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2019年8月27日

#226 8月23日放送分 プレミアムフライデー

今回のテーマは、

「その後のプレミアムフライデー」でした!

 

あなたの職場は浸透している?

覚えていますでしょうか?“プレミアムフライデー”

 

毎月、月末の金曜日は早めに仕事を切り上げることで、

消費を盛り上げようという狙いで、2017年2月22日からスタートしています。

 

あれから2年半という月日が経っていますが、

あなたの職場では浸透していますでしょうか?

 

プレミアムフライデーで新しい趣味や楽しみを見つけた、

家族や恋人と過ごす時間が増えたと実感している方もいるでしょう。

 

一方で、制度自体を忘れた!

あるいは、忙しくて早く帰るなんてありえないという方もいるんじゃないでしょうか?

 

制度の旗振り役である経済産業省の調査によりますと、

プレミアムフライデーで早く帰宅できた人は平均で“11%”

また早く帰るように推奨する企業も“15%”と、浸透しているとは

言い難いのが現状のようです。

 

ということで今回は「あなたの職場はプレミアムフライデー定着していますか?

プレミアムフライデーで早く帰宅できたら何をしたいですか?

定着しない原因って何だと思いますか?」 という質問をリスナーに投げかけ

座談会を行いました。

 

花金とは?

プレミアムフライデー以前、金曜日の夜は“花金”と呼ばれていました。

 

“花金”とは、1980年代に“週休2日制”が浸透されたのに伴い、

土日が休みになったサラリーマンが1週間の終わりに当たる金曜日の晩に

遊び歩いたことから“花の金曜日”と言われ、略してそう呼ばれるようになりました。

 

ちなみに、日本における週休2日制は、1965年に松下電器(現パナソニック)の

創業者・“松下幸之助”氏が導入したのが始まりです。

 

当時、松下氏は、海外の企業に比べて、日本の労働者が過労によって、

最高のパフォーマンスを発揮することができず、生産性が低下することを恐れて、

週休2日制を自分の会社に導入しています。

(以上、6月18日 マナラボ 参照)

 

≪ゲストコーナー≫

みずほ総合研究所主任エコノミスト宮嶋貴之さんをお迎えして、

「プレミアムフライデー」についてお話を伺いました。

 

成果は出ているの?

プレミアムフライデー=“プレ金”はスタート当初、検索ワード数が、

当時の人気ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」と同じくらいの勢いがあったそうです。

 

また、雑誌「JJ」でも記事が取り上げられていました。

 

しかし、2年半経った今、認知度は高いのですが、参加率が“10%”ほどに留まっています。

 

現在、月末の金曜日ではなく、他の曜日への“振替”を推奨しています。

 

プレ金で早く帰宅できることに関しては、非常に満足度が高いそうです。

 

その一方で、体験できていない人が圧倒的に多いのが現状です。

 

経済面での効果は?

参加率が高まっていないので,経済効果は限定的だそうです。

 

一斉に行うことで、お祭り要素が出て、消費マインドの向上も期待できますが、

振替になってしまうと、盛り上がりやムーブメントが起きにくいそうです。

 

なぜ浸透しないのか?

アンケートによると、金曜日に早く帰ること自体は支持が高いそうです。

 

ただ、“月末”というところがネックになっています。

 

また、“一斉退社”という点もネガティブな意見が多いそうです。

 

定着には時間がかかる!?

例えば、“クールビズ”も定着するまでに10年かかっているそうです。

 

“ハロウィン”も定着までに20年かかっています。

 

今でこそ、ハロウィンは、バレンタインデーに並ぶ市場規模ですが、

それほど時間がかかっているのです。

 

新しい取り組みは、定着までに時間がかかります。

 

なぜ月末の金曜日になったのか?

翌日休みなので、消費がしやすいというのがあります。

 

また、月末は給料日後という人が多いというのも要素のひとつです。

 

そうした背景もあって月末の金曜日になりましたが、わたしたちのライフスタイルが

ここ数年で大きく変わったことが、定着しない原因にもなっています。

 

例えば、現金ではなくクレジットカードで精算する人も増えています。

 

必ずしも、手元に現金がなくてもいいわけです。

 

消費への期待から月末の金曜日が選ばれたものの、

こうした事情もあって、思ったほど個人消費が伸びていないそうです。

 

月末にこだわることはない!

キーワードは“柔軟性”です。

 

実は、プレ金を月末に実施している企業は少ないそうです。

 

月末は繁忙期で休みづらいので、“ワークシェアリング”をして

休めるときに休める人が休み、他の人は仕事をカバーするスタイルです。

 

要するに、月末の金曜に一斉退社をする必要はないという姿勢です。

 

意識も制度も変える!

働き方改革は、意識改革です。

 

明日になったら急に意識が変わるという人はあまりいません。

 

ですから、まず「ワークシェアリングをしましょう!」と意識を変えることから

始めなければなりません。

 

そして、ワークシェアリングするための“制度”の確立や“業務の見える化”が必要になってきます。

 

意識を変えた上で、会社の風土と制度も変えていかなければなりません。

 

変えることが多いので、時間もかかります。

 

定着している企業!

向洋電気土木株式会社は、プレ金の取得率が100%です。

 

この会社では、業務の全てを洗い出して見える化し、それをマニュアル化しているそうです。

 

こうすることで、誰かが休んでも、仕事をカバーすることが可能になります。

 

以前は、隣の同僚が何の仕事をしているか分からない状態だったそうです。

 

しかし、意識を変え、ワークシェアリングを進めたことで、

残業時間の削減に繋がり、休めるようになったそうです。

 

それがプレ金取得率100%という成果にも表れています。

 

働き方改革のポイントは、経営者のコミットメントも鍵になるそうです。

 

定着へ工夫していること

定着するように努力をしている企業の中には、

早く帰るようにナレーションを配信したり、音楽を流したりしているそうです。

 

ちなみに、プレ金のテーマソングがあるそうです。(「関ジャニ∞ プレキン節」)

 

小さいことを長く続けることが大事です。

 

中小や地方の企業は?

中小企業では、“マニュアル化”の徹底が行われています。

 

地方では、地域のお祭りに合わせた休暇を促進している企業もあるそうです。

 

大企業では、役員もたくさんいるので調整が必要ですが、

中小企業の場合、経営者のトップダウンで実践することが可能です。

 

悪いなぁという気持ち

日本人は休むことはダメ、悪いという気持ちがどこかにあります。

 

例えば、連休を取るだけでお金をもらえるという企業があるそうですが、

それでも出世のことを考えてなのか、有給取得率が上がらないそうです。

 

経産省から発信

月末になるとホームページなどから情報を発信しているそうです。

 

最近は、プレ金の日にキャッシュレス決済をするとお得な

プレミアムキャッシュレスフライデーなどの情報を発信しています。

 

月末金曜はシンボルとして活動は続け、振替も促進していくそうです。

 

プレ金が働き方の多様化を認めるきっかけになって欲しいそうです。

 

個人の事情に合わせた働き方

働き方改革で残業時間を認めないという企業もありますが、

残業してでもこだわって仕事をしたいという人もいます。

 

仕事をしたい人は残ればいいし、帰りたい人は帰ってもよいというような

個人のスタイルを認めるような環境が大事です。

 

育児や介護で仕事の途中にどうしても帰りたい、帰らなきゃいけない人もいます。

 

これまでのように9時から17時まで会社にいなければならないとなると、多様な働き方にはなりません。

 

環境の改善で人は集まる

価値観が変わってきています。

 

それに合わせて満足度を上げていく必要があります。

 

労働力不足も深刻な問題です。

 

それには、働く環境を改善していかなければ、優秀な人材は集まりません。

 

改革を進めていくには?

働き方を変えるには意識改革が必要なので、地道に継続して取り組むことが重要です。

 

また、わたしたちは隣の人がどんな仕事をしているか、

どういう家庭事情なのかなどを少しでも知る必要があります。

 

そして、 経営者の率先したコミットメントがなければ、結果は出ません。

 

≪今週の金のつぶやき≫

核の番人と呼ばれる“IAEA”(国際原子力機関)の重要な使命は、

原発などで使われる核物質の軍事転用を防ぎ、そのための“保障措置”

呼ばれる監視や検査、現地視察などの検証活動です。

 

対象となる関連施設はこの10年で12%増え、年間の査察回数も3000回を越えています。

 

そのため施設に立ち入って実際に調査をする査察官の負担も増えています。

 

そこで、負担を軽減するために、様々な技術が開発されています。

 

例えば、フィンランドの高レベル放射性廃棄物の最終処分施設では、

小型化された3Dスキャナーが使用されています。

 

これまでは、長さ5㎞のトンネル内を、10人の査察チームが8mおきに

据え置き型のスキャナー装置を移動させながら、

丸4日かけてスキャンする必要がありました。

 

しかし、小型化されたバックパック型のスキャナーを背負えば、

査察官1人が歩きながら6時間ほどで作業を終えることができます。

(以上、8月20日 朝日新聞 GLOBE 参照)

 

被ばくのリスクが高い国際原子力機関の査察官の仕事は、まさに命がけです。

 

このように、世界には危険をかえりみずに、わたしたちが安心して暮らせるように

地道に職務にまっとうしている人たちがいます。

 

そうした普段目にすることのない縁の下の力持ち的な人たちの負担やリスクが

少しでも減るような働き方改革も、これから進められていって欲しいですね。

 

あなたはどう感じましたか?

 

次回8月30日は、サウナミュージック作曲家徳差健悟さんをお迎えして、

「サウナの流儀」をテーマにお送りします!

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2019年8月27日