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2019年3月18日

#204 3月15日放送分 ニュースアプリ

今回のテーマは、

「ニュースアプリの裏側」でした!

 

ニュースを集め再構築!

通勤や通学の途中、またちょっと時間のあるときに、

スマホで“ニュースアプリ”を読んでいる方も多いのではないでしょうか?

 

ニュースアプリは、“キュレーションアプリ”とも呼ばれ、主に各メディアの記事を収集し、

見せ方などを工夫して再構築し、読者に提供しています。

 

“キュレーション”とは、美術館や博物館で企画展などを企てる“キュレーター”に由来する言葉で、

情報やコンテンツを収集、整理し、そこに新たな価値を生み出すことを意味します。

 

そんなキュレーションの役割を果たすニュースアプリは現在複数あって、

それぞれサービスによって特徴が違います。

(以上、2015年11月14日 スマチューネット 参照)

 

ニュースアプリは無料のサービスも多く、また自分の興味のある情報を

ピックアップしてくれるなど、効率良く情報を収集するのに便利です。

 

こうしたネットメディアの勢いに、既存の新聞、テレビ、ラジオといった媒体は

どんな影響を受けているんでしょうか?

 

ということで今回は「あなたは普段ニュースを何で見聞きしていますか?

ニュースアプリ利用していますか?

最近、あなたに起こったプチニュースを教えてください!」という質問を

リスナーに投げかけ、座談会を行いました。

 

若者も新聞記事は読んでいる!?

ICT総研の「2018年 モバイルニュースアプリ市場動向調査」によりますと、

日本国内の“モバイルニュースアプリ利用者数”は、

2014年度末は“2264万人”でしたが、2017年度末には“4683万人”まで増えています。

2020年度末には、”5630万人”まで拡大していくとも予想しています。

 

また、主に利用されているポータル系ニュースアプリは、トップがヤフーニュースで

以下、LINE NEWS 、スマートニュース、グノシー、グーグルニュースとなっています。

 

新聞系アプリでは、日系電子版の利用者は50代がメインユーザーとなっていますが、

その一方で、朝日、読売、毎日の利用者は、20代が多いという結果になっています。

 

若者の新聞離れが指摘されていますが、実はスマートフォンなどのモバイルを通じて

新聞記事を読む若者も意外と多くいるようです。

 

≪ゲストコーナー≫

スマートニュース マーケティング コンテンツ開発 担当ディレクター

松浦シゲキさんをお迎えして、「ニュースアプリ」についてお話を伺いました。

 

AIが記事を選択している!

スマートニュースは記事を作っていません。

 

テレビ、新聞、雑誌、WEBメディアなどから記事をもらって、

その中から、世間ではどんな記事に興味があるのか“人工知能”が判断して選びます。

 

記事を探し、選び、トップ項目を決めるのもAIが行います。

 

スマートニュースには、”乃木坂チャンネル”があります。

 

こうした企画を立ち上げるのは、人間が行っています。

 

AIは新しいことをするのは苦手です。

 

でも、365日24時間働くことはできます。

スマートニュースには1日“1000件”のほどニュースが出ています。

 

「どんな記事が読まれたか?」「その記事は何分読まれたか?」

そうしたデータがどんどん溜まっていきます。

 

それをさらに分析していくことで、AIはどんどん賢くなっていきます。

 

スマートニュースの特徴は?

“使いやすさ”を意識しているそうです。

 

例えば、英単語は、単語と単語の間にスペースがありますが、日本語にはありません。

 

改行の位置で、漢字が途中で切れてしまうと、読みづらいです。

 

そうした箇所を、AIが読みやすくしています。

 

写真なども、AIが一番良いものを選んで表示しています。

 

どのくらいの人数で働いているの?

スマートニュースには、およそ100名の人たちが働いているそうです。

 

その半分がエンジニアです。

 

彼らは、AIを教育し、改善策などの指示を出しています。

 

紙媒体とニュースアプリの違いは?

新聞は面積に応じて、テキストが当てはまっているので、読みやすいそうです。

 

写真や図表が大きく扱えるのは、紙の強みです。

 

一方、ニュースアプリは、スマホのサイズで記事を読み進めなければならないので、

コンパクトに記事が書かれています。

 

昔は、長い記事が読まれなかったそうですが、今は読まれています。

 

“スワイプ”で上に画面を上げる“リズム”で記事が書かれているので、

長い記事も読まれるようになったそうです。

 

表現方法が成熟しています。

 

松浦さんは何でニュースをチェックしている?

ニュースアプリなどのネットだけでなく、新聞、テレビもチェックしています。

 

それぞれ切り口が違います。

 

また、通勤時間など耳が空いているときは、ラジオも聴いているそうです。

 

意識せずとも、それなりの量の情報を浴びているそうです。

 

メニューは豊富に!

ひとつの媒体だけから情報を得るのは、毎日カレーライスを食べているようなものです。

 

1種類だけでなく、色々なバリエーションのメニューから様々な栄養を採るように、

様々な媒体から情報を取得することが理想です。

 

今は、隙間時間を使って情報を消費する時代です。

 

ですから、駅と駅との1~3分の間、カバンから本を取り出し読む、または音楽を聴くよりも、

スマホを開いて、ニュースを読む人のほうが多いのです。

 

ユーザーをつかむ工夫は?

スマートニュースでは、“違い棚”方式というものがあります。

上からニュースを3つ並べ、棚が入れ子のようになっています。

 

スマホの画面は小さいので、ギュッと詰まった見せ方をしています。

 

そのバランスもAIが判断しているそうです。

 

何百万人もの人が見ているので、判断の基準となる数字はある意味で正義です。

 

偏ってはダメ!?

ただし、数字だけを追っているわけではありません。

 

例えば、数字だけを良くしようと思うなら、全部を人気の木坂46や

エンターテインメント系の記事にすればいいそうです。

 

しかし、人がたくさん集まってくる一方で、飽きられてしまう可能性があります。

 

デザートばかり食べていると、飽きてしまうのと同じです。

 

そこで、それ以外にも政治や経済、国際のニュースをうまくミックスしているそうです。

 

単純に数字だけを追ってしまうと、バランスの良い食事を採ることができません。

 

眺めているだけで、ちょっとでも頭に引っかかっていれば、

何かの機会に役立つことがあるかもしれません。

 

ニュースアプリの課題は?

“フェイクニュース”に代表されるように、集めた情報が正しいのか?正しくないのか?を

判断するのは、難しいそうです。

 

取ってくる情報の真偽は、どのプラットフォームでも、意識しなければなりません。

 

対策は?

情報が多すぎて、人の目による確認は、追いつかないそうです。

 

スマートニュースは、情報の真偽のチェックや、誤情報の拡散防止を目的とする

“ファクトチェックイニシアティブジャパン”を技術面などで支援しています。

 

リテラシーは重要!

例えば、スーパーで食料品を購入するとき、原産地をチェックするのと同じで、

どこで作られた記事かを知ることが大事です。

 

カレーは、誰もが知っています。

 

でも、カレーを全く知らない人は、「これ食べられるの?」と疑問に思うかもしれません。

 

知識がないと、美味しいかどうか分かりません。

 

また、香辛料アレルギーの人にとっては、スパイスが入っているのは困ります。

 

情報の作られ方、レシピを知っていたほうが良いそうです。

 

今後のニュースアプリは?

人に役立つ情報も含めて、扱う情報のバリエーションが増えていくそうです。

 

わざわざ探しに行かなくても、手元に最適な方法で届くようになっていくそうです。

 

趣味の情報がどんどん増えていくそうです。

 

差別化はどうする?

スマホを開いたときに、欲しい情報があるかどうかが重要だそうです。

 

需要に対応できるように、色々な情報を揃えていく必要があります。

 

素材が増えれば

例えば、トラックドライバーの方が流通に関する情報を手に入れようと。

ニュースアプリで経済面をチェックすると、欲しい情報はあるかもしれませんが、

圧倒的に少ない状況です。

 

ニュースアプリ側は、たくさん情報を仕入れたいのに、素材が作られていないのです。

 

ただ、将棋や卓球のように、情報の需要が高まってくると、

それに伴い情報もどんどん発信されていきます。

 

ニュースは栄養!

極端な話、ニュースがなくても生きていけます。

 

でも、ニュースは自分のためになります。

 

ニュースを取り入れることは、脳に栄養素を補うことになります。

 

ニュースとの接点を増やして欲しいそうです。

 

新聞の未来は?

配達コストはかかりますが、新聞はなくならないそうです。

 

新聞の一覧性は、他のニュースを伝える媒体にはない強みです。

 

ラジオは?

音声だけのコミュニケーションは、人に近いという特徴があります。

 

耳触りで、意見や情報が聞こえてくることもあります。

 

また、耳だけで情報を消費できるという点は楽です。

 

ジャーナリズムのカタチは?

政治や経済の記事は、なかなかお金に繋がらないそうです。

 

そうした分野も含めて、今後“クラウドファンディング”などによる支援が出てくるかもしれません

 

ニッチな音楽が好きな人に、それが手軽に届くような環境が整っていくような

流れが出てくるのが良いそうです。

 

≪今週の金のつぶやき≫

京都の“かめおか子ども新聞”は、子どもが書いて大人読む月刊紙です。

 

現役の小学生が日々、取材に走っています。

 

記事の中でも人気なのが、大人の悩みを子どもが解決する

“はい、こちら子ども記者相談室デス”のコーナー。

 

大人の相談に、子どもたちがストレートでときに辛辣、

また的確な回答を行っています。

 

例えば、「1年付き合った彼氏から『キラキラしている君を見ていると、

(不甲斐ない)自分なんかと釣り合わないと思ってしまい、辛いので別れて欲しい』と

言われているが別れたくない」という女性からの相談。

 

それに対して、子ども記者は「もっと(彼氏に)攻めたらどうですか?

『あなたがいないと生きていけない』とか言って。だいたい彼氏はプライドが

高過ぎだと思います。なんかその彼氏好きになれへん」との回答。

 

また中学1年の息子に「クソババア」と言われショックを受け、

「これからこういうことが増えていくのでしょうか?」という母親からの相談には、

「はい、間違いなく増えます。だってほんまにお母さんは『クソババア』だからです。

でも優しいところもあるから常日頃は『ババア』で、たまに『クソババア』です。

たぶん『勉強したんか?』とか『あーせいこーせい』とかグチャグチャ言うてませんか?

そんなことを繰り返していたら1000%クソババアと呼ばれますよ」と回答しています。

(以上、かめおか子ども新聞 参照)

 

子どもならではの素直なご意見。

案外、的を得た回答ですね。

 

テレビであれ、新聞、ネットであれ、書き手の顔や姿、雰囲気が見えてくるような記事は、

どことなく共感できるものではないでしょうか?

 

出所の不透明な情報が氾濫し、ウソや噂に大きく影響されやすい現代にあって、

書き手が記事に責任を持ち、また読み手はそれを正しく読み説く力を持つことが大切ですね。

 

あなたはどう感じましたか?

 

次回3月29日は、バックテック 代表取締役福谷直人さんをお迎えして、

「世界の腰痛」をテーマにお送りします!

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2019年3月18日