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2019年7月21日

#221 7月19日放送分 大江戸玉すだれ

今回のテーマは、

「大江戸玉すだれとは?」でした!

 

人前で芸を披露したことある?

“芸は身を助く”なんて言いますが、趣味で身に付けた、あるいは覚えた

芸や技術が役に立ったなんてことはないでしょうか?

 

小島さんは中学生のときに、教育実習生を送る会でギターの弾き語りをする機会があったそうです。

 

演奏が終わると、一瞬シーンとなりましたが、その後盛大な拍手をもらったそうです。

 

日本には、古くから受け継がれてきた伝統芸能がたくさんあります。

 

歌舞伎、落語、講談、能、狂言、そして長歌、舞踊、茶道、書道、華道などなど

数え切れないくらいの芸術と技能が継承されてきました。

 

ということで今回は「あなたは人前で何か芸を披露したことありますか?

そのときの反応は?今後身につけてみたい芸事は何ですか?」

という質問をリスナーに投げかけ座談会を行いました。

 

研修生制度で継承者を育成!

跡継ぎ問題で悩む商店などがありますが、

伝統芸能の世界でも“後継者不足”は大きな課題となっております。

 

そんな中、歌舞伎など伝統芸能の担い手を育てるために、

独立行政法人・“日本芸術文化振興会”“研修制度”を行っています。

 

この制度は、1970年からスタートしていますが、

歌舞伎の舞台では俳優のおよそ“3割”、音楽演奏者のおよそ“9割”近くが、

研修修了者で占められています。

 

日本芸術文化振興会は、国の助成を受けて運営されており、志願者は面接を受けて

選考されれば、一定期間無料で研究を受けることができ、研修終了後は俳優に

弟子入りしたり、伝統芸能団体に所属してさらに技能を磨いていきます。

 

歌舞伎は原則、世襲制をとっていますが、こうした一般の方にも門戸を広げることで

人材を確保してきたという歴史があります。

(以上、1月9日 日本経済新聞  参照)

 

伝統を受け継いでいくには、後継者が必要です。

 

ですから、それぞれの芸能が、いかに魅力があるかをアピールしていくかも大きな課題ですね。

 

≪ゲストコーナー≫

一般社団法人大江戸玉すだれ佃川松芭(つくだがわ・まつば)さんをお迎えして

「大江戸玉すだれ」についてお話を伺いました。

 

小島さんは、松芭さんのダンナさまとかつて仕事をしていたことがあり、

その縁で、松芭さんの結婚式で歌を歌ったことがあるそうです。

 

どんな組織なのか?

佃川さんたちの一門、一般社団法人・大江戸玉すだれには、正会員が100名ほどいます。

 

70~80代の方も多く所属しています。

 

基本的に稽古は、月に1回で、公演前になると週1回になるそうです。

 

千葉は大江戸玉すだれが盛ん!?

船橋にある”飯山満小学校”には、大江戸玉すだれのクラブがあります。

 

日本で唯一の学校で公式の大江戸玉すだれのクラブだそうです。

 

“大江戸玉すだれ”って何?

“南京玉すだれ”の装束や口上を、江戸前にアレンジしたものが“大江戸玉すだれ”です。

 

使う道具である“玉すだれ”は同じです。

 

南京玉すだれは、“南京”とついているので、中国の芸かと思われるかもしれませんが、実は日本が発祥です。

 

江戸では、玉すだれ売りが闊歩していたそうです。

 

なぜ”南京”とついたか?

当時、“南京豆”“南京袋”“南京錠”など

あたかも舶来品かのように“南京○○”とつける風潮があったそうです。

 

また、幕末から明治にかけて、玉すだれが物売りから大道芸として流行ったときに、

「オランダや南京などにふたつとないのが玉すだれ」といった口上が略されて

南京が残ったという説もあります。

 

きっかけは?

松芭さんは、「玉すだれはなぜ2枚に分かれるのか?」とずっと疑問に思っていました。

 

誰に聞いても分からなかったそうです。

 

そんなあるとき、日本で初めて玉すだれのカルチャースクールが開校されると聞いて訪ねます。

 

ですから、玉すだれの仕組みを知りたいというのがきっかけでした。

 

いつからあるの?

諸説ありますが、室町時代に原型となる道具があったそうです。

 

玉すだれとして文献にハッキリと載るようになったのが江戸時代です。

 

子どもの遊び道具でした。

 

玉すだれの構造

竹でできていて、伸びたり縮んだりします。

 

見た目は、巻き簀や日よけ、習字の筆を入れる巻物のようです。

 

編み方によって、色々なカタチを表現することができます。

 

大江戸玉すだれの魅力は?

単純だけど、奥深いそうです。

 

見た人が、花の咲くような笑顔になってくれるのも魅力だそうです。

 

子どものように「わー」と喜んでくれるそうです。

 

実演!

スタジオで松芭さんに実演して頂きました。

 

目の前で、“後光”“魚”“枝垂れ柳”を披露してくださいました。

 

どのくらいでできるようになるの?

1つの技だけなら10秒でできるようになるそうです。

 

そこで、小島さんも松芭さんの指導で、釣り竿を披露することができました!

 

ポケたま

玉すだれを作る人が減っているそうです。

 

そうした中、松芭さんの仲間には、玉すだれを作っている方がいます。

 

好評なのが、ポケットサイズの玉すだれ、略して“ポケ玉”で、手の平サイズです。

 

国際会議などでポケットから取り出し、ひとネタ見せると、「アメージング」という反応があるそうです。

 

マイ玉すだれ

松芭さんは、マイ玉すだれを50本持っています。

 

色も赤、緑、金、銀などがあります。

 

また暗闇で光る“スターライト玉すだれ”なるものもあるそうです。

 

小島さんがチャレンジ!

“佃川嵩弘”として芸を披露しました!

 

松芭さんの評価は、32点とちょっと厳しい採点となりましたが、楽しみながらの初体験となりました。

 

心掛けていることは?

おめでたい芸なので、まず自分がハッピーでラッキーであることが大切です。

 

でも実際に、本当にハッピーでラッキーな必要はなく、そういう雰囲気、心持ちを演じてもいいそうです。

 

厄を祓って福を呼ぶべく、笑顔で楽しく見えるよう演じることが大事です。

 

玉すだれというのは、江戸時代には“玉寿多れ”と表記されていたそうです。

 

街には“玉寿多れ”と書かれた箱を持った玉すだれ売りが歩いていたそうです。

 

オリジナルの演出!

江戸前の“端唄”にのせて踊ることもあるそうです。

 

また、“マイケル・ジャクソン”“Beat It”に合わせて、狐面を付けて演ずることもあります。

 

落語家が扇子や手ぬぐいを、箸や財布に身立てるのと同じように、

玉すだれを他のモノに見立てて演じることもあるそうです。

 

障子を使った”人間影絵”で表現する玉すだれも行っています。

 

例えば橋を表現する際も、岩手なら錦帯橋、東京なら日本橋など、

演じるご当地の名所として紹介するなど、演出の工夫もあります。

 

海外公演!

ニューヨークのカーネギーホール、ウィーンのオペラ座、

スイスの世界遺産のお城などで披露したことがあるそうです。

 

カーネギーホールもオペラ座も満員だったそうです。

 

外国人の反応は?

最初はキョトンとしていますが、そのうち、盛り上がってくるそうです。

 

オペラ座の公演では、口上は日本語でした。

 

徐々にお客さんも理解してきて、最後の枝垂れ柳では、

拍手のシャワーを浴びたかのような喝采だったそうです。

 

メンバーの中には、玉すだれ歴が1年未満の方もいました。

 

玉すだれは、日本一敷居の低い伝統芸能だそうです。

 

生徒さんたち

松芭さんの教えている生徒の中には、孫育てが終わってから玉すだれを始めた方もいます。

 

「70歳を過ぎてから人前で何かをするとは思わなかった」という方もいるそうです。

 

中には、慰問でスケジュールが埋まっている方もいます。

 

外国人の日本通の方でも、玉すだれを知っている方は珍しいそうです。

 

伝統芸能が引き継がれていくには?

子どものうちに触れさせることが大事です。

 

小学生の頃覚えた方の中には、勉強や部活、遊び、仕事、結婚、子育てが

ひと段落してから戻ってくる人もいるそうです。

 

種を蒔いておくと、すぐに芽が出なくても、そのうち開花します。

 

≪今週の金のつぶやき≫

大阪市中央区にある“山本能楽堂”は、誰もが古典芸能を気軽に楽しめる企画が好評です。

 

山本能楽堂が手掛けているのは、“初心者のための上方伝統能楽ナイト”

 

能をはじめ、文楽、落語、講談、浪曲の“さわり”を次々と舞台にかけていきます。

 

各ジャンルの名場面の連続上演ともいえるこの催しは、訪日外国人客にも好評で

数ヵ国語の字幕を掲示しているそうです。

 

初心者向けの講座では、能の面と装束をつけることもでき、

能の世界に一歩足を踏み入れることができます。

(以上、2018年10月29日 日本経済新聞 参照)

 

古典芸能というと、ちょっと敷居が高く、近寄りがたいイメージですが、

その世界に足を踏み入れてみると、イメージと違う一面を見ることができます。

 

漫画やアニメとコラボレーションしたり、AIやVRと融合した古典芸能もありますので、

何かをきっかけに、古くから伝わる日本の芸能に触れてみるのもいいんじゃないでしょうか?

 

食わず嫌いは、一生の損かもしれません。

 

あなたはどう感じましたか?

 

次回7月26日は、レッドフォックス株式会社代表取締役社長別所宏恭さんをお迎えして、

「労働生産性」をテーマにお送りします!

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2019年7月21日