、本来ならば東京都の大企業を全て調べなければならなかったのですが、

黙って3分の1に減らしてしまったそうです。

 

さらに、出て来た数字を3倍にして補正することもしなかったので、

結果的に低い賃金がデータとして出てきてしまいました。

 

チェック機関は?

総務省に“統計委員会”というのが設置されていて、横断的に経済に関する統計をチェックしています。

 

今回、その統計委員会の打ち合わせで、厚生労働省の不正がたまたま発覚したのです。

 

単位の間違いなどは過去にあったそうですが、ここまで大きな不正は、

永濱さんの20年に及ぶエコノミスト人生でも初めてだそうです。

 

影響は?

2004~2017年の賃金データが実際より低めに出ていたため、

雇用保険や労災保険が本来もらえる額より少なく給付されています。

 

ですから不足している分の給付をしなければなりませんが、

住所が分からない人もいますし、すでに亡くなった方もいます。

 

そのため100%給付することは現実的ではありません。

 

不足分の給付を受けるには、自分から役所に申請しなければなりません。

 

もし心当たりの方がいましたら、厚生労働省の窓口などに問い合わせましょう。

 

あのメンバーだった!?

2014年賃金が上がったことを安倍政権はアピールしていました。

 

しかし、2015年に調査企業のサンプル替えを行ったこところ、賃金が下がってしまったそうです。

 

そこで、“勤労統計改善検討会”が立ち上がります。

永濱さんは、この会のメンバーでした。

 

その会合で、官邸からの圧力があったかどうかということが、今まさに国会で議論されています。

 

今回の件で、実は長濱さんも参考人招致されていたそうですが、出張のため断ったそうです。

 

ただ、取材は殺到したそうです。

 

勤労統計改善検討会では、対象となる企業の調査方法について、6回議論が行われています。

 

野党の追及は見当違い!?

現在、連日野党は「安倍政権が賃金を不当に引き上げようと圧力をかけた」と非難をしています。

 

しかし、毎月勤労統計よりも正確なデータがあって、

それによると2014年、2015年の賃金は実際に上がっていて、

サンプル替えしたことによって賃金が下がってしまったことが分かっているそうです。

 

つまり、調査方法が明らかにおかしかったそうです。

 

ですから、その調査方法を修正するというのは理にかなっていて、

それを圧力といって非難するのは、ナンセンスだと永濱さんは考えています。

 

ちなみに、その正確なデータとは“賃金構造基本統計調査”といって、

年に1回発表されています。

 

この調査では、毎月勤労統計の1.5倍の企業の1人1人の賃金を調べているそうです。

 

海外の反応は?

元々、日本の統計は信頼が高く、世界で評価されています。

 

あくまで今回の問題は、日本の統計問題というよりも、

厚生労働省の統計問題として海外からは見られているそうです。

 

不正を防ぐには?

省庁間での統計職員におけるモラル・スキルの差が激しいので、

海外のように統計行政を一元管理する“統計庁”という部署をつくって、

そこから各省庁に人材が派遣されて、動いていくのが望ましいそうです。

 

そこに、チェック機能として、第三者機関の設立も必要です。

 

世界、日本の経済は?

年明け以降、特に中国の生産活動の減速が著しいそうです。

 

背景には米中の貿易摩擦がありますが、特に“ファーウェイ製品排除”の影響が大きく出ています。

 

ファーウェイ製品の部品を作っている日本のメーカーもけっこうあるので、

そうしたところにも影響が出ているそうです。

 

1~3月期は恐らくマイナス成長になると永濱さんは見ています。

 

統計調査員とは?

政府が実施する基幹統計は、統計調査員が調査にあたっています。

 

例えば、長崎県の場合、およそ1530人の調査員がいます。

 

関わる統計は、毎月勤労統計調査や労働力調査など56の基幹統計の他、

職種別民間給与実態調査などの一般統計調査もあります。

 

調査員は一軒、一軒足を運び、データを積み上げています。

 

調査を嫌がる世帯には、土日をつかって出向き、協力をお願いしているそうです。

そうした地道な作業を経て、データは集計され、世の中の姿を映し、

様々な分野で活用されています。

 

ちなみに長崎は、「日本の近代統計の祖」と呼ばれる、

統計学者・杉亨二の出身地です。

(以上、1月27日 長崎新聞 参照)

 

多くの人によって積み上げられていくデータが一部の人間によって歪められ、

築いてきた信頼が一瞬にして崩されてしまうのは、本当に罪深いことではないでしょうか?

 

≪今週の金のつぶやき≫

近代看護の母として有名な“ナイチンゲール”

 

実は、彼女は統計学者としての一面も持っていました。

 

1853年に、クリミア戦争が勃発し、イギリスが参戦。

 

そのとき、彼女はイギリスの従軍看護師のリーダーとして、戦地に派遣されています。

 

戦地の劣悪な衛生環境で、次々と倒れていくイギリス兵士の姿を

目の当たりにしたナイチンゲールは、戦闘による死者数よりも、

病気などで死亡する兵士の方が多いという実態を報告しました。

 

彼女は統計を駆使して、兵士の死因の詳細を分析したのです。

 

数字になじみのない人でも理解できるように、図を使うなどの工夫もしています。

 

このことがきっかけとなって、現地の病院の衛生状態は大きく改善され、

兵士の死亡率は、劇的に低下したのです。

(以上、2月17日 産経新聞 参照)

 

統計は社会を映す鏡とも言われ、私たちの生活に密着しています。

 

しかし、誤ったデータが使われたり、使い方を間違えてしまうと、真実を隠してしまう危険性があります。

 

そうならないためにも、統計に携わる人間にはモラルと、

有意義に使いこなす専門的な能力が必要ではないでしょうか?

 

あなたはどう感じましたか?

 

次回、3月8日ITメディアクリエーターニック土屋さんをお迎えして、

「スマホ決済」をテーマにお送りします!

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2019年2月26日

2019年2月23日

こじマーケティング!今夜のトークテーマ「両親は大切に」

今回は、山崎さんがお休みということで、

久しぶりに小島さんのこじマーケティングをお送りしました!

 

こじマーケティングで、たびたび家族旅行の話などで、

小島さんの家族の仲の良さは、伺えていましたが、

今回はその秘訣をお話ししてくれました!

 

家事は、全然できないという小島さんが、

夫婦円満を保つコツそれは、両親を大切にすることのようですね!

奥さんの母が鹿児島から、東京にやってくる日、

観光のプランを、色々考えたようで、インパクトが大切と思い、

日本橋がある大江戸博物館を選びました。

 

羽田空港から到着してすぐ向かったようですが、

結果は大満足していたようで、

小島さんの夫婦円満を保つコツを、少しわかった気がしますね。

投稿者 : kintubu|2019年2月23日

2019年2月23日

「統計不正問題」の問題点 ゲスト:永濱利廣さん

今夜のテーマは、

「あなたには信頼出来る人はいますか?

            信頼を失ったことがありますか?

                    厚生労働省の統計不正問題、どう思いますか?」

でした!

 

7時37分頃からは

第一生命経済研究所  主席エコノミストの永濱利廣さんに、

お電話で「統計不正問題」についてお話を伺いました!

 

いったいなぜ、不正が行われたなのか、

厚生労働省の統計職員のモラルの低下や役所の隠蔽体質が不正の原因と、永濱さんは、考えているようです。

厚生労働省は職務が幅広いため、統計の分野が手薄になっているそうで、

本来ならば東京都の大企業を全て調べなければならなかったのですが、

黙って3分の1に減らしてしまったようですね。

 

今回のメールテーマで、、

「あなたには信頼出来る人はいますか?」で、皆様からメールを募集しました!

両親など家族や、友人や上司など、たくさんの間柄が挙げられていましたが、

「信頼を失ったことがありますか?」のメールテーマの方では、

信頼とは何か、考えさせられるようなメールがたくさんありました!

投稿者 : kintubu|2019年2月23日

2019年2月22日

「統計不正問題」の影響は?ゲスト:永濱利廣さん

金曜つぶやきショー、略して“金つぶ”!

テレビや新聞のニュースとはちょっと違う、

ラジオならではの「今、知りたいこと」を、

毎週一つのテーマに絞って、じっくりと時間をかけて、

リスナーの皆さんと一緒に考えていきます!

 

今夜のテーマは、

「あなたには信頼出来る人はいますか?

            信頼を失ったことがありますか?

                    厚生労働省の統計不正問題、どう思いますか?」

 

7時20分頃からは、ニック土屋さんの「金つぶITニュースWEB」

インターネットで飛び交う、今週1週間のIT、科学、経済のニュースから

独自の目線でピックアップします!

 

7時37分頃からは、

第一生命経済研究所  主席エコノミスト永濱利廣さんに、

お電話で「統計不正問題」についてお話を伺います。

 

そして8時32分からは今夜は山崎さんがお休みということで、

小島さんのコーナー「こじマーケティング」をお送りします!

 

メッセージもお待ちしてます!

メールは kintubu@bayfm.co.jp まで!

今夜も7時から座談会です!

投稿者 : kintubu|2019年2月22日

2019年2月18日

#202 2月15日放送分 落語の海外進出

今回のテーマは、

「落語の海外進出」でした!

 

究極の話芸

座布団の上で、ひとたび着物を身に付けた噺家がしゃべれば、

たちまち笑いと涙が溢れる世界が広がるのが落語です。

 

たったひとりで様々な人物を演じ分ける噺家のテクニックと、それを聴く観客の

想像力によって完成する、世界に類を見ない究極の話芸とも言えます。

 

山崎さんは、クスッと笑える面白さ、そして噺家さんによって噺の演出が違う点が

落語の魅力だと言っています。

 

小島さんは寄席に出向いたときに、後輩が高座に上がっていたという

貴重な体験をしています。

 

そんな日本が誇る伝統芸能・落語が、今海外にも進出しているようです。

 

およそ300年以上とも言われる歴史を歩んできた古典落語の世界観は、

現代に生きる私たち日本人でも、理解しにくい部分がありますが、

果たして、外国人の方々はどのようにして落語を楽しんでいるんでしょうか?

 

ということで今回は「落語聴いたことありますか?あなたの好きな落語家は?

あなたの気になる日本の伝統芸能、文化は何ですか?」という質問を

リスナーに投げかけ座談会を行いました。

 

落語と触れる機会

実際に、生で落語を聴いたことがなくても、様々な作品を通して、

落語を聴いたり、その世界観に触れたことがあるという方がいるんじゃないでしょうか?

 

例えば、子どもに長い名前を付けるという滑稽噺の“寿限無”

小学校の教科書に載っています。

 

落語の名作を子どもにも分かるようにアレンジした“えほん寄席”という本で、

初めて落語という存在を知るお子さんもたくさんいるようです。

 

中には、その絵本で落語を覚えて、実際に人前で披露する、子どももいます。

 

2005年には人気脚本家・宮藤官九郎さんが脚本を手掛けた“タイガー&ドラゴン”

2007年にはNHK朝の連続テレビ小説“ちりとてちん”といった落語家を主人公とする

ドラマが放送され、落語ブームの火付け役となりました。

 

最近俳優としても活躍している、落語家・立川談春さんの原作の自伝小説

“赤めだか”は落語ファン以外にも話題となり、ドラマ化されています。

 

そして、累計200万部を突破した雲田はるこさん原作の漫画“昭和元禄落語心中”は、

アニメ化、ドラマ化もされ、若者を落語の世界へと誘うきっかけにもなっています。

 

≪ゲストコーナー≫

ニューヨーク在住落語家柳家東三楼さんをお迎えして

「落語の海外進出」についてお話を伺いました。

 

お笑い好きの少年だった

東三楼さんは現在、北米を中心に活動をされています。

 

この4月からニューヨークに住む予定です。

 

スタンダップコメディを勉強したいと思い、アメリカに渡ったそうです。

 

現在、落語家としては真打ちというポジションですが、もう一度ゼロから修業をし直して、

英語で行う落語にフィードバックしたいと考えています。

 

高校生の頃は、落語だけでなくお笑い好きで、ジュンカッツの追っかけをしたり、

爆笑問題の大ファンだったそうです。

 

彼らのネタをノートに書き留めたりもしていたそうです。

 

現在の活動

ビザの関係もあって、基本的にはボランティア活動を行っています。

 

ニューヨーク、オハイオ、サンフランシスコ、ロサンゼルス、サンディエゴ、

タンパ、マイアミ、ボストンなどを旅しながら落語を披露しています。

 

公演場所は大学や、東アジア研究センターなどです。

 

時差、温度差と戦いながらの旅です。

 

東三楼流英語落語

過去に、桂枝雀師匠をはじめ、英語で落語に挑戦した方はいましたが、

先人とは違ったやり方で挑んでいます。

 

まず日本語で台本を書いて、それを現代の時代背景、

そしてその土地に合わせて英訳しているそうです。

 

東三楼さんの英語落語には、AmazonやUberが登場するそうです。

 

日本では、手拭を使って焼き芋を表現しますが、

アメリカやカナダでは、ベイクドポテトに変えています。

 

また、海外では音を立ててそばを食べる習慣がありませんから、

日本では音を立てて食べるのが美味しい食べ方だと説明しています。

 

ときには、ワークショップで参加者に手拭で焼き芋を食べる仕草や

扇子でドクターペッパーを飲む仕草を教えているそうです。

 

子どもたちは、すごく喜びます。

 

英語しか分からない子どもでも落語を楽しんでくれています。

 

高座では、全編落語で演じる場合と、日本語で字幕を使って古典落語を演じる場合があるそうです。

 

理解してもらうために

細かい設定や背景を知ってもらうために、ちくわやちくわぶ、また新宿末廣亭など

寄席の写真をパワーポイントに入れ込んで説明するそうです。

 

ドラマ「昭和元禄落語心中」などもテキストとして使っています。

 

落語が楽しいエンターテインメントであることを何とか理解してもらおうと、

様々な試みを取り入れています。

 

英語はどう身に付けたか?

落語で、英語を使うことはタブーです。

 

また、日本語の言葉遣いにも、注意を払う必要があります。

 

例えば、“計算する”ではなく“勘定する”と言います。

 

そんな落語の世界に身を置きながら、東三楼さんは英語が好きだったこともあって

密かに勉強を続けていたそうです。

 

セブ島にある英語学校のオンライン授業を受けていました。

 

現地に、語学留学もしました。

 

段々、英語で落語をやってみたいという想いが強くなっていったそうです。

 

そんな折、語学学校のバックアップを受けることになり、

本格的に英語で落語を演じることになったのです。

 

周りの反応は?

東三楼さんは、普段から劇団を率いてお芝居を作ったりと、落語以外の活動も熱心に行っています。

 

少し落語界との距離を取りながら、多岐に渡る活動をしていたこともあって、

英語を勉強して、落語を披露するという目標に関しては、一切誰にも教えていなかったそうです。

 

全てを師匠とおかみさんに報告をしたのは、海外で英語落語を披露して帰国してからでした。

 

「ニューヨークに住んで落語をしてもいいですか?」と2人に言ったときは、かなりビックリされたそうです。

 

費用はどうしたのか?

クラウドファンディングで集めた資金と、これまでの貯金を全てつぎ込んで、

渡航費や生活費をねん出しています。

 

衝撃の落語

東三楼さんは、高校生のときにラグビー部に所属していましたが、

鎖骨をケガしてしまいました。

 

急に何もすることがなくなってしまい、図書館に通って、絵画の本などを読んでいたそうです。

 

絵画の本に飽きた頃に、隣の棚のコーナーがたまたま落語だったことから一冊の本を手にしました。

 

それが、故立川談志師匠の「現代落語論其二 あなたも落語家になれる」でした。

 

ものすごい衝撃を受けたそうです。

 

早速、その日に図書館で談志師匠の「天災/鼠穴」のカセットテープを借りて

家で聴いたところ、あまりの素晴らしさに全身鳥肌が立ったそうです。

 

お笑いを越えたお笑いがあると知り、次の日から寄席通いが始まります。

 

芸人になるか悩んだ学生時代

高校卒業を前にして、吉本興業の養成所・NSCに入るか、落語家になるか、ものすごく迷っていました。

 

そのときは、芸人になるということが恐かったそうです。

 

一年間、予備校に通いながら進路を悩み続けていました。

 

そして、物を書くのが好きだったことと、またファンだった爆笑問題や、

追っかけをしていた立川志らく師匠が出身校だったこともあって、日本大学芸術学部に進学します。

 

落語研究会に入ろうと思って顔をしますが、自分の落語の知識量から考えると、

周りが幼く見えてしまい、入部には至らなかったそうです。

 

結局、軟式野球部に入部しました。

 

プロになったきっかけは?

大学生になってアルバイトをしながら、再び寄席通いをするようになります。

 

バイト先はバーで、暇なときにお客さんを相手に小噺をしたり、

人前で落語を披露することもあったそうです。

 

落語を演じる面白さにハマりました。

 

そんな中、大学3年生の暮れに、新宿末廣亭で行われている

柳家権太楼師匠と柳家さん喬師匠の二人会を観に行きます。

 

そのときに聴いた、権太楼師匠の「芝浜」に感銘を受け、弟子入りすることを決意します。

 

落語家になることを報告したとき、母親は2週間口を聞いてくれなかったそうです。

 

泣いて大反対されました。

 

弟子入りを決行

アルバイト先で、お兄さんが講談師をしているお客さんがいて、

その方を通じて、権太楼師匠の住所を教えてもらい、自宅へと向かいます。

 

師匠から、「落語家はホームレスになるか?売れるか?どっちかの世界だから、

止めておいた方がいい」と言われたそうです。

 

それでも「落語家になりたい!」という思いが強かった東三楼さんは、

再び両親を伴って、師匠に会いにいきます。

 

落語家は、師匠の家にも出入りするため、入門するときには、両親の許可が必要だからです。

 

落語家としての修業

最初は前座見習いとして、着物の畳み方や太鼓の叩き方、そして落語を覚えるそうです。

 

東三楼さんは、通い弟子として師匠の家を毎朝9時に訪れていました。

 

近所にアパートを借りて、暮らしていたそうです。

 

見習いが終わり、前座になると、師匠の家での修業を終えると、

着物を畳んだり、お茶を出すなど落語協会の前座として、寄席での仕事をこなします。

 

当時は、寝る暇がなかったそうです。

 

人間の業の肯定

立川談志師匠は、「落語とは、人間の業の肯定である」と定義しています。

 

人間は酒を飲みたければ飲むし、眠かったら寝るもので、

そういうことを認めるのが落語であると言っています。

 

「忠臣蔵」の四十七士を描くのは歌舞伎が担えばよくて、

あそこに参加せず逃げたヤツを描くのが落語であるとも論じています。

 

そうした人間の弱さを洒落のめすところが、東三楼さんが落語を愛する部分でもあります。

 

師匠・柳家権太楼!

爆笑派としても名高い権太楼師匠ですが、弟子に対しては厳しく、恐いそうです。

 

東三楼さんは何度もしくじり、頭を丸めたこともあります。

 

しかし、芸のスゴさは毎日感じているそうです。

 

サンフランシスコにいたときも、テレビで師匠の落語をする姿を見て、

改めてスゴいと思ったそうです。

 

いわく、「大好きで大嫌いなのが師匠」という存在だそうです。

 

日本への興味

北米の方々は、食文化に対する意識が高いそうです。

 

そのため、和食の店やラーメン屋がたくさんあるそうです。

 

日本のカルチャーに対しても興味を持っています。

「昭和元禄落語心中」などアニメを通して、落語を知り、ファンになった方が大勢います。

 

東三楼さんが着物で登場するだけで、涙を流して喜ぶ方もいるそうです。

 

目の前に「本物の落語家がいる!」ということで興奮するそうです。

 

落語の認知度を広めたい!

海外では、“歌舞伎”や“相撲”という言葉で、どんなものか理解してもらえます。

 

翻って、“落語”は、まだそこまでに至ってはいません。

 

東三楼さんは、落語もそのような存在にすることを目標としています。

 

落語が、世界のエンターテインメントになるには、

後継者をどうやって育てていくか?

また人工知能などを使って、字幕をどう分かりやすくするか?などが必要になってくるそうです。

 

≪今週の金のつぶやき≫

かつて、禁止されていた落語があったのをご存じでしょうか?

 

1941年落語家たち自らが、遊郭や酒、不倫や犯罪などのある場面が登場する

53の落語を不謹慎と判断し、自主的に規制しました。

 

東京都台東区の本法寺に“はなし塚”を建立し、台本をそこに埋めて、口演することを禁じたのです。

 

時代は戦時中、生活物資の統制が始まり、英語は“敵性語”として禁じられていました。

 

落語家たちが自主的に53の演目を禁止したのは、

落語そのものを禁じられるのを防ぐためだったそうです。

 

そして終戦翌年の1946年9月に、5年ぶりに禁が解かれ、自粛は解除されます。

 

東京大空襲により、本法寺の本堂は焼けてしまいましたが、

台本が埋められたはなし塚は無事だったそうです。

(以上、2015年6月30日 西日本新聞 参照)

 

バカバカしい笑い噺を笑う。

 

私たちにとって、それは日常のごくごく当たり前の風景です。

 

しかし、かつてそんなことすらも自粛せざるを得ない時代があったのです。

 

笑いが溢れる何気ない日常、それは平和でなければ成り立ちません。

 

次回2月22日は、第一生命経済研究所 主任エコノミスト藤代宏一さんをお迎えして、

「統計不正問題」をテーマにお送りします!

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2019年2月18日

2019年2月15日

今回のれなち発見伝!テーマは「布団」

本格的な寒さが続いていますね。

風邪をひかないように、しっかりと睡眠をとることは大切です!

ということで今回のれなち発見伝のテーマは、寒い夜でも私たちに安らぎを与えてくれる「布団」!

見た目も派手で、超高級という布団に、今回は注目してみました!

 

老舗布団メーカーと新進気鋭のクリエーターがコラボレーションして誕生したブランド、その名も「FUTONSTAR」です!

このブランドは、見たこともない斬新なデザインの布団ばかりで、まさにアート!!

 

①ORIEMON RIMIX

石川啄木の「一握の砂」の一節をモチーフにした柄の布団は、とても派手な色遣いが特徴的です!

綿100%の、こちらの布団はなんと…162万円!

 

②NI-SHI-KI 24FORCE

神々しい黄金色の布団で、中綿にシルクを使っています!

こちらの値段は、259万2千円!

 

③HONEY OF TERROR

ピンク色で、ハート柄で、女子力の高そうな布団!

これで、寝ていたらモテそうです(笑)

こちらは、162万円です!どんな寝心地なんでしょう…。

 

ちなみに山崎さんも、最近、羽毛布団を新しく手に入れたようですね!

軽い布団が好きな山崎さんは、こんなにも寒いのに薄い布団で、寝ようとしていたようで、

山崎さんのお母さんが、心配して買ってくれたようです(笑)

 

今回ご紹介した布団は高すぎますが、

皆さんも、自分に合った布団を買って、快適な睡眠を手に入れましょう!

 

投稿者 : kintubu|2019年2月15日

2019年2月15日

今夜のゲストは柳家東三楼さんでした!

今夜のテーマは、

「落語聴いたことありますか?あなたの好きな落語家は?

   あなたの気になる、日本の伝統芸能、文化は何ですか?」

でした!

 

7時37分頃からは

ニューヨーク在住の落語家・柳家東三楼さんをお迎えして、

「落語の海外進出」についてお話を伺いました!

半袖で登場した東三楼さん、こないだまでいた、トロントに比べると、

こちらは半袖がちょうどいいようです(笑)

 

落語というと、日本人でも敷居が高いイメージを持つ方もいて、

さらに、海外では言葉、文化の違いがありますが、

東三楼さんの落語は、海外でとてもウケているようですね!

設定を現地の人たちに合わせたり、説明からワークショップ風にしたりと、

落語の面白さを、どう伝えるかを日々研究していると、おっしゃっていましたね!

 

今回のメールテーマで、「落語聴いたことありますか?あなたの好きな落語家は?」と、落語についてメールを募集しました!

学校の授業をきっかけにしたり、父親が落語好き、大学のサークルがきっかけで、

落語を好きになった方がたくさんいらっしゃいました!

また、インドに落語を披露しに行った友人をもつ方がいらっしゃったりもしました!

 

今回のゲスト、柳家東三楼さんの寄席に行ってみたいと思った方は、

こちらの東三楼さんのTwitterなどで、情報をキャッチして、ぜひ足を運んでみてください!

@kogontayanagiya

 

投稿者 : kintubu|2019年2月15日

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