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2019年6月29日

#128 6月28日放送分 少年野球

今回のテーマは、

「少年野球」でした!

 

あのスターも野球少年だった!?

アメリカ・プロバスケットボールのドラフト会議で“八村塁”選手が

日本人初の“1巡目”で指名を受けました。

 

世界最高峰リーグでの活躍が今から楽しみですが、

その八村選手は、小学生の頃は野球をやっていたそうです。

 

キャッチャーで4番というチームの要で、子どもが相手だと

手を痛めてしまうということでキャッチボールは大人が相手をしていたそうです。

 

当時から身体能力の高さを垣間見せていたんですね。

 

40代以上の男性にとって、子どもの頃にやっていたスポーツといえば、

野球が多いのではないでしょうか?

 

小島さんも「巨人の星」に熱中していた世代で、

周りの友だちも野球をやっている子が多かったそうです。

 

野球の危機!?

しかし、今や男女ともに世界のトップと争うまでになったサッカーや、

八村選手のNBA入りで盛り上がるバスケ、錦織圭選手や大阪なおみ選手が

活躍するテニス、あるいは水泳、フィギュア、柔道などなど

子どもが習うスポーツも多岐に渡っています。

 

そのため、野球をする子どもたちが減っているそうです。

 

地域の少年スポーツを統括するスポーツ少年団の調べによりますと、

小学校の軟式野球部員は、2007年の“17.1万人”から

2016年には“11.5万人”まで減り、“33%”も減少しています。

 

少子化や人口減少というのも大きいですが、

最近は、ボールやバッドの使用を禁止する公園があったりと

子どもが思いっきり野球をして遊ぶ環境もないという影響もあります。

 

ということで今回は「子ども頃何かスポーツやっていましたか?

一番の思い出は何でしょうか?教えてくれた人との思い出は?」

という質問をリスナーに投げかけ、座談会を行いました。

 

あるプロ野球選手の提唱!

横浜DeNAベイスターズの主砲・“筒香嘉智”選手が、

野球未経験の子どもを対象にした体験会で、少年野球の問題点について言及しています。

 

例えば、指導者や親が“勝利至上主義”を求め過ぎて、「楽しいはすの野球なのに、

子どもが怒られないように、失敗しないように大人の顔色を見てプレーしている」。

 

また、大人が技術や動きを教えすぎて、子どもが常に指示待ちの行動しかできなく

なっているので、「見守って上げることも必要」と指摘しています。

(以上、2018年1月19日 Number Web 参照)

 

野球人口の減少を危機と感じていた筒香選手がその根底にある原因のひとつを

世間に問題提起するカタチになりましたが、こうした勝利至上主義や大人の過干渉は

野球だけでなく、他のスポーツも抱えている問題ではないでしょうか?

 

≪ゲストコーナー≫

元プロ野球選手屋鋪要さんをお迎えして、「少年野球」についてお話を伺いました。

 

屋鋪さんのプロフィール

高校卒業後、“横浜大洋ホエールズ”(現横浜DeNAベイスターズ)に入団。

球界一の俊足で、“盗塁王”に輝くこと3回。

また鉄壁の守りで、“ゴールデングラブ賞”を5回も獲得しています。

 

そして、1番・高木豊、2番・加藤博一、そして3番・屋鋪要さんと打順が並んだ、

“スーパーカートリオ”として一世を風靡しました。

 

後年は“長嶋茂雄監督”率いる“読売ジャイアンツ”に移籍し、

守備のスペシャリストとして何度もチームのピンチを救っています。

 

子どもの頃は?

お父さんが社会人野球の監督兼キャッチャーをしていたそうです。

 

そのため、練習や試合によく連れて行ってもらっていました。

 

当時は、阪神タイガースのユニフォームをよく着ていたそうです。

 

小学4年生のときに、少年野球のチームに入ります。

 

ご本人いわく、野球のうまさは“中の上”くらいだったそうです。

 

決して目立った選手ではなかったそうです。

 

父親がキャッチャーだったこともあり、高校1年生までキャッチャーを守っていました。

 

しかし、監督から勝気な性格がキャッチャーに向かないことを指摘され、

それから外野手となりました。

 

プロを意識した瞬間

屋鋪さんが当時在籍していた三田学園の野球部には、

中沢秀一さんという後にジャイアンツに入団する左の巧打者がいました。

 

彼を目当てに、プロ野球のスカウトが学校に来ていました。

 

そうした状況の中、屋鋪さんはスカウト陣の目の前で、

飛距離・140mの大きなホームランを放ったそうです。

 

それによって、注目が集まります。

 

実際に、ジャイアンツのスカウトが自宅を訪れたそうです。

 

そのとき、「もしかしたらプロに入れるかも」と思ったそうです。

 

少年野球の指導者として

屋鋪さんは、現在小学1年生から中学3年生まで、

それぞれ個々のチームに所属する選手をスクールで教えています。

 

2013~2014年は、神奈川大学でコーチも務めていました。

 

指導で意識していることは?

子どもに、自分の野球理論を押しつけても理解することはできません。

 

正しい理論を、野球を知らない子どものお母さんが聞いても

よく理解できるように、噛み砕いて教えています。

 

ちゃんと自分の頭で考えさせることが大事です。

 

例えば、エラーにはすべて原因があります。

 

ボールの角度にグラブが向いていないなど、必ずエラーになる原因があります。

 

それを的確に指摘することが指導です。

 

また、分からないのに「ハイ」と言わせないことも重要です。

子どもが分かったときに「ハイ」と言えるような環境づくりが必要です。

 

表情やしぐさでも理解しているのか、していないのかは分かるそうです。

 

少年野球の課題

指導者の態度に問題があるそうです。

 

意味もなく怒鳴りつけるなど、偉そうにしている指導者もいます。

 

自分が教えていないことが叱責の原因になるのは論外だそうです。

 

屋鋪さんは20年間でおよそ600ヵ所の野球教室で指導を行っています。

 

そのとき、少年野球の指導者の方に、屋鋪さんが教えている姿を

見て欲しいと伝えています。

 

指導者の監督やコーチは、その日だけ指導する屋鋪さんと違って、

子どもたちとは長く付き合っていく存在です。

 

そのため、屋鋪さんの指導法から少しでも何かを感じ取ってもらえばと思い、

指導する姿を間近でじっくり見せています。

 

野球は、指導する人、監督やコーチによって、選手もチームも変わります。

 

指導者を育てることも大切なのです。

 

プロ時代の指導者

プロ野球選手としてスタートしてから、コーチや監督など

プロの指導者による理論が正しいかどうかをよく考えていたそうです。

 

「この人間違っているなぁ」と思うこともあったそうです。

 

屋鋪さんは俊足ということもあって、

入団2年目からスイッチヒッターとなります。左右両打ちです。

 

左打席のときは、ショートとサードの間にゴロを打てと指導されたそうです。

 

でも、「そんなことできるわけがない」と内心思い、その指導には懐疑的でした。

 

すると、当時の先輩である”基満男”選手に部屋に呼ばれ、

「あんなバッティングしてたらダメだよ」と助言されたそうです。

 

言われることを鵜呑みにするのではなく、一旦自分の頭で考えることが大切です。

 

屋鋪さんは基選手の言葉で、自分の考えが正しいと確信を得ますが、

練習では、指導者の言っていた通りのバッティングをしないと

試合で使ってもらえないということもあって、練習ではそれを続けていました。

 

指導に従っているフリをしなければならず、

それによって悪いクセがついてしまうこともあったそうです。

 

西武山賊打戦の根本

現西武ライオンズの”辻発彦”監督は、現役時代チームの2番バッターで、

バットを短く持って、バントやエンドランといった小技を得意とする選手でした。

 

その辻監督、実はバットを短く持たされていたそうです。

 

それがすごく嫌だったそうです。

 

本当は、しっかりバットを振ってホームランを狙いたかったのです。

 

そうした封印していた想いが、監督になって放たれ、

今の西武の”山賊打戦”という脅威の打戦誕生に繋がっているようです。

 

バッティングの醍醐味は初球からバットを振って、強い打球を放つことだそうです。

 

屋鋪さんは子どもたちに、バッティング本来の楽しさを教えています。

 

打席は、“待ち席”ではなく“打つ席”なのです。

 

鉄道文化人&カメラマン!?

屋鋪さんは“撮り鉄”としても有名です。

 

元々、蒸気機関車が好きで、小学生の頃から鉄道を撮影していたそうです。

 

野球で長い間撮影から離れていましたが、引退後再びレンズを覗くようになり、

全国600両もある保存されたSLを撮影したそうです。

 

これは屋鋪さんたったひとりが達成した偉業です。

 

そうした経緯もあって、雑誌に連載を持ったり、書籍を出したり、

鉄道関連の仕事をするようになりました。

 

模型も作っています。

 

屋鋪流指導法!

必ず動画を撮影して、すぐに子どもに見てもらっています。

 

そうするとことで、屋鋪さんがアドバイスしたことが、

どういう意味があるかを子どもは理解できるそうです。

 

指導者は自分の理論が絶対だと押しつけてはいけません。

 

子どもによって、教えるポイントも違います。

 

また初めて教える子どもには、ひとつひとつ課題をクリアさせて

段階を踏んで指導するそうです。

 

また、野球が好きだけど、あまり上手でない子どもの親には、

「みんなが嫌がることを率先してやっている」「やさしい」など

その子のいい部分を伝えています。

 

野球がうまくなることが全ではないのです。

 

正しいフォームを身につける

ピッチングで上から投げるように指導されることがありますが、

完全に真上から投げても意味がありません。

 

一番パワーが出る角度があります。

 

またバッティングでは、後ろに力を溜めるテイクバックの位置が大切です。

 

そのとき、静かに待つこともポイントです。

 

いわゆる“間”です。力を抜いて待ちます。

 

球数制限は?

高校野球ではピッチャーが投げる球=球数制限の導入も本格的に検討されています。

 

強豪校は3~4人とピッチャーがいますが、一方で弱小校は、

ひとりのピッチャーで試合を戦っていくしかないということがあります。

 

そうした事情もあるので、かなり難しい問題だそうです。

 

ただ、若いときの投げ過ぎはよくないそうです。

 

11歳くらいで肘を痛める少年が多いそうです。

そういう選手は再発する可能性も高いそうです。

 

アメリカでは、将来を考えて、必ず球数制限を守っています。

 

必要以上に練習は行わず、しっかり食べることが大事です。

 

「痛い」と声を上げよう!

体の箇所に痛みを伴う場合は、「痛い」と声を上げましょう!

 

それは甘えではありません。

 

痛いのを我慢することで、さらに悪化してしまう可能性があります。

 

親がそうした状態を報告にくることもあるようですが、

屋鋪さんはそういうときに「自分で言いに来なさい」と言っているそうです。

 

子どもが自ら「痛い」と言える雰囲気づくりも大切です。

 

スモールベースボール

海外のチームと対戦する際には、バンドなど小技を絡めたスモールベースボールは有効です。

 

しかし、屋鋪さんはあまり好きではありません。

 

実は、ヤクルトで現役時代見事なバント技術や小技で活躍した

“宮本慎也”現コーチもスモールベースボールが嫌いだそうです。

 

そのため、自分が主宰する野球大会では、バントを禁止にしているそうです。

 

子どもに、打つことの楽しさを知ってもらうのが狙いです。

 

家族のスタンスは?

子どもに手を焼き過ぎる傾向があるそうです。

 

野球をやっている子どもの両親をグランドにずっといさせるというチームもあるそうです。

 

長嶋監督とは?

切り替えが早く、常にプラス思考の監督だったそうです。

 

プロ野球史上に残る名勝負、勝利チームが優勝という

1994年10.8の対中日戦では、試合前にホテルで「勝つぞ!負けるわけがない」と

ひと言言って球場に向かったそうです。

 

ジャイアンツは「紳士たれ」がモットーでヒゲが禁止されていましたが、

移籍した屋鋪さんは長嶋監督から「剃るな」と言われ、免除されています。

 

ジャイアンツ史上初の特例でした。

 

今後の野球界

野球は楽しむものです。

 

それを指導者が意識しなければなりません。

 

野球やスポーツに限らず、子どもが好きなことを存分にすることができるように

大人がその環境づくりをすることが大切です。

 

≪今週の金のつぶやき≫

サッカーに“グリーンカード”があるのをご存じでしょうか?

 

サッカーといえば、警告を意味するイエローカードと、退場のレッドカードが

お馴染みですが、フェアプレー精神を発揮した選手に提示される

“グリーンカード”があるそうです。

 

日本サッカー協会では、U-12以下の選手の試合を対象に導入しています。

 

ケガをした選手への思いやりや、意図していないファウルプレーの謝罪や握手など

フェアプレーに徹した選手に提示されます。

 

ともすれば、勝ちにこだわるあまり、なりふり構わぬ戦略や相手を敬う心を欠いた

プレーに走ってしまうこともあるのがスポーツですが、共に闘い、汗を流すことで得る

成長や感動といった魅力がスポーツには備わっています。

 

そうしたした素晴らしさを次世代の子どもたちに伝えていくのは、

大人の責任ではないでしょうか?

 

あなたはどう感じましたか?

 

次回7月5日は、ITメディアクリエーターニック土屋さんをお迎えして、

「プログラミング教育」をテーマにお送りします!

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2019年6月29日