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2019年11月10日

#237 11月8日放送分 再生可能エネルギー

今回のテーマは、

「再生可能エネルギーの未来」でした!

 

再生可能エネルギーとは?

今週、アメリカが“パリ協定”からの離脱を、正式に国連に通告しました。

 

パリ協定とは、“地球温暖化”について話し合う国際会議で、原因となっている

二酸化炭素などの“温室効果ガス”を世界各国で減らしていきましょうという取り組みです。

 

先日、千葉を直撃した勢力の強い台風や記録的な大雨のように、

今世界的に“異常気象”の傾向が見られます。

 

その原因となっているのが温暖化と指摘されています。

 

そこで、重要になってくるのが、“再生可能エネルギー”です。

 

原子力や石油、石炭などの化石燃料を資源とした限りあるエネルギーに対して、

枯渇せずに永続的に利用可能なエネルギーのことを指します。

 

ちなみに、“自然エネルギー”は自然現象から得られるエネルギーのことで、

再生可能エネルギーの一部です。

 

再生可能エネルギーには、“太陽光”“風力”“水力”“地熱”

“バイオマス”などがあります。

 

バイオマスとは、動物、植物などから生まれた生物資源のことです。

 

再生可能エネルギーは、永続的に利用できることに加えて、

温暖化の原因ともなっている”温室効果ガスを排出しない”という特徴があります。

 

ですから地球の温暖化、環境破壊が進む中で、再生可能エネルギーの利用、

普及は待ったなしの状態なのです。

 

果たして、再生可能エネルギーを利用した社会や生活は浸透していくのでしょうか?

 

ということで今回は「あなたは何か環境にやさしい生活をしていますか?

再生可能エネルギーを普及させるためには何が必要だと思いますか?」

という質問をリスナーに投げかけ、座談会を行いました。

 

2019年問題!

2009年に、再生可能エネルギーの普及を拡大するために、

日本国内で“余剰電力買取制度”がスタートしました。

 

自宅の屋根などに“太陽光発電パネル”を取り付けて、

自宅で使い切れなかった余った電気を“10年間固定価格”で、

電力会社に売ることができる制度です。

 

2012年に、この制度は“固定価格買い取り制度”(FIT)という名称に変わっています。

 

しかしこの制度は、10年という期間限定のため、この11月から満期を迎える

家庭が出てきます。

 

今後、順次終了ということになってきます。

 

ちなみに、制度開始当初の買い取り価格は、1キロワット時48円でしたが、

その後徐々に下がって、今年度は24円。

 

制度が終了してしまうと、売電することはできますが、今までのように高額な価格は期待できません。

 

ですから、これまでよりも安い価格で電力を売るのか?

蓄電池などに溜めて、家庭で利用するのか?各家庭で決めていかなければなりません。

これまで売っていた電気の行方はどうなるのか?それが2019年問題なのです。

(以上、5月26日 朝日中高生新聞 参照)

 

ちなみに、太陽光パネルを設置していないご家庭の方も、

実は再生可能エネルギー普及には一役買っています。

 

電力会社から毎月届く「電気ご使用量のお知らせ」という紙を見ると、

“再生可能エネルギー発電促進賦課金”という項目があります。

 

これは、再生可能エネルギーによる発電の割合を増やすために、

わたしたち消費者が負担している料金で、電力会社が電気を買い取る際の

費用に充てられています。

 

≪ゲストコーナー≫

一般社団法人エネルギー情報センター理事江田健二さんをお迎えして、

「再生可能エネルギー」に関してお話を伺いました。

 

一般社団法人・エネルギー情報センターとは?

エネルギーのことを分かりやすく、中立的に伝えています。

 

また、ITと絡んだ新しいビジネスを作ることを目的に活動しています。

 

温室効果ガスの影響は?

気温が1℃上がると、雲の中に入る水の量が増えるそうです。

 

それによって台風の勢力が大きくなるそうです。

 

再生可能エネルギーへの転換期

コストがだいぶ安くなっているので、今後普及していくそうです。

 

ただ、安定供給できるかといった課題もあります。

 

江田さんは、再生可能エネルギーを50~60%使い、

残りを他の電力で補えばいいのではと提案されています。

 

お米かパンかどっちを食べるのか?といったように、二者択一ではなく、

お米を食べる日もあれば、パンを食べる日もあるという柔軟な考え方でいいそうです。

 

FITによる10年の成果は?

“太陽光パネル”は言葉としても一般的になりました。

 

家庭を含め、いろいろな場所に設置されるようになったことで、

設置コストも以前と比べると、下がっています。

 

今後の電気の行方は?

発電の多い昼間に、家電製品を使うことで、有効活用ができます。

 

また、電気を“蓄電池”“電気自動車”に溜めることもできます。

 

さらに将来的には、隣の家に余った電気をおすそ分けするなんてことも

可能になるかもしれません。

 

蓄電池の需要アップ!

昨年までは、普及していなかったそうです。

 

しかし今年、”卒FIT”を迎える家庭がおよそ”50万世帯”もあるため、

蓄電池への問い合わせが数十倍に増えているそうです。

 

蓄電池の中でも人気なのが、今年ノーベル化学賞を受賞した

”吉野彰”さんが開発した“リチウムイオン電池”です。

 

ちなみに蓄電池は容量によって値段は変わりますが、

一般的なものは200万円ほどするそうです。

 

ただし、海外からのメーカーが参入してくると、もっと値段が下がってくるかもしれません。

 

普及への課題は?

設置に時間がかかります。

 

また、蓄電池に溜めた電気が使い切れなくなった場合、違うことに使うことができません。

 

そうした課題をクリアしていくことで、もっと普及していくそうです。

 

小型化も普及のポイントになっていきます。

 

注意するべきこと

蓄電池の購入を考えている方は、自分の家で使う容量に合ったモノを選びましょう!

 

高額な買い物なので、慎重な検討が必要です。

 

また、中には蓄電池と一緒に他のモノを売り付けるような業者もあるので、

何社か見積もりをとって、しっかり検討しましょう!

 

新しい発電技術!

海外では、“駐車場”“道路”に太陽光パネルを設置しているところもあるそうです。

 

フランスでは実証実験で、1kmに渡って道路にパネルを設置しましたが、

音がうるさかったそうです。

 

透明な太陽光パネルの開発も進んでおり、

今後、窓に取り付けが可能なタイプも登場するかもしれません。

 

振動や音による発電もあります。

 

実際に、東京駅の改札で実証実験も行われたそうです。

 

電気が無線で飛ぶ技術の研究も進んでいます。

 

研究自体は100年前からあったそうですが、これまではニーズがなかったそうです。

 

しかし、スマートフォンやウェアラブルデバイスが普及し、

外出した際に充電したいという需要が増えています。

 

そのため、実用化される可能性があるそうです。

 

ブロックチェーンでエネルギー革命!

ブロックチェーンは、情報を管理する技術に優れています。

 

その特性を活かすと、「いつ、だれが、どれだけのエネルギーを使ったか」という

利用情報を正確に効率的に管理することができるそうです。

 

太陽光で得た電気を無線で飛ばし、外でスマホを充電したいと思っている人に

譲ることもできるそうです。

 

街中で、みんなが自由に電気を貸し借り、あるいは取り引きすることが可能になるそうです。

 

集まったデータは、災害対策など、地域づくりにも役立てることができます。

 

電気を自分で作ってみようと考える人も増えて、再生可能エネルギーの普及にも繋がってきます。

 

こんな未来もある!

例えば、駐車場に太陽光パネルを設置して、ブロックチェーンの管理のもと、

無線で電気自動車に充電できるようになると、無人で取り引きを成立させることができます。

 

お互いに素性を明かす必要もありません。

 

将来的には、燃料が少なくなってきたドローンが、人を介さず、

勝手に一番近い無線充電スポットに行き、燃料を補給するといったことも可能になるそうです。

 

モノ同士で、エネルギーをやり取りする時代が来るそうです。

 

歩いて発電し、仮想通貨などを稼ぐ人も出てくるかもしれせん。

 

山崎さんから電気を買うことも夢ではないそうです。

 

平等に情報を管理、共有することができるブロックチェーンの活用で、

大きな可能性が広がっていきます。

 

課題は?

現在、個人間での電気の売買は法律で禁止されています。

 

ですから法律を変えていく必要があります。

 

また電線を使用して電気のやり取りする場合、

現在は一律同じ料金ですが、距離によって変えていく必要があります。

 

隣の家から安く電気を購入できるように、高速道路のように、

距離に準じた料金設定が望ましいそうです。

 

そうした課題をクリアするために、国では委員会なども立ち上がっています。

 

マインドも大事!

私たちの心の壁も重要です。

 

これまで電気についてあまり深く考える機会がなかったという方が多いのではないでしょうか?

 

ですから隣の家から電気を買うという発想は、ちょっと遠い世界の話のように

聞こえるかもしれません。

 

しかし今後は、柔軟な考え方で、これまでの習慣や発想を、

一度マインドセットをしておくこともポイントだそうです。

 

海外の取り組み

ある街では、個人間で電気のやりとりをする実験が行われているそうです。

 

スマートフォンのアプリで、買いたいところから電気が買えるそうです。

 

適材適所!

その土地に適したエネルギーを利用することが重要です。

 

日差しのあまりない場所で、太陽光による発電を期待してもうまくいきません。

 

それぞれの場所、環境に合った発電、利用が大切です。

 

日本のエネルギー産業のポイント!

ブロックチェーンを含めた“デジタル化”と、

そして、パリ協定を含めた“脱炭素化”の2つが大きなポイントです。

 

また、私たちは、「こうなったらいいなぁ」と考えることが大切だそうです。

 

「外でも気軽に充電できたらいいなぁ」

「あの人から電気を買いたいなぁ」など、少しでも興味を持つようになると、

敷居が高いと感じがちなエネルギーの話も広がっていきます。

 

≪今週の金のつぶやき≫

千葉県長生郡の睦沢町は、地元の企業と新電力会社“CHIBAむつざわエナジー”

設立しています。

 

町内の太陽光発電などから得た電力を、地元の公共施設に販売し、電力の“地産地消”を実施。

 

その収益を町の健康促進事業などに還元しているそうです。

 

また町が整備する“道の駅”“地域優良賃貸住宅”で構成される

“むつざわスマートウェルネスタウン“には、町で生産された天然ガスで

発電した電気を9月から供給しています。

 

9月には、台風15号の影響で千葉県内では、大規模な停電が起こっています。

 

ウェルネススマートタウンでは、大きな被害がなかったことから、

“ガスエンジン発電機”を立ち上げ、周辺の住宅や道の駅に送電を行ったそうです。

 

さらに、温泉施設や携帯電話の充電設備を住民に開放し、防災拠点としての役割を果たしています。

(以上、9月20日 エネクトニュース 参照)

 

こうした自治体が中心となって作った新電力会社が、

電力の自由化を機に、国内各地で誕生しています。

 

ご当地電力会社は、地域の活性化や再生可能エネルギーの普及の担い手、

そして地域防災の拠点としての役割が期待されています。

 

環境破壊とエネルギーの枯渇など、わたしたちはかつてないほどのピンチを迎えています。

 

後世に、この素晴らしい地球を引き継ぐためにも、今どんな選択をしなければ

ならないのかは、明白ではないでしょうか?

 

あなたはどう感じましたか?

 

次回11月15日は、特定非営利活動法人日本スパ振興協会理事長岡田友悟さんをお迎えして

「スパが日本を救う!」をテーマにお送りします!

 

聞いてちょーだい!!

投稿者 : kintubu|2019年11月10日