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2019年9月16日

#229 9月13日放送分 レジリエンス

今回のテーマは、

「レジリエンスって何?」でした!

 

しなやかな心の強さ

何かとストレスを感じることが多い現代社会の中で、注目されている言葉があります。

 

“レジリエンス”という言葉を知っていますでしょうか?

 

レジリエンスとは、“回復力”“復元力”といった意味を表す言葉で、

メンタルヘルスの分野では、“逆境でも折れない しなやかな心の強さ”のことだそうです。

 

近年、職場で精神的な不調を訴える方が増えています。

 

心のストレスは、回復に時間もかかることから、長期間仕事を休まざるをえない場合もあります。

 

心が折れる前に、わたしたちは何かできることがあるのでしょうか?

 

ということで今回は「あなたは心が折れるほど落ち込んだことはありますか?

過去の挫折や失敗からどのように立ち直りましたか?」という質問を

リスナーの投げかけ、座談会を行いました。

 

≪ゲストコーナー≫

深谷レジリエンス研究所深谷純子さんをお迎えして、

「レジリエンス」についてお話を伺いました。

 

意味は?

レジリエンスとは、簡単に言うと“七転び八起き”のことで、

“立ち直れる”“回復できる”ということです。

 

なるべく早く立ち直る、気持ちが深く落ち込む前に、回復させることだそうです。

 

注目されたきっかけは?

2014年にNHKの番組で、「折れない心」が紹介され、

日頃ストレスやプレッシャーを感じているサラリーマンに注目されたのがきっかけのようです。

 

ただ、レジリエンスという言葉は様々な分野で、それ以前から使われていました。

 

例えば、建物が倒れにくいというのも、レジリエンスであり、

災害から早く復旧できることにも、レジリエンスという言葉を使うそうです。

 

深谷さんは2000年頃から、耳にしている言葉だそうです。

 

どんなことにストレスを感じているのか?

働く人の7割がストレスを感じているそうです。

 

先行きの見えない状況や、技術の進歩やニーズや環境の変化に追いついていけない

ということで、ストレスを感じる人が多くなっています。

 

技術の進化に伴い、いかに早く仕事をするかを求められているので、

何でも早く身につけなければならない状況です。

 

また人手不足で、ひとりひとりの仕事量も増えています。

 

こうしたことから、職場でもレジリエンスという言葉が注目されるようになっています。

 

スポーツ界でも!

スポーツの世界でも、失敗からの成功、ケガを克服してからのメダル獲得など

選手のレジリエンスが注目されているそうです。

 

ソチオリンピックのときの、女子フィギュア・浅田真央選手もレジリエンスによって、

ショートプログラムの失敗を乗り越え、フリーでベストを尽くし、

感動的な演技で世界中を魅了しました。

 

システムより人

深谷さんは、長年SEとしてコンピューター業界で働いていました。

 

システムが止まることがないようにするために、毎日神経をすり減らして仕事をしていたそうです。

 

そうした環境の中で、様々な人を目にしました。

 

「仕事を辞めたい」という人もいれば、失敗しても前向きな人もいます。

 

様々な人を見ているうちに、コンピューターのシステムよりも、

人の方に興味が湧いたそうです。

 

心が折れやすい人の特徴

・人との関わり方が弱い、人への関心が低い、助けを求めない人

・ネガティブな思い込み、決めつけが強い、思考に柔軟性がない、完璧主義の人

・行動するよりも、考えている時間が長い人

・夢や目標がない人

・自分に自信がない人

 

こうした傾向のある方は、人からの評価でなく、自分の中の満足度を

基準に物事を考えたほうがいいそうです。

 

結果ではなく、いかにベストを尽くしたのか?考えてみましょう!

 

心が折れにくい人の特徴

・人と強い関わり、人への関心、いろいろな繋がりがある人

・どんな場合もポジティブな面を見られる、楽観的な性格な人

・行動を止めない、粘り強さのある人

・達成したい夢や目標がある人

・自己肯定感がある人

 

普段の活動

深谷さんの研究所では、レジリエンスをいかに日本人に溶け込ませるかということを

研究、調査しています。

 

企業研修やコーチングも行っているそうです。

 

そして今、力を入れているのが、子どもたちのレジリエンスを高める活動です。

 

災害対応担当者のレジリエンス

自治体で働く方々は、日々る程度決まった仕事をこなしていますが、

災害が発生すると、いきなり普段とは違う仕事を長時間しなければなりません。

 

住民の対応、要望に応えようと、無理をしてしまう方が多いそうです。

 

災害直後は、アドレナリンも出て、寝ないで働けるくらいのパワーがあるのですが、

1週間から10日も経つと、急にメンタルが落ちてしまうそうです。

 

急に意味もなく涙が出てきたり、何もしたくなくなったり、

一種のうつ状態になってしまうそうです。

 

そうなると、自分自身を責め、また周囲からも「仕事をさぼっている」と

見られがちになってしまい、大変苦しい状況に追い込まれてしまいます。

 

そうした状態は休むことで、回復するのですが、

罪悪感から休むことができないでいる方が多くいるそうです。

 

住民のために働くには、体を休めるのも仕事であると考えなければなりません。

 

深谷さんの研究所では、こうした災害担当者への研修も行っています。

 

停電の過ごし方

人とのコミュニケーションや接触を絶やさないことが大切です。

 

暗闇の中では、不安も増します。

 

そういうときは、お互いに肩を揉み合ったりして、ぬくもりを感じるといいそうです。

 

人のぬくもりによって、安心感が生まれてきます。

 

挫折や失敗を引きづらない方法

挑戦した結果の失敗はOKとしましょう!落ち込まなくてもいいのです。

 

心を整えるために休養をとりましょう!

 

ネガティブ感情の意味に気づきましょう!

 

そして、“深呼吸”をしましょう!

 

呼吸が浅くなっているときがあります。

 

しっかり息を吸って、脳に酸素を取り込みましょう!

 

また、“笑う”ことを忘れずに!

 

笑うと、少し余裕が出てきます。

 

自分のストライクゾーン

研修では、レジリエンスのストライクゾーンを見つけることを勧めているそうです。

 

回復方法は、人それぞれです。

 

自分なりの回復方法を見つけるといいそうです。

 

海外では?

アメリカの大学では、教養科目としてレジリエンスがあり人気です。

 

アメリカの大学は、単位取得や卒業が難しいため、心が折れてしまわないよう、

入学後にレジリエンスを学ぶそうです。

 

また、戦地を経験した兵士のPTSD発症が増えたことで、

アメリカの陸軍では、レジリエンストレーニングが必修化されています。

 

戦地に赴く前に、レジリエンスを学び、高めるそうです。

 

これによって、PTSDを発症する人が減ったそうです。

 

シンガポール、オーストラリア、イギリスなどでは、レジリエンスを学校教育に取り入れています。

 

親の離婚や貧困などで、リスクのある家庭で育った子供へのプログラムがきっかけで、

レジリエンスが広がっているそうです。

 

子どもたちが強くなると、大人も強くなっていくそうです。

 

働き方改革における役割は?

AIやロボットの導入で、わたしたちの働き方が大きく変わろうとしています。

 

新しいことを始める時は、不安や失敗はつきものです。

 

ですから、失敗しても立ち上がれると前向きに考えるようにしましょう!

 

レジリエンスを身に付けることで、その前向きさが出てくるそうです。

 

≪今週の金のつぶやき≫

挫折や失敗を乗り越えるために、逆境に打ち勝つしなやかな心を育てることは大事なことです。

 

一方で、自分ではどうにもならない困難にぶつかったとき、

誰かの助けを求めることも必要ではないでしょうか?

 

「迷惑がかかる」、「自分でなんとかしなきゃならない」なんて思わないでください。

 

心が折れてしまった人は、助けを求めるその声さえも上げることができずにいます。

 

ですから、そうした人にいつでも寄り添えるような心を育てておくのも大事なことではないでしょうか?

 

あなたはどう感じましたか?

 

投稿者 : kintubu|2019年9月16日